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腐ったチャラ男の奮闘記

腐男子がかかわらないようにしようとしています。

 高校生活での目標。

 第一にフラグを立てないこと。

 第二に穏便にBLウォッチングをすること。

 第三に親衛隊持ちに関わらないこと。(しかし自分に親衛隊できたからちょっとめんどくさい)

 それが、俺の目標。

 そう、俺神原茅カンバラチガヤは腐男子だ。

 そして、中学時代に全寮制男子校という王道学園を発見してそこに進学した。

 死に物狂いで勉強したんだ。その結果無事合格!

 で、俺の外見はというとチャラ男だ。普通に女の子大好き。

 ホモではないから男で遊びはしないけど、ある程度女遊びはしてきた方。

 アクセも結構つけてるし、この学園は服装は割と自由だから明るい茶髪に染めている。

 この学園は王道だ。

 王道の生徒会に風紀委員長。とりあえず、言いたい事はこの学園は素晴らしいという事。

 BL漫画や小説をよく読んでいるからか、無口わんこの言葉は理解できる。あと、双子の見わけも観察しているうちにつくようになった。

 副会長の腹黒な笑みだって簡単にわかる。

 ま、でも俺は腐男子総受けには絶対ならない。

 そもそも俺は王道がどうのこうので叫ばないし。食堂で叫んでる腐男子とか何なんだろうと思う。

 そんな感じで俺の趣味を知っている奴は同室者しか居ない。

 フラグを立てないように徹底的にすることが俺の信条だ。

 だって掘られるとか怖いし。男とヤる気もないし。

 食堂だって、生徒会を観察はできるけれど、向こうからは気付かれない位置で食事をとっているし、

 ノーマルだって公言しているし、

 さりげないフラグは全部回避している。

 それでいて、同室者は生粋のノーマル! 他校の彼女有り。

 これは完璧にフラグをどうにかできるはずだ!!

 そう思ってたのですよ。

 しかし、中庭に顔を出した際に―――、

 「だ……れ?」

 わ、わんこ書記に遭遇してしまっただとぉ!?

 わんこ書記は攻めにも受けにもなれるいい要員だと思う。しかしかかわりたくない。

 ふむ、どうしようか。

 どうしたらわんこ書記の印象に残らない…?

 ふむ、ギリギリ視界には入ってないな。わんこは気配でも感じとって話しかけてきたらしい。

 此処はもう気付かないふりして去ろう。

 お、いいところに前から人が歩いてきているじゃないか。

 ふむ、あいつに気をとられるように――、

 俺はそのへんに落ちてた缶を思いっきり蹴って、そうして一気に書記と向かいから来ている人がいない方へと駆けだした。

 後ろからイタッて声が聞こえてきたから、缶がきっとあたったのだろう。

 これでオッケー。

 書記はあっちに注目するはずだ!

 これで、目の前から歩いてきてた生徒とフラグたてばいいのに。ワクワクって感じ。

 フラグを立てないように本気で気をつけなければ…。

 フラグなんていらない。

 俺女の子好きだしな。

 そうして、そのまま誰にも会う事なく寮に帰った。

 ふむ、今日もフラグ不成立ができたからよしとしよう。

 観察対象としてはいいけど、正直関わりたくない。

 だって、世の中には腐男子受というおそろしいものがあるのだ。

 ――頑張って、フラグを成立させないように俺は学園生活を送っていくんだ!

 俺はそれを再度意識した。



end



神原茅

外見チャラ男な腐男子。ノーマル。女遊びはするけど、男遊びはしない。

腐男子受なるものには絶対になりたくないと思ってる。



出会いそうになる前に逃げます。まず会話をしません。


萌えさえ見れればオッケーと思ってるから必要以上に生徒と関わらないようにしているという徹底ぶり。



情報収集能力は高く、結構色々情報は集めている。


家が由緒ある道場なので、結構強い。


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