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新聞部部長が会長と交流しています。

新聞部部長~の続き

 「おい、岸田」

 「おー、会長じゃないか。なんだよ、俺に用事?」

 ちなみに会長とは、同じクラスだ。

 未だに王道展開継続中で、会長含む面々は王道を落とすために必死だった気がするんだが…、いいのか、王道君のそばにいなくて。

 「……佐納サノが最近元気ねぇんだ、何か知ってるか」

 「え、それ俺に聞いちゃう? 本人に聞けばいいんじゃないの?」

 「お前情報通だろーが。いいから知ってるなら教えろ」

 ちなみに佐納ってのは王道君だ。いつになったら鬘と伊達眼鏡取るのかなわくわく状態である俺である。

 素顔はきっちり情報調べて、把握したけど。男とは思えない可愛い感じの子でした。あれは、この学園で目立つと思う。

 俺彼女居るから萌えのためしか興味ないけど。

 「おしえない」

 ばっさりと言いきったのは、まぁ、実は王道君好きな人できちゃってるから。

 こいつにいったら何だか邪魔しそうじゃん?

 折角の萌え展開なのに。

 「教えないって事は知ってるんだろーが、教えろ」

 「会長しつこい奴は嫌われるよ?」

 にっこりと笑ってやれば俺を睨んでくる会長。

 でも教えたくないんだよな。絶対この会長邪魔するし。

 総受け展開も好きだけど、俺無理やりは好きでもない。

 大体王道君は好きな人出来たんだ。折角だから腐男子として応援するのは当たり前だろう。

 うん、会長達は王道君の恋物語に邪魔。

 睨みつけてきているけど、別に気にならない。

 この学園で新聞部って影響力あるし、力を持ってる。

 それに俺色々と情報収集欠かさないから、学園で一番情報持ってるって言われてるし。

 だから、前の一匹狼×平凡の事情とかも知っていた。

 ああ、ちなみにあの二人は記事で詳細をびっしり書いた効果と、一匹狼君が本当に平凡君大切にしているからすっかり学園公認カップルだ。

 平凡君と一緒に居る一匹狼君が凄く幸せそうだから、皆結構認めてきてる。

だって平凡君にしか見せない表情とかあるんだよ。マジ萌える。

 手を出したら一匹狼君も黙ってないし、俺も幸せなカップル壊されるの嫌だからシメちゃうよ。

 文化部だけど、俺運動神経超いいから。BLネタ集めのために不良やってみたりしてたし。

 彼女居るって公言しまくってたけど。

 「いいから教えやがれ」

 うわー、すげぇ睨みつけてきてんだけど、会長。

 それだけ王道君に必死って事か、萌える。

 でも王道君の邪魔はさせない。

 会長はあれだ、傷心中の所を親衛隊に慰められてフラグ立てればいいと思う。

 寧ろ現在敵対中の風紀委員長に惚れられて、会長受になるとかもいいと思う。

 「だから教えないって言ってんじゃん?

 あんまりしつこいなら会長の恥ずかしい秘密でも校内新聞で暴露してやるよ?」

 そういえば、会長は恐ろしいほどの形相をした。

 情報収集は得意だから、会長の秘密も俺はばっちり握っているのだ。

 何か会長が面倒事起こしそうな時はそれをほのめかしてからかったりして嫌な状況になるのを回避したりしていた。

 会長ってば可愛い受けっ子に相手しろって誰でも抱こうとしちゃってたからな。

 そんな受けっ子の意思を無視した行為なんて許せないし。

 「……どうしてもか」

 「ああ。どうしてもだ。だから諦めろ。どうしても知りたいなら自分で調べろよ」

 折角の王道学園なんだ。入学した時に決めたんだ。

 幸せな恋人達を沢山作ったり、手助けしたりして相思相愛の恋人達の萌えを観察すると!

 俺も彼女も無理やり嫌いだし。

 会長は俺が折れない事がわかったのか、ため息を吐いて何処かにいってしまった。

 なんかしょんぼりと肩を落としている姿見て、受でもあいそうだなあいつなんて思ってしまった俺は悪くない。

 だって、落ち込んだ会長を慰める攻め。そして始まる恋愛とかいいと思う。

 まぁそんな感じで会長とか生徒会に情報をやらないようにしながら最近は王道君と思い人君の観察に励んでいる。

 ちなみに王道君の思い人は、二年S組の無気力男前だ。

 いいよな。無気力男前×総受け王道って事になるんだぜ、くっついたら。

 人の名前も中々覚えられない無気力男前に、王道君が必死に覚えてもらおうと話しかけている姿なんて可愛いものだ。

 その努力が実ったのか、無気力男前が王道君の名前を覚えたのも凄い萌えた。

 付き合うのも時間の問題だろうとわくわくして俺は待っている。

 ちなみにこれも記事にする気は満々だ。

 ほら、やっぱり幸せな恋人を王道君に惚れてる連中に破局においやられるなんて嫌だ。

 でもなんだかんだでこの学園の生徒会とか風紀とかって最低ってわけではないから何とかなるけど。

 つか、俺がなんとかする。

 校内新聞に王道君と無気力男前が付き合いだしたら、いかにラブラブかを書きつづるんだ。

 幸せで仕方がない王道君を見れば、流石に攻め達もそれを壊す気はなくなるだろうし。

 寧ろ学園中が味方になるような記事を書く。

 二人の仲を邪魔する輩がいれば、非難されるような記事を。

 やっぱハッピーエンドが一番だし?

 さーて、今日のしょんぼり会長の事を彼女に話そうかな。

 多分携帯小説のネタになるだろうし(彼女が書いてるBL)。



end



会長。

岸田のクラスメイト。俺様で自信満々。好き勝手生徒を食ってたけど岸田に脅されて、大分大人しくなってる。

根っから悪い人間ではない。抱かれたいランキング一位。



王道君・名字は佐内。

最近恋して一直線。もちろん岸田にその様子を見られている事は知らない。


無気力男前。

二年生。無気力で、勉強は出来るけど学校にはあまり来ない。

最近王道君が気になる模様。

こいつは他人に興味がないので、王道君に話しかけるまで存在を認識してなかった。今も王道君が総受け状態な事は知らない。




岸田は新聞部部長だし、色んな意味で有名で、顔もまぁまぁいいので親衛隊に制裁される事はない。


てか、情報収集能力が半端ないため敵に回さない方がいいと周りに認識されている。


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