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新聞部部長が記事を書いてます。

 え、ネタ集めの仕方?

 そりゃあ、色々観察でしょ!!

 色んな情報を集めるんだ、俺の人脈を使ってね。

 俺がやりたいのは、そうだな。

 おもいっきり見る側を驚かせたい。

 そりゃあ、悪い記事も書いたりするけど、俺的には面白い記事書く方がいいかなぁって思ったり。

 そもそもこの学園って、同性愛とか親衛隊とか溢れてるし?

だからといっちゃなんだけど、結構ネタは溢れてるんだよね。

 有名な生徒かがお付き合いを始めた馴れ初めとか書いたり?

 ちなみに俺は、腐男子です。

 BLいいよね、BL。

 あ、でもノーマルです。童貞ではありません。可愛い彼女がいます。

 幼なじみな彼女とお付き合い三年目です。というわけで、男同士は見る以外したくないです。

 とりあえず、今日は一匹狼君と王道転入生の同室者の平凡君の恋愛事情を記事にするのです。

 王道転入生うざくないが先月この学園に来日し王道っぽく、次々と落としていったわけですが、一匹狼君はなんと平凡君と愛をはぐくんでいたのです。

 というわけで、記事を書きます。

 ネタはもう出揃っているのです。

 新聞の、題名は、そうだなぁ?

 『一匹狼君の恋愛事情』

 で、いいかなぁ?

 一匹狼君は王道らしく、親衛隊いるんだけどね。平凡君は王道君の近くに居るから色々親衛隊に目をつけられてるけど…。

 この記事でなるべく好印象になるように書いてあげようと思うんだよねー。

まぁ平凡君にはきっちり護衛の風紀ついてるしね?

 というわけで書き始める。

 『出会いは、転入生の来日の日だった。転入生と元々から知り合いである中道は転入生の同室者に最初は威嚇をしていたのです』

 そうそう、最初は威嚇してたんだよね?

 一匹狼君って転入生のやってる暴走族に所属してるらしいから。

 『しかし、田口に料理をふるってもらったり、傷の手当てをしてもらったり、そして大勢と多対一で喧嘩をしている中、武術を習っていたようで割り込んだり……、優しさなどに触れ、中道は田口に心を開いていったのです』

 うんうん、いいよねぇ。

 徐々に深まる愛情って。

 俺総受け好きだけど、いきなり惚れるとか浅い愛嫌いだし。

 『最近どうやらお付き合いが始まった模様。先に告白したのは、なんと田口。真っ赤な顔で返事を返す、愛らしい中道の写真は右の通りです』

 ちなみに写真もゲットしてる。

 ちょっとネタになりそうで周りうろちょろしてたら遭遇したからパシャッととった。

 『最近では仲良く、散歩をしている姿も見られ、あの一匹狼、心を開かない気高き獣様、中道に恋人が出来た事はなんという衝撃でしょう!!』

 文章をつづるのは好きだ。

 そんな俺の夢は、作家だったりする。

 『――見てください、この幸せそうな顔。

 中道と田口は本当におもいあっているのです!

 はじめての男同志の恋に戸惑いながらも育まれた愛情。

 わたくし、岸田は二人を心から祝福したいと思います』

 祝福したいというのは本心。

 だって、人が幸せそうに笑ってるのは、いい事だと思うから。

 そうして、記事を書き終える。

 さて、どんな反響を得るだろうか、楽しみだ。

 いい結果になるといいなぁと俺は呟いた。




 end







岸田

新聞部部長。

ノーマル、腐男子。

人脈広し。

結構情報通。


中道

一匹狼的な役割の人。


田口

同室者の平凡。


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