王者様の唯一の男 2
新生徒会長side
「本当に、いくんですか!?」
「会長、あのFクラスですよ!?」
俺は、新生徒会長に任命された在原楓だ。
旧生徒会長は、生徒会長がセフレを連れ込み一人仕事をしていないという噂により、そのままリコールされたのだが…。
実際は違うというのが、この前あったOBや理事会による監査(俺もある事知らなかった)により明らかになった。
実は仕事をしていたのは、生徒会長だけだったらしい。
副会長達は生徒会の仕事を押し付け、それで噂を流し邪魔だからとリコールしたらしく、仕事はたまりにたまっていた。
そして生徒会はリコールされ、風紀もリコールされ、転入生は退学。
旧生徒会や風紀は肩身の狭い思いをしながらも学園で過ごしている。
そして、新生徒会長になったのが俺である。
ようやくたまっていた仕事が落ち着いた俺は、旧生徒会長である北峰幸臣のFクラス落ちを撤回したいのだが…。
Fクラスは、隔離されたクラスである。
聞けば、ヤクザの息子たちもそこらへんにうようよいるらしい。
隔離されているFクラスは校舎も離れており、連絡する手段は直に行く以外に方法はない。
北峰幸臣――彼が実際に仕事をしていて、セフレなどを作って遊んでいなかった事をしった学園中はざわめいた。
だけど、納得するものももちろん沢山居た。
――あの人がそんな事するわけないと思ってた。
――おかしいと思ってた
そういっていた生徒が何人もいた。
旧北峰幸臣親衛隊メンバーからも、『北峰様を戻してください』『お願いします』と頭を下げられた。
俺自身も、罪もないのにFクラス落ちなどはなんとかして覆したい。
だから、俺はFクラスに向かう事にした。
もちろん、単身では何があるかわからない。
だから、風紀も連れてだが。
*
そして数日後。
数名の風紀と共に、荒れて、落書きなどが見える校舎へと俺は足を運ぶ。
周りのFクラスの生徒達は怪訝そうにこちらを見るが、襲いかかってはこない。
それを不思議に思うなかで、…何故かFクラスの生徒ではない生徒が前を歩いているのを発見した。
「………鈴木! お前何で此処に居るんだ」
その生徒の事を見て一緒にいた二年の風紀が怪訝そうにそう叫ぶ。
その鈴木と呼ばれた黒髪の少年はこちらを振り返り、驚いたような顔をする。
「え、何で此処いんの?」
「お前こそ、何で此処にいるんだ、鈴木。此処はFクラスの校舎だぞ!?道に迷ったのか?」
「いやー、違う違う。実は俺のお友達が此処居るから遊びに来ただけど」
笑って、鈴木はそう答える。それに思わず驚く。
「…Fクラスに友達?」
「そうですよー。新会長様。新会長様は風紀引き連れて何か用?」
「…ああ、少し北峰幸臣に話があってな」
「え、話って何ですか?」
北峰幸臣――その名を出した瞬間、鈴木は何とも言えない顔をして問いかけてくる。どうしたのだろうかとよくわからない。
「ああ、Fクラス落ちをなくそうと思ってな」
「それは駄目!!」
いきなり声をあげた鈴木に、俺たちは驚いたように鈴木を見る。
駄目、とはどういう事なのだろうか。俺も風紀のメンバーも怪訝そうに顔をしかめた。
「あー、っと、見た方が早いと思うんで、とりあえず会長様ん所案内する。場所わかってるんで」
”会長様”とは北峰幸臣の事だろう。
こいつは、北峰が今どういう状況に居るかとか正確に把握してるらしい。
それにしても、駄目ってどういう事だ?
意味はわからなかったけれど、そのまま鈴木に導かれるままに、俺たちは歩き出す。
「あ、鈴木さん、こんにちはー」
「あれ、一雅君。それって、一般の奴らだよね? 友達連れてきたの?」
「でもあれって風紀だろ? 風紀がこっちに何の用だ? 俺風紀嫌いなんだけど」
「俺も嫌い。つか、何で一雅と一緒に歩いてんの? おい、一雅、それ誰に用事だ?」
不良たちは、鈴木を見るなり声をかけてくる。そこには確かに親しみが見えた。
それにしても、鈴木は一般クラスだよな? 何でこんなにFクラスになじんでるんだ? そんな疑問が浮かんでくる。
「あー、これ会長様へのお客さんだよ」
「会長への? 冬季さんと会長なら屋上でいつも通り昼寝してるぞ」
「おー、やっぱり? 会長様も冬季もお昼寝好きだね、本当」
「鈴木さん、冬季さん所行くんでしたら、これ持ってってくださいよ!」
「お? これ弁当か? 何で自分で持っていかないんだ?」
「冬季さん、会長との昼寝邪魔したら怖いんですよ!!」
鈴木とFクラスの人間たちは、それはもう仲良しな様子だった。
「な、なぁ、鈴木。お前何でこんなFクラスになじんでるんだ?」
そう問いかけたのは、風紀の一人だった。
「ん? だからお友達が此処にいるからちょくちょく遊びに来てたし。
あー、あと俺これでも元ヤンだし? 知り合い結構いるし。つか、前に此処来た時絡まれて思いっきり暴れて返り討ちしたらこんな感じっていうか」
そんな言葉に俺は驚いた。
見るからに鈴木は普通の平凡な少年にしか見えない。
そんな少年がFクラスの奴らとひけをとらないというのは驚く他ない。
「は? 元ヤン?」
「そ、で、さっきから話出てる冬季ってのがその元ヤン時代のお友達。
とはいっても、俺は冬季みたいに派手に暴れてなかったから一般クラスだけど。
まぁ、そういうわけで、新会長様達は俺と一緒にいたら喧嘩売られないから安心して。まぁ、売られたとしても返り討ちにすればいいし」
にっこりと微笑む鈴木は何処か狂気に満ちている。
何と言うか…、暴れる事を楽しんでいるような狂気。
「じゃあ、とりあえず、会長様達屋上に居るから。屋上へご案内するよー」
にこやかに笑った鈴木は、見た目は一般生徒なのに纏う雰囲気は普通ではなかった。
*
そうして、俺らは北峰が居るという屋上にやってきたのだが、俺はその場で唖然とした。
………北峰が、一人の制服を着崩した男子生徒の頭を膝にのせ、膝枕をした状態でその男子生徒の頭をなでていた。
いや、驚くべきはそこではない。
あの、表情を崩さない事で有名な北峰が見た事もないような優しい顔をしている事だ。
「おー、冬季×会長様は相変わらず萌えの宝庫だねぇ。うんうん。ハローです、会長様。冬季寝てんの?」
「…ああ、鈴木か。後ろの奴らは?」
鈴木は動じてもいない。
それを見る限り、こういう光景は当たり前の光景らしい。
「新生徒会長さんと護衛の風紀ですよー。会長様に用があるらしいんで、とりあえず連れてきたんだ」
「俺に用?」
「……俺は新会長の在原楓だ。
俺は北峰をFクラスに連れ戻すためにきた」
俺がそう言った瞬間北峰は怪訝そうに眉を潜めた。
「俺を…、連れ戻す?」
「そうだ。嘘の噂でリコールされクラス落ちなんて会長として許せない。
できればSクラスに戻って生徒会に入ってほしいFクラスは授業もほとんどないし、受験のためにもSクラスが望ましいだろう」
そこまで言い切って俺が北峰を見れば、北峰は相変わらず怪訝そうななんともいえない顔をした。
そして北峰はいい切った。
「俺は、戻らない」
「も、戻りたくないというのか? FクラスからSクラスに?」
「ほ、本気ですか?」
「ああ。別に戻る気はない」
何故―――、そう問いかけようとした時、北峰の膝枕で寝ていた存在が、体を起こす。
「ゆき、おはよー」
そういって、北峰を見て笑うそいつの顔は……、平凡だった。
絶世の美男子とも言える北峰が膝枕しているぐらいだから、可愛いかかっこいいと思っていたのだが、期待に反して平凡だった。
「冬季、おはよう」
「んー、よく寝た! って、一雅じゃん。きてたのか。あれ、つか後ろの奴ら誰?」
「おはよう、冬季。相変わらずのラブラブっぷりごちそうさまです。
あと後ろのはね、新会長様+護衛の風紀だよ。
会長様をSクラスに戻して生徒会にいれたいんだってさ」
「は?」
鈴木の言葉に、眠たそうにしていた平凡の雰囲気がガラリと変わる。
一瞬にして、放たれた殺気と鋭い瞳に思わず、竦んでしまう。それほどその男は恐ろしかった。こちらを射抜くような鋭い目を向けられて、身体がびくつく。
「俺の、ゆきを連れ戻す? 何バカな事いってんの?」
今にもこちらにとびかかってきそうなその男を止めたのは、北峰だった。
「冬季、俺別に戻んない。冬季と一緒がいいし」
「あー、ゆき可愛い!
まぁ、強制だって言われても可愛いゆきの噂を信じてリコールしたようなバカ達にゆきをあげるとか死んでも嫌だし」
………可愛い? 北峰を可愛いっていったかこの平凡。
正直理解できない単語と目の前の光景に頭が追い付かない。
「まぁ、というわけで、ゆきは別に戻る気ないし。さっさと帰ってくんない?つか、ゆきを奪うとかいったら、ぶっ潰すから」
こちらをにらんでそういってくる平凡。
「いや、理由を―――」
「じゃ、さっさと出てけ。俺はゆきとのんびりしたいのであって、新会長なんかどうでもいいし。
あ、一雅。お前どうせ暇だろ。説明しといて」
「えー、まぁ、確かに暇だけど…」
「今度何かおごってやるから」
「え、じゃあ、BL本のセット欲しいんだけど」
「おー、それ買ってやるから、でてけ」
「マジか。おー、了解」
目の前で鈴木と平凡が話を勝手に進めている。
そうしている間も北峰は平凡を触りながら笑っている。
よくわからんが、どうやら鈴木が説明してくれるらしい。
で、結局俺らは屋上を追い出された。
*
「はーい、というわけで質問がある人は俺にどうぞ!」
「鈴木さん、何やってんの?」
「え、俺による、冬季と会長様についての説明講座を開いてるんだよ」
「一雅ー、チョコ食うか?」
「おー、食べる食べる!!」
「一雅君、餌づけされてるんなよ…。つか、紫苑、確実にお前の事狙ってるから」
「ん? そんな事知ってるぞ。俺は鈍感受なるものとは違うからな! 体を許す気は一切ない。俺はノンケだ。女の子大好きだ。つか、胸ある子がいい」
「…絶対落とす」
「えー、紫苑さ、それもっと可愛い受けにいいなよ。平凡な可愛い受けとか、鈍感な受けとかさー」
「いや、俺はてめぇを落としたいんだよ!」
「ふはは、やれるもんならやってみろ!」
おいおい、何を目の前で会話を繰り広げてるんだ。
説明してくれるんじゃなかったのか。呆れた目でマイペースな鈴木を見てしまう。
「つか、鈴木さんさ、説明するんじゃねーの?」
「おー、そうだったそうだった。って、紫苑は何俺にひっついてんだ!」
「いいじゃん。あー、一雅いいにおいする」
「おい、お前変態か。とりあえず離れなさい!」
べりっ、とはがされ、不機嫌そうになるそいつを放置して鈴木は質問は? と俺らに問いかけた。
「あーっと、じゃあまずあの平凡と北峰の関係は?」
見るからに普通の友情とかではなさそうだったので、聞いてみる。
それに鈴木より先に反応したのは周りの奴だった。
「平凡って、冬季の事か…」
「いや、あの人見た目だけだろ、平凡なの」
「だよなー、冬季さん滅茶苦茶強いもんな」
微妙な表情を浮かべている、不良たち。
「冬季と会長様はラブラブな恋人同士ですよー。いいよね、イチャラブ。見てて萌える」
「……一雅、俺といちゃいちゃしよ」
「ええい、腰を触るな! そして俺はノンケだと言ってるであろう!」
先ほどの紫苑とかいう奴のセクハラに対し、鈴木は怒ったようにそういう。
って、
「恋人!?」
思わず驚いた声をあげてしまう。
北峰に恋人がいたなんて全然知らなかった。
いや、Fクラスになってからくっついたのか?
「ちなみに冬季と会長様は幼なじみ。いいよね、幼なじみの恋愛。
冬季は会長様を溺愛してるからねー。ちなみにFクラス落ちは会長の本望だから連れ戻すとか考えない方がいいよ」
「本望?」
「会長様、会長って仕事嫌だったらしいから。それで、王道君――ああ、これじゃわかんないか、転入生がきていいきっかけだからって、リコールされたくて噂放置してた。
Fクラス落ちは願ってもない事だったしね。会長様や冬季にとって」
……わざと噂を放置してた?
ああ、でも確かに北峰の旧親衛隊は『北峰様が否定しないからつい…』なんていってたからな。
北峰が否定したのならば、あんな噂どうってことないはずだったのだ。それだけ北峰はカリスマ性を持ち合わせていたから。
「冬季と会長様はラブラブだから引き離しちゃだめですよ? つか、引き離したら冬季が恐ろしいから駄目だと思う」
「あー、わかるそれ」
「冬季さん、絶対暴れるよな」
「会長の事大好きだもんな、冬季」
「気晴らしと称して族とか潰しにいきそうだよな」
「あー、気分転換にヤクザと遊ぶんじゃね?」
「冬季さんならありえる…」
鈴木の意見に次々と同意の声をあげるFクラスの面々。
…ヤクザとか声が聞こえたが、あの平凡何なんだ?
「あの平凡何ものなんだ…?」
「冬季の事平凡平凡いったら、会長様が怒りますよ。新会長様。
冬季は現Fクラストップだよ。前のトップ入学してすぐにのしたらしいから」
「は?」
あの平凡が……、Fクラスのトップ!?
見るからに普通そうにしか見えないし、Fクラスに居るのが謎な外見してるのにか?
見た目で人を判断しちゃいけないのはわかるけれど、どうしてもそれを考えてしまう。
「冬季って俺と違って派手にぐれてたからね。普通にヤクザと友達だったり、警察沙汰起こしてたから入学してすぐFクラス行きだったんだ。
会長様と一緒のクラスになれないってすげぇ、苛立ってて」
ヤクザと友達?
警察沙汰?
外見からは全然想像できないぞ。
「あ、あと、受験に関しては会長様の事心配しなくていいよ。会長様は教科書見るだけで点数とれるらしいし、Fクラスからも受験できるから」
「会長って天才だよな…」
「羨ましい」
「でも会長いい人だよな。俺らに勉強教えてくれるし」
教科書見るだけで、点数とれるって……、俺も勉強はできる方だけど、流石に教科書を見るだけでは点数はとれない。
『王者』と呼ばれた、北峰幸臣……、副会長達が仕事をしなかった間も平然と全ての仕事をこなしていたし、頭もいい。
ぜひとも生徒会に欲しいが……、本人は嫌がっているし、あの平凡…冬季とか言う奴は怒らせたら怖そうだ。
「あ、もし会長様を戻すって強制するなら、冬季はヤクザでもFクラスのメンバーでも全員使ってあんたの事潰すと思うよ」
さらっと、鈴木がそんな事をいって笑うもんだから、思わず寒気がする。
そうして俺は、Fクラスから北峰を戻すのが無理だと悟るのであった。
end
オマケ(リコールされた時の副会長)
「……副会長達には生徒会をやめてもらう」
生徒会室にやってきて、突然そう言い放ったのは、学園の卒業生であり、生徒会長を詰めていた一人の男だった。
そんな言葉に、副会長達は驚いたような顔をしていう。
「何故です?」
「「僕らをやめさせる?」」
「何でそんな事言うんだよ!?」
「由井ちゃんの言うとおり何でそんな事いうのー?」
「…何故かもわからないとは、落ちぶれたものだな。
生徒会の仕事は全然やらずに遊んでいる人間を生徒会においておくと思ったか?
この件は理事会に既に報告してある」
呆れたように男はそういって、生徒会メンバーを一瞥する。
「な、叔父さんが俺たちやめさせるはずない!」
「……てめぇの、叔父さんは理事長だったか。あいつは、理事長をやめさせられている、今日付けでな。
身内贔屓で、裏口入学ときちゃ、もうやめさせる以外ねぇ。新理事長はてめぇがこの学園に居る事は認めていない」
裏口、という言葉に、喚きだす転入生。
男はそれを見て呆れ、SPを呼び連れ出す。
そして、副会長達の方を向きなおっていう。
「―――てめぇらの家にもきちんと報告したから、跡取りはもう無理だと思うぞ」
「「なっ!?」」
男の言葉に、一気に青ざめる副会長達。
そんな奴らを一瞥し、やはり男は呆れたように息を吐くのであった。
end
→もう一つオマケ(幸臣と冬季と一雅の会話)
「会長様と冬季ってラブラブだよねー。見てて萌えるからいいけど」
「ゆき可愛いんだもん」
「…冬季はかっこいい」
「冬季がかっこいいのはわかるけどさー。会長様ってどっちかっていうとかっこいい系だよね。一般クラスで親衛隊の子ネコばっかだったし」
「あー、俺のゆきにキャーキャー騒いでたんだよな、親衛隊って。
ま、ゆきの可愛い所は俺だけ知ってればいいし。寧ろ誰かがゆきをそういう目で見たら潰す」
「うわー、冬季えげつないよね。まぁ、冬季は会長様の事溺愛してるもんね。いいと思うよ、平凡×男前って」
「冬季かっこいいのに何で皆平凡って言うんだ?」
「本気で不思議そうに首をかしげる会長様って、天然っぽいよね
会長様にとって冬季はかっこよくしかうつらないんだね! ごちそうさまです」
「鈴木…、ごちそうさまですってよく言うけど何をいってるんだ?」
「ゆき、一雅の事は気にしなくていいよ。最近腐男子っていう人種になっちゃっただけだから」
「ふーん、そっか」
「うん。ゆきはそういう腐ってる頭は知らなくていいからね」
「会長様の頭をなでる冬季とか何か視覚的に萌える」
「一雅さ、俺らの事萌える萌える言うより、自分の事考えれば?」
「自分の事って?」
「紫苑だよ、紫苑。お前の事だーいすきで、口説いてるらしいじゃん」
「くっ、考えないようにしてたのに! 俺はノンケなんですよーだ。俺女の子大好き! 胸でかい子がいい!!」
「紫苑って諦め悪いぞ?」
「知ってるけど! 俺は屈しない。俺は見るのだけが好きだからな」
「とかいって、染まっていった奴ら結構いるだろ、この学校。まぁ、俺はここ来るまえからゆき一筋だけど」
「でも、俺は染まらない、染まらない!! 絶対に!!」
end
在原楓
新生徒会長。
連れ戻しにきたけど、拒否られて普通に帰りました。