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世界は俺に優しかった。

主人公は普通の女性とくっつきます。

王道学園を追い出された子が色々前向きに頑張っている話です。

王道学園で無自覚にやらかして、追い出された子です。

そして暴走族とかなぜか大量にいる世界です。


書いていて好きだったので、二話目として投稿

 高校時代、叔父さんが理事長を務める高校でバカをやらかした俺は高校から追い出された。

 その時、初めて自分が自己中な人間だった事に気がついた。言ってしまえば、子供――だったんだと思う。

 自分の周りにいて、優しくしている人の言葉を信じ切って、単純に深く考えずに動いてた。

  ―――……だから、駄目だったんだ。

 周りが絶対助けてくれる、なんて甘えてたんだと思う。

 実際にその時まで、誰でも俺の言う事を聞いてくれた。今思えば聞いてくれていたと思い込んでいただけかもしれないけれど。甘やかされて生きていた。だからいつだって誰かが助けてくれるはずだと、馬鹿みたいに信じてた。

 だけど、信じていた友人にも、親しかった叔父さんにも、大好きな家族にも捨てられた。

 あの御曹司ばかりが溢れる男子校で、俺がやらかしてしまったせいで、会社が潰されそうなんだって、そう言われて、縁を切られた。

 何て冷たい世界だと、思った。

 どうしたら、いいか、甘えてばかりの俺は正直その時はよくわからなかった。

 帰る家もなく、お金もない。

 受け入れてくれる高校も、問題を起こしてなくて、俺は途方にくれながら、ただ公園で呆然としていた。

 そんな時―――、前の学校の友人に再会した。

 ヤンチャしてて暴走族何てものに入ってたけれど、そのチームの奴らも俺を捨てた。

 そいつは、チームとも何も関係のない、しばらく連絡を取ってなかった親友だった。

 公園で何もせずにいる俺に、そいつは驚いたように声をかけてきた。

 優しい言葉が嬉しくなって、涙が溢れてしまって驚かれたのをよく覚えてる。

 そいつ――友也にあった出来事を話せば、ますます驚かれて、だけど、笑ってくれた。

 ――もう、失敗したって気付いてるなら、いいじゃん。これから頑張れば。

 ――通信制の高校とか、なら通えるかもしれない。それが無理なら、大検でも受けてやり直せばいい。壱は、勉強できただろう?

 ――うちん家で暮らせばいい。バイトしながら暮らせばいいじゃん。父さんも母さんも壱なら受け入れてくれる。

 優しい言葉があった。俺が失敗して、やらかしたって知っても、後悔しているならこれからがんばれって笑ってくれた。

 ああ、と思った。

 こんな俺でも、追い出された俺でも、まだ居るんだって。俺を心配してくれる人が。俺を受け入れてくれる場所が。涙が出そうだった。

 世界は優しくないなんて、どうして思ったんだろう。

 どうして、家族にまで見放されたから、チームに見放されたから、もう、誰も信用できないなんて思ったんだろう。

 ―――家族やチームに見放されても、俺には確かにまだ人とのつながりがあるんだ。

 それから、友也の両親に久しぶりに会って、友也の家に住まわせてもらう事になった。

 正直、俺は勉強も運動もできた。やったら結構できるものばかりだったから、さっさと大検を受けて資格もらって、18歳すぎてから大学に通おうかなと思った。

 だって、これ以上友也の家族に迷惑をかけたくなかったのだ。

 そういえば、追い出された学園がホモ校だった事をいったら友也は凄い引いた顔をしていた。それが普通だよな、と今なら思う。

 あそこは異常で、毎日毎日男に真剣な顔で迫られて傾きかけてた自分を思い、いやになった。

 ……俺、会長の事多分好きになりかけてたんだよなぁ。結局、毎日好きだのいってきた言葉は、幻想だったのだけれども。

 だって、俺の同室者に皆惚れたから。

 親友だと思ってた。怪我してたのは気付いてたから、心配だった。

 でも何もいわなかったのは、同室者で、聞いちゃいけない事情かなと思って聞かなかった。

 そしたら、俺にまきこまれてたっていうんだからびっくりした。

 能天気だったから、全然そんなもの気付いてなかった。制裁から守ってやるって生徒会の奴らはいってて、それに同室者も含まれてるんだっておもってた。

 なのに、あいつらは、同室者を守る事はしていなくて、寧ろ手も出していたらしい…。

 よく考えれば何で殴ったりした相手に惚れてるんだろう、あいつらは…。それに同室者もいやなら強くいやって言えばよかったのに……。

 一言もそんな事言わなかったのに。

 気づけなかったことに、苦しませていたことに悲しみを感じながらも、そんな思いも沸いた。言ってくれたなら、大事な同室者に手を出さないように何かしら行動に移したのにって。今はもう、言っても仕方がないことだったけれど。

 それから数カ月、大検の勉強をしながら喫茶店などでバイトを始めて、大検に受かった。

 とはいっても俺はまだ17歳だから、来年じゃないと大学受験はできない。

 なるべく、払える分だけ自分で払いたいから精一杯バイトしよう。勉強もしながら、バイトに明け暮れる事にした。

 その頃には、友也以外の昔の友人とも会っていて、普通に笑い合うぐらいは立ち直っていた。

 家族やチームの奴らが俺を捨てたのは悲しいけれども、それでも俺を受け入れてくれる友人と居場所があったから。

 喫茶店や、新聞配達、沢山のバイトを毎日こなす中で、俺は一人の女性に出会った。

 ―――それが、宝竜寺菖蒲ホウリュウジアヤメさんだった。俺より一つ上の、喫茶店によく来る女性だった。

 ちょっとしたきっかけで仲良くなって、どんどん会話を交わすようになった。菖蒲さんと会話を交わすのは楽しかった。

 菖蒲さんは自信に充ち溢れていた。それでいて、優しかった。

 「あたし、家を継ぎたいから経済学部に通ってるの」

 そんな事を笑って話す菖蒲さん。

 宝竜寺家は、あの学園に居た頃から名前を聞いていた家だった。あの学園の生徒達は、世間知らずな感じで世界をあまり知らない感じだったけれど、菖蒲さんは上流階級だろうが、ちゃんと常識を知っていた。

 菖蒲さんがもしあの学園を見たならば、身分社会的な感じや、顔を重視する思考に呆れたかもしれない。

 ――受験勉強をしながら、バイトに明け暮れながら、そんな中で、俺は菖蒲さんに惹かれていった。

 そうだ、元々ノンケなのだ、俺は。

 あの学園で染まりかけただけで―――今思えば抱きつかれたりキスされたり気持ち悪いことである――、流されかけてただけなのだ。

 好きだ、と実感したらどうしたらいいかわからなかった。告白してもいいんだろうか。俺何かがと思った。

 家族たちにまで見捨てられた、俺。バカをしてた、俺。

 過去の自分がはずかしい。告白するなら、昔の事をちゃんと話してからが良かった。

 だって、菖蒲さんは家を継ぐっていった。それなら、きっと、会長達に会うだろう。あそこの学園の生徒は上流社会の面々ばかりだったから。

 「菖蒲、さん聞いてほしい事があるんです」

 結局、友也達に背中を押された俺は、菖蒲さんに昔の事と告白をしようと思った。

 18の、受験を控えた秋の事だった。

 「――菖蒲さん、俺、菖蒲さんが、好きです」

 バイト帰りに公園に誘って、そんな言葉を放つ。

 「――あた」

 「答えを、言う前に、聞いてほしい事があるんです」

 菖蒲さんには知っていてほしい。今までのバカな俺も。

 知った上で、付き合ってくれるなら恋人になりたいし、付き合ってくれなくても、友人としてありたい。

 ――もし、菖蒲さんが、過去の俺を軽蔑しないというならば。

 「バカじゃないの?」

 話し終わって、菖蒲さんは呆れたようにいった。

 だけど、その顔は笑みを浮かべていた。

 軽蔑したような、目はそこにはなかった。

 「もちろん、壱もだけど、その学園の奴らも。

壱も悪かったけど、壱だけが悪いわけじゃないでしょう?」

 「……でも、皆俺が悪いって、あいつら言ってた」

 ベンチに菖蒲さんと並んで座って、そんな言葉を言い放つ。

 目を閉じれば、浮かぶんだ。

 軽蔑したようなチームの奴らや友人と思ってた生徒会とか同室者の奴らの目。

 親衛隊や一般生徒は、生徒会と友人だから冷たい目を浮かべてくるんだっておもってたけれど(というか、生徒会の奴らがそれをいってて信じてた)、それ以外も理由があったし。

 仲良く笑ってたはずなのに、生徒会の奴らや他の友人が離れていくのを感じとって、焦って、空回りして、そしたらそれもまた冷たい目で見られた。

 でも突然、友人が離れたら何でって思うのは当たり前じゃないのか。

 俺に向かって、”自分のものをとられて怒ってるだけだろう”なんていった、元友人を思い浮かべる。

 「壱は後悔してるんでしょう?なら、これからしなければいい。

 ――大丈夫、もう壱を間違わせたりはしないわよ。あたしが、傍にいて、間違わせたりなんてしない」

 「え、それって―――」

 驚いて菖蒲さんの方を見れば、菖蒲さんは優しく笑っていた。

 そして、言うのだ。

 「恋人になるわ、壱の。ずっと一緒にいてあげるから。何も心配しなくていいのよ。間違いなんて起こさせないから」

 そして堂々と笑う菖蒲さんは、綺麗で、かっこよかった。

 その次の年、俺は菖蒲さんの通う大学の同じ学部に入学した。

 だって、菖蒲さんの力になりたかった。

 会社の社長になるのは、菖蒲さんだけど、会社のお手伝いぐらいはできるかもしれない。

 傍にいてくれるといってくれた、菖蒲さんの力になりたかった。

 菖蒲さんとずっと一緒に居るなら、きっとあいつらとも再会するだろう。でも、それでもいい。菖蒲さんが傍にいてくれるなら、過去も乗り越えられる気がした。

 菖蒲さんの家族とも会った。

 昔の事も話して、こんな俺だけど菖蒲さんと付き合う事を許してほしいって頭を下げた。

 だって、絶対に昔の事で少しは菖蒲さんやその家族に迷惑をかける事は理解していたから。

 あの学園に通っていた奴らは確実に俺の事を嫌ってる。

 なるべく、迷惑はかけたくない。

 昔の俺に怒ってやりたい。バカなことする前に菖蒲さんに会っておきたかったと後悔する。

 ああ、でも、会長に惚れて処女奪われなくてよかったっては思う。そんなことになっていたら今頃、俺はどんな気持ちになっていただろうか。ダメだ。昔の俺馬鹿すぎる。好意を向けられたからと流されそうになっていたとか、本当頭が痛くなる。

 大学に入って二年目で、友也の家を出て、菖蒲さんと二人暮らしをするようになった。

 その頃にはすっかり、菖蒲さんの両親とか仲良くなっていて、卒業したら結婚することを認めてもらっていた。

 会社の仕事も手伝った。

 幸い頭は良かったから、お手伝いが出来て、嬉しかった。


 ―――その日もいつものように菖蒲さんと大学帰りに歩いていた。



 「―――お前は!!」

 だけど、その日はいつもと違った。

 一つの声に話しかけられたのだ。振り向いて、顔を見てわかった。

 そこにいる集団が、当時の生徒会や、一匹狼と呼ばれていた友人や、バスケ一筋だった爽やかな友人、それに同室者だって事が。

 体がびくついた。

 だって、俺の忘れたい黒歴史だから。

 ――それにしても、こいつら、高校卒業してもつるんでるのかと思った。

 あの学園は大学までもある(しかもそれもホモとバイばっか)。

 だから多分、遊びで町に降りてきてただけだろうと思う。

 俺が通ってた頃、あの学園の大学に行くっていってたから。

 「てめぇ、何だ俺らが此処に居ることしってきたってのか?」

 「学園には来れないですからね。それでわざわざ?」

 「また、こいつに何かしようってのか!?」

 ああああ、こいつらは外で何を言っているんだと心の底から頭を抱えたくなった。

 というか、一郎(同室者)も注意しろよ。此処は学園じゃないんだぞ。学園の外でそんな一般的に見ておかしな発言を許すのはやめろよと思う。

 駄目だ、外で数年生活してると、学園の常識を見るとやっぱり黒歴史だと思った。

 昔の俺も、世間知らずの似たようなもんだったけど…。

 「……わざわざそんな事しない」

 そもそも、頭の片隅で会ったら困ると思ってただけで忘れてたぐらいだ。

 菖蒲さんが隣にいて暮らしてて、幸せだったから。

 「皆さん、やめてください。俺は大丈夫だから」

 周りをたしなめるように言う、一郎は笑顔だった。何処か嬉しそうな顔を浮かべる。

 「本当か?」

 「でも、あいつだぞ?」

 「「何をするかわからないよねー」」

 「皆さん、心配してくれてありがとう」

 そんな一郎の笑顔に、周りの顔が赤く染まる。

 ……今それを見ても正直気持ち悪いだけだった。

昔の俺って周りから見たらこんな感じだったのか?

 まんざらでもない、一郎。

 俺もこんな感じに見えていたのだろうか? 本当に黒歴史だ。見ていて黒歴史を見せつけられているようで頭を抱えたくなる。あのころの俺は何をやっていたのだろうか。

 「壱に言いがかりつけないでくれる?あたしと一緒に大学の帰りなだけよ。あなたたちに壱は会うつもりもないのよ?」

 菖蒲さんが目を細めて、何こいつらとでもいうように彼らを見る。

 そうすれば、彼らは菖蒲さんにようやく気付いたとでもいうように視線を向けた。

 「あぁ?何だ女」

 「何でこんな奴と一緒にいるんです?」

 「こいつがどんな奴か知らないのー?」

 「てか、男なら無理だから女にって事?やっぱ、最低」

 ああ、と思う。

 どうして、俺ってこんな奴らを友人と思ってたんだろう。すぐに手のひらを返す、こいつらを……。

 「どんな奴? そんなの知ってるわよ?あなたたち、壱の高校時代の知り合いでしょ? でも安心していいわよ。壱はあなたたちをたらしこむつもりもないわよ。あたしと付き合ってるんだもの」

 怯まない、菖蒲さんに、ほれなおした。

 いや、だって、うん。

 俺は正直どう答えたらいいかわからないし、黒歴史と思うと昔の自分が情けない。

 だけど、菖蒲さんははっきり言うんだ。

 そんなかっこいい菖蒲さんが俺は大好きだ。

 「こんな奴と付き合ってる?」

 「「信じられない!別れた方がいいよー。だってそいつ最低だもん」」

 「え、えっとやめた方がいいと思いますよ?」

 「顔目当てか。はっ、俺様達にも近づく気か、淫乱」

 会長の言い放った言葉に、何だか、ブチッと何かが切れる。

 こいつ、今何ていった? 菖蒲さんに向かって淫乱だと? ふざけんな。

 何を話せばいいかわからなくて戸惑っていた俺だけど、その言葉だけは見過ごせなかった。

 「会長、ふざけんな。菖蒲さんは淫乱なんかじゃねぇし。菖蒲さんの事何もしらねぇくせにそんなバカなこといってんじゃねぇよ」

 頭真っ白になって思わずそんな言葉を気付けば言い放ってた。

 菖蒲さんが、俺の顔(可愛い系らしい、不本意だけど)を気にいってるだけっていうなら、学園で色々あって面倒だっていうなら俺と付き合わない。

 顔だけなら面倒な事情があるのに、俺と一緒にいてくれない。

 そんな人じゃない。それは俺が一番知ってる。

 あああ、俺何でこんなバ会長に惚れかけてたんだろう。過去の自分をぶん殴りたい。

 「「君こそ、ふざけてる?」」

 「俺様達にそんな口聞いていいと思ってんのか?そもそも淫乱相手に本気ってのか?はっ、どうせ、何股もしてんだろ」

 「最低だな」

 本気で、こいつらの頭ん中どうなってんだろう…。ああ、学生時代を思い返してみればその頃からおかしかったけど。

 そういえば、一番最初も「俺様にはむかうなんておもしれぇ」ってキスされたんだっけ。

 ああ、黒歴史だ。俺のセカンドキス…。ファーストは副会長に校門で奪われたし

 ああああ、何故あの頃の俺、キスされても友達と思ってたぁああああ!! どうしようもなくその記憶を抹消したくなった。昔の俺は本気で考えなしのアホだった。

 「あんたたちって本当に会社の跡取りなの?何だか低脳なのね…」

 …菖蒲さん、そんなはっきりいっちゃだめだよ。

 何れ会社を継ぐ身(というか、菖蒲さん所の方が地位的に少し上だ)として、会社の時期トップがこんな感じで呆れてるっぽい。

 「な、俺様達に――」

 「第一俺様俺様って本気で一人称俺様とか、引くわ。何、会社のトップになっても自分を俺様と呼ぶつもり? ギャグなの?

 大体、会うつもりもなかったっていってるでしょう? あたしたちは帰りたいの。邪魔だから、帰してくれないかしら?」

 菖蒲さんの言葉に会長が屈辱そうに眉をひそめている。

 「貴様、ただで済むと思うなよ!俺様にそんな――」

 「「大体、そいつと付き合ってる時点でまともじゃないしー」」

 めんどくさいなぁと思いながらも、俺はもうスルーすることにした。

 だって、こいつらからすれば、昔の俺を覚えてる限りずっとこの調子だと思ったから。

 うん、後で菖蒲さんに暴言吐いた事後悔すればいいんだ、と思う。

 ……ああ、俺の高校時代本気で黒歴史すぎる。

 「本当に、あんなのと付き合っているだなんて――」

 「「逃げるのー?」」

 そんな声を聞きながらも俺は菖蒲さんと共に、隣を駆け抜けた。

 「……菖蒲さん、ごめん」

 あいつらが見えなくなってから、俺のせいで、って思って菖蒲さんに謝った。

 「謝ることないわよ。庇ってくれてうれしかったわ。それにしても、壱に聞いていた通り、本気で俺様っていうのね…」

 「……高校時代からずっと言い続けてるみたい」

 「はずかしくないのかしら?」

 「…さぁ?堂々と言い放ってるから違うんじゃ」

 「まぁ、とりあえず、あんな奴ら見返してあげましょう。頑張ればきっとできるわ」

 「…うん、俺頑張る」

 過去は消えないけれど、もう間違えないって決めたから。

 菖蒲さんをバカにされるのもいやだ。

 だから、俺は頑張ろうと思う。

 過去は消えないけれど、これからの行動次第で未来は変わると思うから。

 もう、高校時代みたいに、俺は間違えない。

 ――ずっと、菖蒲さんの隣で頑張っていくんだ。



end



元王道。別にアンチ思考なわけじゃないけど、結果アンチになってたという。

高校時代は黒歴史、ああ、俺何やってたんだろう。と常に思ってる。

菖蒲さん大好き!な可愛い顔立ちの少年。



菖蒲

壱の一つ上。かっこいい女キャラ大好きだからこんなキャラになりました。

大人な女性なイメージ。できる女。会社のトップとして宝竜寺家をどんどん成功させる予定。



友也

壱を保護した友人。


一郎

元巻き込まれ君。なんだかんだで男の逆ハーに喜ぶようになってしまった。


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