熱い口づけ
ジャッジのコールが聞こえる「優勝は純選手!」
僕はミカに駆け寄る。すると宙に浮いていたミカがゆっくり地上に降りてきたかと思うと突然、包んでいた光が消えて僕の腕に倒れこんだ。
「ミカ、ミカ、大丈夫?」腕の紋章も消えている。「う…ん…!あ、純くん。ミカどうしたの?」「覚えてないんだね。僕達ジークに勝ったんだよ。ミカのおかげだ!」「そうなの?えへへ。ミカ、純くんの役に立ったんだ。」「ミカは今までだって僕に色んなことをしてくれているよ。いつだってミカの笑顔に励まされてきた。だからもう、何処にも行っちゃダメだよ。」僕はミカをギュッと抱きしめた。ミカも純を抱きしめる。僕達は自然に口づけを交わした。
観客席からヤジが飛ぶ「ヒュー! 兄ちゃん!強かったぜ!彼女に癒してもらいな!」「熱い抱擁だね!たまんないぜ!」「今日の夜はベッドで熱く燃え上がるってか!」
「み、みんなが見てたね。」純とミカは真っ赤になった。観客席でその様子を見ていたテラとリンは「ヘナチョコめ〜ウチの純に!」「ま、今回は仕方ないですわね。」リンは余裕をみせたが、内心穏やかではなかった。
僕は表彰台に上がって、トロフィーを受け取った。残念ながら準優勝のジークの姿はなく、表彰式は寂しいものとなった。また賞金に金貨を沢山頂いた。
国王の使いの人から今日は王宮に泊まって明日の晩餐会に出席するように言われた。
僕はアリスさんと三人の守護神と城下町に出た。
武闘大会の優勝者として街の人達は暖かく迎えてくれた。僕は首飾りや指輪を売っている店の前で立ち止まる。僕はミカに透き通った石の指輪を買ってあげた。「純くん、これをミカに…」
「サプライズプレゼントだよ!僕を優勝させてくれてありがとう。」ミカは涙を浮かべた。
そしてテラには赤い石の、リンには青い石の指輪をそれぞれプレゼントした。
「純、ウチが言い出して恥ずかしいんやけど、今回はヘナチョコが一番頑張ったやろ。何でウチらにも…」「あなたバカですわね。それが旦那様の大きな所じゃないですか。本当にすごい男は自分を好きだという女性全てを幸せにする器を持っていますわ。ま、私が第一夫人ですがね。これだけは譲れませんが…」「なんやて。ウチが第一夫人やで。」あの…二人とも…ここ店の中だよ…
そして緑の石がついたペンダントをアリスさんにプレゼントした。
「わ、私はいいですよ。任務ですから。純さんにはこちらがいつも感謝していますし…」
テラが「もらったりーな。純はそういう男やで。
アンタもよく知ってるやろ。」
アリスは顔を赤くして「あ、ありがとうございます。」とペンダントを受け取った。




