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国王と姫

オーケアノスは海の潮の香りと柑橘系の果物の香りがする恵みの大地である。

僕達は女王様から紹介状を頂戴して、オーケアノスの王宮に向かった。


王宮は海の近くの高台で近くにお城みたいな建物も見える。男性兵士は鱗のような鎧で身を固め、女性は貝殻のような髪飾りをしている。

僕達の世界でいうと、竜宮城に来て鯛やヒラメの舞い踊りを見ているようだった。


紹介状を介して僕達はオーケアノス王国の大臣に謁見させて頂いた。

「ようこそ我が国へ。本来なら国王の御前に迎えるのだが、現在国王はご自分の邸宅にお帰りになられている。よろしければ訪ねてみるがよろしい。」「国王の邸宅?」「こちらに来られる途中にご覧になったのではないかな?」大臣は近くの古城のようなお城を指差して「あちらである。気をつけて行かれよ。」と僕達に教えて下さった。


大臣に勧めていただいたとおりに、古城に辿り着いた。ドアを開けて「すいません、誰がおられませんか?」


すると二階の廊下を通り、長い階段を下りてくる人影が見えた。「…何かご用でしょうか?」

それは巻き髪のちょっと悲しげに話す綺麗な女の子だった。ゴシックロリータのような服に頭に羽根飾りをつけている。


「すみません。国王のクーファさんにお会いするためにグランアンジェから来ました。」

すると彼女は「父はすぐ近くの森に出かけています。どうぞ中でお待ち下さい。」

父?するとこの子はオーケアノスの姫様?

僕達は彼女が用意してくれたお茶を頂きながら

クーファ国王を待つことにした。

海の景色を見ながら飲むお茶も悪くない。


しばらくして、国王が帰ってこられた。

ヒゲを蓄えた屈強な海の男という感じだろうか。

「はじめまして。クーファ国王様。グランアンジェから来ましたアリスと申します。女王様の紹介状をお持ちしました。


「ああ。例の。その兄ちゃんだな。まずはどんな感じか見せてもらおうか。


兄ちゃん、何処からでもいいからちょっとかかってきな!」



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