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ミズガルズに世界樹を

…一年後…


「国王様…書類がまだ揃っておりませんよ!これではアースガルズだけが遅れをとってしまいます。今日のお昼までには揃えて頂かないと…」

「分かったよ、アリス。頑張るから…」

「それで…その…ち、ちょっと休憩しませんか?」「そうだね。休憩しようか…」

僕達は屋上に行く…風がアリスの髪を揺らす。

「あの…あなた…私達…そろそろ…ね!」

「えっ?何?どうしたの?」「もう!鈍感なんだから…今夜、あなたの部屋に行っても良いですか?」「えっ?ああ…あの…どうぞ!」「そろそろ夫婦生活にも慣れてくださいね。他の奥さんもそう思ってますよ。」そう言ってアリスは僕に口づけた。「さあ、残りの仕事をやってしまいましょう!」…


「こら、ナミさんの言うこと聞かなアカンで!ウチも先生やからな、ちゃんと言うこと聞いてもらわんと…ウチの旦那さんなんかな、なーんでも聞いてくれはるんやで。」「テラ先生!旦那さんとの赤ちゃんもうすぐ産まれるの?」「そ、それは…もうちょい先やな…先生の旦那さんは照れ屋さんやからな…ようし、そろそろ子供作らへんかって言うてみよ!赤ちゃん産まれたら連れて来てここであんたらと一緒に育てるわ!」



リンは盾を構えた…「ほら…そんなことでは何かあった時に備えられませんわよ。この盾を突き破る矛の勇者はいないのですか?私の旦那様は私程度ではすぐに破ってしまいますわよ…」「王妃様…流石は〝盾の戦乙女だねぇ…魔法も一流。我々兵士にも闘い方を教えられるのはグランアンジェ女王様以外では王妃様以外おられないよ。

さすがは継承者だ…」「こら!そこ!何をコソコソ話しているのですか?」「はっ、はい!」「…旦那様…今、何を考えておられますかね…」



グランアンジェ王宮の世界樹の間ではリーエルとミカがいつものように世界樹の世話をしていた…

そこへアンジェ女王様が顔を出した…「おっ!やっておるな…幹が少し大きくなったようじゃな…そなた達のお陰じゃ…」ミカとリーエルは黙って微笑んだ…

女王様は世界樹の幹に手を当てられた…昔のクララの見た記憶が蘇る…「ヴェラ…今日は樹も風が気持ち良くて喜んでおりますわね…」「そうね。ねえ…クララ…ずっと一緒にここでこうしていたいわね…」「ええ…姉様達と一緒に…出来ますわよね…ユーリ…」「勿論。出来ますわ…私達の命は限りあるけれど、想いはきっとこの世界に残ってずっと繋がっていく…今、私達が愛した想いは現在を経て未来へずっと繋がっていく…」クララは涙を浮かべた…


ミカもリーエルにも聞こえている…ミカは純のプロポーズを思い出した…

「そうか…純くんはこの部屋でずっと私を見つめ続けてくれた…だから純くんにも分かったんだ…

真実ほんとうの愛が…それを私に教えてくれたんだ…ありがとう…純くん。ずっと愛しています。」純は現在、起こす行動のアクセスが過去の事も未来にも影響を及ぼす…だから今を一生懸命一緒に生きよう。それをパートナーのミカとリーエルに伝えたかった。リーエルもあの時、月を見上げて私と純が話したのは現在言わないと、過去も未来も意味が無くなることもある。大切な事をちゃんと伝える事…それを純が教えてくれた…言葉は違えど純が二人いや、五人の花嫁のことを同じように愛している…二人の女神ノルンは純を思って涙を浮かべた…


やがてこの地がミズガルズと名前を変えても世界樹は成長していく…次の命…そのまた次の命へと受け継がれて…今日も純は…魔王レックいや、神王レックは世界を支配する…世界の人を「支」えて心を「配」る…彼なりのやり方で…


アースガルズの国王の机の中に純の高校の進路調査票があった… そこには「第一志望 自分が仲間と作った世界を支配すること」と書かれていた…




ガチャポンで彼女が当たりましたぁ! 完


ガチャポンで彼女が当たりましたぁ!をお読み頂いてありがとうございました。


大変沢山の方にご覧頂けて本当に幸せです。

異世界モノを書いたのは初めてだったのでまた次の作品にこの経験を活かしていけたら嬉しいです。 次回作もよろしくお願い致します。


奏 隼人

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