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ゲンちゃんの野球日記  作者: KEVEN
第二章 東北楽天ゴールデンイーグルス
16/21

第十五話 絶対に負けられない戦い 前編

さぁ、日本シリーズが始まる。

日本シリーズで戦う相手は、日本のエース菅野を率いる原巨人だ。

特に巨人の岡本に要注意だ。

少しでも球が甘くなるとスタンドに運ばれる。


楽天はカーショー、則本、岸の三本柱で今シーズンを戦い抜いた。

打者陣では、強肩強打でリードも上手いゲンが中心となる。


2013年以来の日本シリーズでの対戦となった。


第一戦は本拠地楽天生命パークで行われる。

楽天の先発はカーショー。

巨人の先発は菅野。

両チームとも国を代表するような投手であった。

そして、その通りに投手戦になった。


試合が始まった。


先発のカーショーは初回、ポストシーズン好調で一番に起用された立岡を見逃し三振に取ると、陽、坂本を三振に取り、三者連続三振に打ち取る。

一方の菅野も三番に入ったゲンを三振に打ち取るなど、三者凡退で両チームスタートした。


その後、両チームの打線はともにヒットが全く出なかった。

カーショーは五回に阿部にライト前ヒットで初ヒットを許した。


七回の表だった。

カーショーは先頭の陽の打席で、カーショーのすっぽ抜けた球が陽の肘に直撃。

すると、両軍ベンチから飛び出してきた。

乱闘が始まった。

ゲンはカーショーを止めに行った。

乱闘は七分経ってからやっとおさまった。

カーショーは、その後坂本をダブルプレー、岡本をレフトフライに抑えた。


するとその裏、楽天は未だノーヒットの菅野から先頭の田中が四球、藤田が送りバントでランナー二塁。

バッターはゲンであった。

今日の試合はここにかかっていた。

このターニングポイントでゲンを迎える。

ゲンは考えず、バッターボックスに入った。

ネクストバッターズサークルにはウィーラー。


ゲンは初球で打つと決めていた。

そして初球。

巨人のキャッチャー小林はスライダーを指示していた。

しかしその球は引っかかり、真ん中にいった。


「カコ――――――――――――――――ン。」


打ち返した当たり快音を響かせ、ライトの頭上を襲っていた。

ライトの立岡がジャンプをしたが、打球がグローブを弾き、そのまま右中間を転々としていた。

ゲンは打球が転がっている間に三塁へと到達した。

ついにこの投手戦の均衡を破った。

球場の熱気がさらに上がった。


その後ウィーラー、銀次が連打で得点し、菅野をノックアウトした。


カーショーは安定した投球を続け、九回を投げ切り、完封勝利を達成した。

第一戦は楽天が接戦をモノにし、三対0で先勝した



第二戦は巨人が田口、楽天は則本が先発。


初回からイーグルス打線は田口に襲い掛かる。

連続四球でゲンがタイムリー。

さらにウィーラーが二点タイムリー。

初回で三点を取った。


則本は三回に岡本にツーランホームランを許してしまう。

さらに四回にはノーアウト満塁とピンチを招いてしまう。

しかし小林、立岡、陽を三者連続三振に取り、得点を許さなかった。


則本はその後快投し、七回二失点でマウンドを降りた。


八回の裏にはツーアウトからゲンがソロホームランを放ち、リードを広げた。

ゲンの日本シリーズ初ホームランだった。


八回ハーマン、九回高梨とリレーをつなぎ、楽天は四対二で日本シリーズ二連勝を飾った。


いい気分で寮に戻ったゲンだったが、テレビを見て衝撃的事実を知ることになる。


キャスター「続いてはスポーツの時間です。楽天にとっては痛いニュースが入ってきました。楽天の守護神松井裕樹選手が左肘の骨折と診断されました。なお、日本シリーズの出場を辞退しました。傷を負ったのは約10日前と言われています。柳田監督は守護神をハーマン選手を起用すると明言しました。」

まさか…あの事か!



第三戦は巨人は山口俊、楽天は岸が先発。


先発の岸は三回までパーフェクトピッチングを披露する。

しかし四回に立岡にスリーベースヒットを打たれると、陽に犠牲フライを決められ、先制を許す。


打線は山口俊の前に全く得点ができなかった。

岸はその後も好投を披露するも、打線に全く元気がなく勝ちが付かなかった。


山口俊はその後も快投を続け、ついに九回まできた。

先頭のウィーラー、この男は闘志を燃やしていた。

山口俊の球に食らいついていた。

決め球のフォークをファールにし、七球目でフォアボールを奪った。


しかし、そんなウィーラーの執念も虚しく、銀次がダブルプレーに倒れてしまう。

その後内田も三振でゲームセット。

山口俊が完封勝利で日本シリーズ、二勝一敗になった。


第三戦は惜しくも敗れたものの、第一戦と第二戦でカーショーと則本で勝利できたのは大きかった。

後編へと続く…


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