可愛い彼女とのデート
ミカちゃんに僕のパーカ、Tシャツ、そしてジーンズを貸して一緒に服を見に行く。
ご、これってデートみたい。
すれ違った女の子達も
「あの子、ジーンズを彼に借りたのかな?
可愛い〜そしてオシャレだね。」とミカちゃんを見ている。自慢の彼女ってことでいいのかな?
店員さんに「彼女に似合う服ありますか?」と訊くと可愛い白のブラウスとチェックのプリーツのスカートを合わせてくれた。ミカちゃんは試着室から出てくると…「かっ、可愛い〜!」僕はこんな子が彼女だなんて天にも登る気分だった。「変じゃない?似合ってるかな?」「大丈夫!今まで見た女の子のなかで一番可愛いよ!」「良かったぁ!」ミカちゃんも喜んでくれたみたいで僕も嬉しい…
ケーキ屋さんの前を通ると、ミカちゃんは駆け出して「純くん、クッキーだよ!」「はいはい。すみません。これください。」
ミカちゃんはずっとクッキーの缶に入ってたから大好きなんだな。僕はクスッと笑った。
夕方になったので、ミカちゃんをクレアさんの所まで送っていく。「純ちゃん、夕食食べて行かないかい?大したものは無いけど…」クレアさんは僕等にスープとパンを出してくれた。丁度、お腹が減っていたから遠慮なく三人で食事を食べた。
ミカちゃんにじゃあ帰るよと言ってカプセルを使う。
しかし、異世界の女の子とお付き合いするなんて夢にも思わなかったなあ。でも可愛いし、優しいし、僕は本当に満足だ!
その日の夜、カプセルからすごい音のアラームが鳴った。僕は飛び起きた。そして慌ててカプセルを開けるとポンッとミカちゃんが…あれ?ミカちゃんが一人で泣いている。
「ミカちゃん、こんな夜にどうしたの?クレアさんは?」
「誰かに連れて行かれちゃったよ。」