表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲンちゃんの野球日記  作者: KEVEN
第一章 少年時代
6/21

番外編 ドラフト

夏の甲子園が終わってから四カ月が経った。

ゲンの世代のドラフト会議が始まった。


メディアは高校を始め、大学、社会人の中でスター候補の選手を手探りしていたが、高校の中でスター候補をスカウトは二人挙げた。



一人目は森。


最速152キロの剛速球と110キロのチェンジアップで緩急を付け、打者を翻弄する。

さらに、代名詞と呼ばれる魔球「ひびきカーブ」は、切れ味鋭く武器である。

そしてスカウトの前では防御率0.92と安定している。



二人目はゲン。


強肩強打の捕手であり、捕手の高校通算ホームラン記録を塗り替えた。

リードにも優れており、ゲンが捕手をした試合は平均三失点。

プロ野球の全十二球団が注目している。





そしてドラフト会議の開始まであと三十分となった。

ゲンは校長先生の隣でドラフトの中継を見ることになる。


そして始まった。


「これより、ドラフト会議を始めます。司会は私加藤で進行致します。それでは各球団の入場です。」

                   (中略)

「全球団が揃いましたので、一巡目の落札を行います。」


ゲンの心臓はまだバクバクと鳴っていた。


「第一巡選択希望選手 東北楽天………福浦 源太 捕手 六面大学附属高校。」 


なんといきなりゲンが指名された!

しかし、ゲンは記者団の前なので感情を抑えた。


「第一巡選択希望選手 東京ヤクルト………森 響 投手 大江戸工業高校。」


ゲンの盟友でもある森も選ばれた。

さあ、ゲンと森は何球団指名されるのか。


「第一巡選択希望選手 千葉ロッテ………森 響 投手 大江戸工業高校。」


「第一巡選択希望選手 中日………森 響 投手 大江戸工業高校。」


なんと森が早くも三球団目になった。

しかしゲンはおかしいと思った。


実はドラゴンズはゲンがケガをしていた時、ドラゴンズのスカウトが一番最初にゲンに目を付けた。

だから、ゲンはドラゴンズの指名は間違いないと思った。


不思議に思いながらもドラフト会議を視聴していく。


「第一巡選択希望選手 オリックス………福浦 源太 捕手 六面大学附属高校。」


やっとゲンに二球団目の指名が来た。

心の中でほっとした。


そしてその後


「第一巡選択希望選手 横浜DeNA………福浦 源太 捕手 六面大学附属高校。」


「第一巡選択希望選手 北海道日本ハム………福浦 源太 捕手 六面大学附属高校。」


「第一巡選択希望選手 阪神………福浦 源太 捕手 六面大学附属高校。」


「第一巡選択希望選手 福岡ソフトバンク………森 響 投手 大江戸工業高校。」


「第一巡選択希望選手 読売巨人………森 響 投手 大江戸工業高校。」


となり、今のところ森が五球団、ゲンが五球団と、ゲンと森しか指名されていない前代未聞の展開。


ゲンも森も共に緊張をしていることだろう…。


そして優勝球団の指名。


「第一巡選択希望選手 埼玉西武………森 響 投手 大江戸工業高校。」


先に指名されたのは森だった。

ゲンは最後の一つに懸けた。


「第一巡選択希望選手 広島東洋………福浦 源太 捕手 六面大学附属高校。」


よし!

ゲンは心の中でまた一つ喜びを感じた。


結果、ゲンは六球団、森が六球団と、ドラフト開始以降初の出来事が起きた。


そして抽選が始まった。

まずは森だ。

「東京ヤクルト、千葉ロッテ、中日、福岡ソフトバンク、読売巨人、埼玉西武は前に出て来てください。

           (中略)

それでは札をお取りください。」


ゲンは静かな顔で見守っていた。

森と同じリーグにいれば、対戦ができる。


「それでは札を開けてください。」


手が挙がったのは……………千葉ロッテだった!

ロッテの監督は両手を挙げて喜んだ。

ロッテの優勝は間違いないと言うようにオーナーと手を組んで喜んだ。




そしてお待ちかねのゲンの抽選だ。

日本中が見ている。

ちなみにこのドラフト会議の最高視聴率は四十%超に達した。


「東北楽天、オリックス、横浜DeNA、北海道日本ハム、阪神、広島東洋は前に出て来てください。

            (中略)

それでは札をお取りください。」


ついに来る…運命の瞬間が…。


ドクン、ドクン。


「それでは札を開けてください。」


「阪神当てろー――――!」

「らくて――――ん!」

「横浜に来て――――――!」

「お願い、お願い!」


実況「さあ、この運命の瞬間、どの球団が交渉権を手に入れるのか!札を開けた!どの球団が交渉権を獲得するのか!

   手を挙げたのは……………楽天だ――――――――――――――――。」


やった―――――――――――――――。


ゲンの交渉権は楽天が獲得した。

オーナーは両手を挙げて喜んだ。


ゲンは冷静でいた。

しかし、ゲンは思い返してみた。

「楽天の監督って誰だっけ……………………….はっ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ