表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲンちゃんの野球日記  作者: KEVEN
第二章 東北楽天ゴールデンイーグルス
7/21

第六話 一軍争奪戦

ニュースキャスター「さぁ、それではスポーツのコーナーです。まずは野球。昨日はドラフト会議でした。その時、柳田監督に奇跡が起きました。なんと六球団の競合で福浦選手の交渉権を獲得しました!一刻も早くイーグルスに馴染んでほしいですね~。」


十二月十三日、今日は入団会見の日だ。

始めて楽天のユニフォームに袖を通す。

ゲンのユニフォームの後ろに FUKUURA と刺繍された。

与えられた背番号は2。球団の期待も大きい。


記者「柳田監督に質問です。福浦選手は将来どのような選手になると思いますか?」

柳田監督「そうですね、将来的には打てて守れる正捕手になってほしいとおもいます。」


ゲンの二つ左の席はドラフト三位で指名された一塁手の森崎剛大だ。

会見後、森崎がゲンに話しかけてきた。

森崎「おい、俺プロの世界で活躍できると思うか?」

ゲン「なに心配してんだよ、自信を持っていけば何にも怖くねえよ。」

森崎「でもな…。」

ゲン「うん?なんか悩みがあるのか?」

         ・

         ・

         ・

ゲン「なるほど...。わかった。それは引退した後に決めよう。」



明日は春季キャンプだ。

東北楽天ゴールデンイーグルスはアメリカのセントルイスでキャンプを行う。


メジャーのチームではセントルイス・カージナルスが拠点としている。

カージナルスの主力選手は、キューバの英雄ヤディエル・モリ―ナや、切り込み隊長のマット・カーペンター、元巨人のマイルズ・マイコラスといった選手がいる。

カージナルスは1926・1931・1934・1942・1944・1946・1964・1967・1982・2006・2011と十一回ワールドシリーズを制覇している。


セントルイスは夏は蒸し暑く、冬は非常に寒いため、寒暖の差が激

しい。

しかし選手たちは2019年シーズンの優勝のため、必死に耐えた。


そして三月上旬に仙台に戻り、本拠地のオープン戦が始まった。

オープン戦の第一試合は楽天生命パークで巨人との対戦だ。

この日、柳田監督はゲンをベンチに入れた。


試合は進み、八回、二点ビハインドの裏の攻撃。

満塁のチャンスでゲンが代打で送られた。

「バッター 嶋に代わりまして 福浦。」


そのアナウンスがコールされたとき、球場の雰囲気がガラリと変わった。

「ゲーン!ゲーン!ゲーン!ゲーン!」

球場はゲンコールでいっぱいだった。


巨人の菅野が投げた初球だった。

「バキ――――――――――――――――――――ン。」


それは木製バットで打った初めての感触だった。


そして打球はレフトポール際へと向かっていく。

しかし惜しくもファールになった。

3-1からの五球目だった。

「バシー―――――――――ン。」

打球はレフトのライン際でフェアになった。

ランナーは二人帰ってホームインとなった。


そして試合後柳田監督に呼び出された。

柳田監督「ゲン、お前をオープン戦に出し続ける。しっかり結果を残して来いよ。」

ゲン「はい、わかりました。」


ゲンはその後もオープン戦に出続け、全六試合に出場した。

六試合の成績は打率5.62 本塁打2 打点8という驚異的な成績を挙げた。


そして3月25日。今日は監督から開幕一軍のメンバーが発表される。


「はい、それでは開幕一軍メンバーを発表します。

則本、岸、美馬、塩見、安樂、松井裕、ハーマン、栄、高梨、菅原、戸村、嶋、伊志嶺、福浦、銀次、今江、藤田、茂木、三好、渡辺直、内田、ウィーラー、田中和、聖澤、島内、オコエ、以上。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ