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守護神失格

「カンパーイ!」その日の夜は宿に帰ってみんなで祝杯をあげることにした。


リンが自慢の料理の腕前を披露してくれた。

「すごく美味しいよ。修業の時もリンの食事が

楽しみだったけど、あの時よりもずっと腕を上げたんだね。」「あ、あの時はまだ旦那様の素晴らしさに気づいてなかったのですわ。でも旦那様の胃袋は私が掴んでしまいましたわね…ほほほ。」


「へっ!確かに料理では負けたかもしれん。

そやけどな。ウチも闘いでは負けへんで。

純を優勝に導くために秘策があるさかいな。残り後二回の戦闘は全部ウチを選んでもらって結構やで。」そう言って、テラはアリスの方を見た。

アリスもテラの視線を感じて目が合う。二人は微笑み合った。


「純くん。このスープ美味しいよ。フーフー。

はい、あーん。」


「おい、ヘナチョコ。アンタは純の男を上げへんのか?」

「妻を目指しておられるならまず自分より旦那様を立てないと。」


「……」


「こらこら、そんなこと言わないでね。

ミカもテラもリンも僕にとって本当に大事な人なんだ。そりゃ恥ずかしい時もあるけど、家に帰るとお帰りと三人が迎えてくれて本当に嬉しいよ。」


「なぁ。純、そんなら次の相手にはウチがサポーターとして出るわ。そして決勝の相手のサポーターはヘナチョコや。これで一番、サポーターとして素晴らしかったパートナーになんか純からご褒美ちょうだい。」「ご褒美?」

「そうや。彼女にサプライズプレゼント!濃〜いディープキスでも、一週間一緒にお風呂に入って洗いっこでもなんでもええよ。

あっ!ウチがあげるっていうのもアリやな。

うふふ。うふふ。」テラ…他のチョイスを…


「ズルい方ですわね。ま、私は紋章の力でもう結果を残しているので、よっぽどのことをしないと

旦那様は私を選ぶに決まっていますわ。

ここは高みの見物と致しましょうか。旦那様が私を褒めてくださるだけで私は幸せですから。」

リンも乗っからないでよ…


ミカが僕の顔を見て、涙を浮かべている。

「ミカ、守護神だけど、本当に弱っちくてゴメン。純くんの戦いに参加しても多分足手まといになるだけだね。ミカ、守護神失格だね…」と言って宿を飛び出した。「待って…!」僕はミカを追いかけた。


ミカが飛び出した横から馬車が走ってきた。

「あぶない!」僕はミカを庇って馬車の車輪に足をぶつけてしまった。「純くん、大丈夫?ゴメンね…ミカが悪いの…ミカが…」


足を捻挫して宿に帰るとみんなが心配して僕に駆け寄る。僕はミカは悪くない。僕が勝手に転んでしまったと言ったがみんなの空気は最悪のものとなっていた。








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