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腹黒の画策

短いです。

 「なぁなぁ――!!」

 何だか、煩くて、スマートフォンから流れる音楽の音量をあげる。

 めんどうな事はしたくない。

 そして、この話しかけている人物が面倒な人物で間違いないとみただけでわかる。

 だって、もさもさの不潔な髪に、ありえねぇと思うぐらいダサい眼鏡。

 明らかに変装でしかない。

 高校生で変装してるなんて厄介事に決まってる。

 だから、音楽を大音量で流して、聞こえてないふりをする。

 流れてくるのは、俺が最近有名になってきた女歌手の新曲。

 歌は好きだ。だから俺の部屋には結構CDとかであふれてる。

 つか、はやく消えろ。俺は面倒な事が嫌いなんだとか思いながらも、俺は窓の外を見る。

 空を見るのは好きだ。

 青空の下で昼寝とか、超気持ち良いと思う。

 「お前、何、ヒサシに絡んでんの?」

 聞こえてきたのは、親友である裕也の声だった。

 どうやら、めんどくさがりの俺のために不潔男を追っ払ってくれるらしい。

 「何だよ、お前――!!」

 「近づかないでくれる? 久にさ」

 大音量で音楽を流しているから、外野の声は一切聞こえない。

 「俺はこいつと友達になってやるんだ!!」

 「は? 嫌がってるの見てわかんない? 大体久は面倒なこと嫌いだし、お前なんかと仲良くしねぇよ」

 「な、何でそんなひどいこと言うんだよ!俺に向かって」

 「は? 寧ろ何で不潔でバカみたいなお前に優しくしなきゃなの?」

 裕也は俺が面倒なこと嫌いなの知ってるから、色々とやってくれて、本当にいい友人だ。

 音楽を聞きながらそんな事を思う。

 「大体、久には俺だけがいればいいの。折角めんどくさがりな久の信頼勝ち取ってんのにお前邪魔」

 「な、何だよそれ!!」

 しばらくすれば、不潔な男が何かを喚いてその場から去っていった。

 それを見届けた裕也は俺に近づいて、イヤホンを外す。

 「ほら、久もう、あの男いねぇから、はずせよ」

 「あー、うん。助かった」

 「久が面倒なこと嫌いなの知ってるし追い払うって」

 「お前、いい奴だな本当」

 そういえば、裕也は笑った。

 それから、何度も何度も不潔男が俺に接触しようとしてきたが、全部裕也が追い払ってくれた。

 接触するたびに音楽を大音量で聞いてる俺は、

 「うせろ、クソ毬藻。久が嫌がってんだろうが」

 「何だよ! お前最低だ!」

 「あ?最低上等だよ。久にさえ優しいって思われてればいいんだよ」

 なんて、会話を不潔男と裕也がしていた事をもちろん知らなかった。




end



めんどくさがり。結構無気力。

王道君が見た目でめんどくさそうと思い、それで無視を決める。


裕也。

腹黒?

とりあえず、久を狙ってるため久にだけ優しい。王道に絡まれてんのが他の奴だったら迷わず放置する。


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