朝の街を東へ
わたしの街を
みしらぬ街のように歩く
白く昇った朝日を
はじめて見るように歩く
この光は
きのうまでの光ではない
あたらしい朝の
はじめての光
生まれたばかりの
まだ見たことのない光
わたしは
きのうまでの
わたしではない
あたらしいわたしが生まれる
はじめてのわたしがはじまる
――――――――――――――――――――――
通い慣れたいつもの道を歩く。ここにあるのは、ただそれだけ。
生き慣れたいつもの自分を生きる。ここにあるのは、ただそれだけ。
それなのに、いつもと違う街のように思え、いつもとは違う私のように思える朝。
――――――――――――――――――――――