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触ってもええんよ

「キ、キス?」「そう。私達、恋人同士でしょ。」それはそうだけど…いきなり言われても…「誰もいないよ。早くしよ。ねぇ早く…」


「ちょっと待ちや。ウチがおるっちゅうねん。」

カプセルからものすごい音のアラームが鳴る。


そうだった。確かカプセルの中からも外が見えたり、音が聞こえたりするんだっけ。ミカちゃんも言ってたな。


僕はミカちゃんをギュッと抱きしめた。

「ミカちゃん、あの時、僕を助けようとしてくれてありがとう。嬉しかったよ。」

「えへへ。だって彼氏…純くんのためだもん。ねぇ、もう一回ギュッて…」

「もうええっちゅうねん。なぁ純、カプセル開けてえな。」「もう開けなくていいよ!その人うるさいもん!」「何やて!もういっぺん言うてみ!」

「まあまあ!みんなで仲良くしよう。」そう言って僕は赤いカプセルを開ける。


すると「ボムッ」という音と煙の中から水着姿のテラちゃんが現れた。


「わー服を着てよ。服を!」

「うふふ。守護神はカプセルの中ではこの格好でくつろぐんや。なぁ純、胸を見てみ。乳が大きいやろ〜触りたいやろ〜。ウチのを触ってもええんよ〜。」


僕はタンスにあったバスローブをテラちゃんに渡して「お、お願いだからこれを着てよ。」と肌の露出を隠した。


「純くん、胸が好きなの?ようし、恥ずかしいけどミカも…」

あああ…間違った情報が錯綜さくそうしてますよ。「ミカちゃんダメだって…!」


「二人とも、もう休もう!今日は疲れたでしょ。

女王様にはミカちゃんがカプセルに入ってたから内緒でベッドが二つしか用意してもらって、無いけど、二人で使って。僕はソファーで寝るから。お風呂は朝に入ろう。」

ミカちゃんもバスルームでバスローブに着替えた。僕は…破れたシャツだけ脱いでTシャツにジーンズでソファーに寝転んだ。シャツを買わないとな…


すると「なぁ、ウチのベッドで一緒に寝よ。広過ぎて寝られへんわ。」「私のベッドに来てよ。純くん、昨日みたいに。」「ウチの純やで!」「ミカの彼氏だもん!」



…結局、二つのベッドをくっつけて僕は真ん中に寝ることになった。美女が二人も横で寝ている。

「ううん…純」「あ…ん…純くん」

二人の寝息に悩まされて寝不足で朝を迎えた。



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