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ゲンちゃんの野球日記  作者: KEVEN
第二章 東北楽天ゴールデンイーグルス
8/21

第七話 開幕カード

三月二十九日。

今日はプロ野球ファンが待ちに待った開幕戦だ。

イーグルスはビジターでホークスと対戦する。


柳田監督は選手を集めてオーダーを発表した。


柳田監督「今日は皆さん開幕戦です。シーズンの中でも、今日の試合はとても大事なのでしっかりと勝っていきましょう。オーダー発表します。一番ショート茂木、二番セカンド藤田、三番ファースト銀次、四番サードウィーラー、五番キャッチャー福浦、六番DHペゲーロ、七番センター田中和、八番レフト聖澤、九番ライトオコエ。

じゃあゲン、声出しをしてくれ。」

ゲン「はい!えー皆さん、今日は大事な開幕戦です。今日は勝って、いきましょう!せいや!!」

他の選手「オリャ!!!」



その後、柳田監督に声をかけられた。


柳田監督「ゲン、いい声出しだったじゃないか。ルーキーでここまでやるとは思わなかったぞ。俺はお前がオープン戦であんなに打って、しかもピッチャーをあんなにリードできるとは思ってなかったぞ。絶対に勝つんだぞ。」

ゲン「はい、ありがとうございます。」


柳田監督は試合前にも関わらず、ゲンにエールを与えてくれた。



その時ゲンの心の中には、打倒ホークスがあった…。



午後六時、審判がプレイボールを告げた。

審判「プレイボール。」

試合が始まった。


試合が動いたのは一回の裏、ホークスの攻撃。

連打で一塁三塁のピンチで内川にタイムリーを浴びてしまう。

先制をされる。

しかしそんな中、ゲンの第一打席を迎えた。


今江「思い切っていけよ!」

今江さんからエールをもらった。

相手ピッチャーは千賀。

しかし千賀の前に二球で追い込まれる。

思い切り…思い切り…。


そしてだった。

「カコ―――ン。」


フルスイングした打球はライトの前に落ちた。

プロ初ヒットだ。

そのボールはベンチへと返された。

ゲンは一つ歴史を刻んだ。


結局ゲンは、四打数一安打で終わった。

試合はゲンのリードがあって、則本は七回二失点の好投。

打線は十二安打六得点。

六対二で勝利した。


試合後の記者会見でゲンはこう語った。


ゲン「今日は第一打席にヒットが打てて良かったです。その後の打席はチャンスでの凡退が目立ったので次の試合はチャンスで打てるようにしたいです。」

そしてゲンは開幕第二戦にも出場した。


ゲンは第二打席、第三打席、第五打席にヒットを打ち、猛打賞。二打点を記録した。

しかしこの日は打線が元気なく、塩見選手が二回七失点で敗北。



その帰りのこと、銀次さんと飲食店に行って帰る途中のことだった。

女性がスリに遭っていた。


女性「キャー、返して―!」

ゲン「銀次さん、これまずくないっすか?」

銀次「そうだな...助けよう!」


ゲン「お―――い!」

?「す、すみません。」

銀次「なんですったんだよ。」

?「僕...お金がないんです...。」

そうやって謎の男が言い出すと、急に泣き出した。

?「僕は高校生だったのですけど、親がリストラに遭って...お金が無くなったのです。そうなって僕は高校を中退してアルバイトを探していたんですけど...(うぇ――――――――――ん!)。」

謎の男は大声で泣きだした。

銀次「お前、いい方法があるぞ。うちの球団職員にならないか?」

謎の男「え?」

銀次「どうだ?」

謎の男「ほ、本当ですか!?」

ゲン「もちろんさ!。」

謎の男「あ...ありがとうございます!ついでにぼくの名前は高橋と申します。」

銀次「よろしくな。」


翌日、この出来事は新聞に取り上げられ、話題を集めた。

その後高橋は、球団職員として三十年間働き続けた。


開幕第三戦は、嶋がマスクを被った。

見事に十五対四で破り、開幕カード勝ち越しを達成した。


宮城の寮に戻り、テレビをつけた。


「イーグルス、MLB現役最強左腕クレイトン・カーショーの獲得濃厚。」



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