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第一村人

ズドォーーーーン! バコォオォォォーン!!! 


巨大な衝撃音が広大な森林地帯に響きわたった、

閃光と共には大地が大きく揺れ動き地表に裂け目ができるほどの衝撃である。


勢いが良すぎたのかマナブ達は裂け目の中にいた。


「いやいやいやいやいやいやいや!!!何処だよここ、地表ですらねー!!!」


「おぃ! ババァ加減というものをしらねーのかよ!」


「ホッホホ! 久しぶりでなぁ! ついつい気合が入ってもーたわぃ、てへっ」

てかババァついてくるんかい!! 

このババァなに照れてクネクネしてやがる気色悪い、おばあちゃんのおにぎりが逆流しそうじゃねーか。

だいたい何処に照れる要素があるのかも不明だ。

それよりなにより異世界でババァと二人きり!? どんな展開だよ、とことん女運もないのか…。


「まぁ…とりあえずどうすんだよ! ババァ魔法使いだろ?

空飛べるんじゃないのか? 」


「無理じゃ」




しーん…



……いやいやいや! 他は?!!

考えろよ! 


「でもなんかあるだろ? 上がる方法」


「ない! 」


何のために来たんだこのババァ!


「大体このへっぽこ勇者よ! わしにはマルスって言う高貴な名前があるわぃ! ババァとはなんじゃ! 」


「すいませんねーはいはいマルスさん」


「マルちゃんってよんでええんじょぞ? 」


気色悪くババァが照れながらクネクネしてる。

ダメだ吐きそうだ、俺にはババァ耐性がないみたいだ。


「所でマルスさん出る方法はありますか? 」


しーん…


無視かよ!!

おぃ! 完全無視かよ


「マルス様!? 」


ババァが一点を見つめて黙ってる。


「マルちゃん! 出る方法はないのか!? 」


「そうじゃなーロープでも作って登るかのー 」


マルちゃんは譲らんのだな…

てかめっちゃ普通の事言いやがった。

大体こんな裂け目にロープなんてねーだろ!


「マルちゃんの魔法でなんかねーのか?

例えば下に魔法で衝撃を与えて飛ぶとか」


「えー危なくなーい? 」

うぜぇーこのババァ色気出しやがった。


「そうじゃなー他は長いハシゴを作ることぐらいしか出来んな」


「あーハシゴかそれは厳しいか……  」


ん? ハシゴ!?


「んーっっ! それそれーーー!

先に言えよそれを!!

出来んじゃねーか! 」


「ちょっと焦ったじゃろ!? もう一生出れないと思ったじゃろ? ん? どうじゃ? ん?」


このババァまじで埋めてやる。


落ち着けー俺! このままでは魔王の前にババァを殺しかねない。


「じゃがな流石に転移魔法を使ったからの、魔法を使うための魔素が足りん」


「まじかよ!? 」


「まーちょっと休めば戻るがな」


「なんだよ驚かせるなよ、良かったこんな所で野垂れ死ぬのは勘弁だからな」


「まー3日もすれば回復するじゃろ」


「3日!? ふざけんな!? 3日もこんな所でどうやって過ごすんだよ! 」


「慌てるでない! 心を落ち着かせるのじゃ! 」



……


………


「でっ!? なんだよ!?」


ダメだ完全にババァのペースに乗ってしまっている。

そうだ冷静に状況を把握して傾向と対策を考えるんだ。

ディスカバリーチャンネルのサバイバル番組を思い出せ!

先ずは水の確保と、火の確保、そして食料、あとは安全な寝床といった所だな。




なんもねー!!!

いやいや岩の真下


なんもねーーー!!!



「 誰かーーー 助けてくださーーーいいい!!!    」

マナブは裂け目の中心で助けを叫ぶ




「うっさいわねー! 人の縄張りで何叫んでるのよ! 」

 突然の第一村人発見にマナブもマルスも驚いた。


それよりなにより、白銀の髪に真っ青な瞳! なにより猫耳!! そして美少女!!


んーーっん! 生きててよかったーー!

異世界きてよかったーー!

マナブは喜びを噛み締めていた。


「なんじゃおぬし」


喋んなババァ! 萎えるだろうが。


「私はここの地底を縄張りにしている亜人族のシャーレよ

あんた達人の縄張りで何してんのよ!

って

キャーー!!

なななっ何よこの裂け目!! 」


あー今気づきましたかー。

どう説明しようか、正直に言って殺されてもたまらん、落ちてきたって事にするか。

「すみません! 僕たちたまたま…」


「わしらがやったんじゃよ。

魔法でドカーンと! 」


っのババァ!!

何正直に言ってやがる!!

「あの! その! ちっちがうんです! 」


「みんなコイツら取り押さえて」

言い訳を考える暇もなく取り押さえられた。


「うおぉーーー!! 」

 終わった、完全に終わった、かわいい猫耳っこだけど地底人だし俺たち喰われちまうのかなぁ。


……


ここからがスタートみたいなものです!


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