晩餐会
何とかお風呂から上がった僕は食事までの時間を
アリスさんが用意してくださった部屋でゆっくり過ごしていた。
昨日のようにツインルームではなく、キングサイズのベッドの部屋である。何故、トリプルではなかったのだろうか?そう言えばアリスさんにテラとミカがなんか交渉していたような…
突然アリスさんが頭の中に直接話しかけて来られた。「純さん、すみません。女王様がお食事をご一緒されたいということなのですがよろしいでしょうか?」お世話になっているのに断る理由は全く無い。
「光栄でございます。是非ともよろしくお願い致します。とお伝えください。」「分かりました。では後でお迎えに上がります。」しばらくするとアリスさんが僕達を迎えに来てくださった。廊下を出て広間を抜け、僕達は晩餐室に通された。
女王様が向こーうの方にいらっしゃる。
本来なら僕らはお食事をご一緒なんて考えられないが、ご褒美ということだろうか?女王様のお近くの席に座らせてもらえた。
女王様は「この度はグランアンジェとエルドラの為、よくぞ頑張ってくれた。ささやかではあるがどうぞ心ゆくまで楽しむがよい。」とご馳走を振る舞われた。「女王様、この度の御厚意、本当に感謝致します。」僕達は遠慮なく頂くことにした。
みんなが一通り食事を済ませた後、女王様が口を開かれた。
「実は今夜、そなた達と食事を共にしたのには理由がある。
エルドラの事だ。」女王様はティーカップを一口運ばれて、そして話を続けた。
「本日エルドラの大臣と一席設けた。その際に
わらわは恐ろしい話を耳にした。
ジーク王子のことだが、実はあやつが国中の魔法使い達を一堂に集めていたのには理由があった。
みんなソリューを知っているな?」
確かソリューとは神族が住んでいる国の名前だよな。
「ソリューからエルドラやグランアンジェに兵を送る計画があるらしい。理由はまだ分からない。
しかし、ジークはそれを懸念して、戦力を整えたかったらしいのだ。許されることではないが国を思う気持ちは分かる。そこでお願いだ。時間がかかってもよい。ソリューのことを調べて欲しいのだ。
純、そなたにはグランアンジェの騎士の称号とこれをさずけよう。
そう言って袋いっぱいの金貨をくださった。




