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プロローグ

 あの空へ――。




 はるか世界の果て、あるいは世界の中心にあるという、空から大地に向かって伸びる1本の大樹、“生命の樹”。


 なぜ、いつから存在するのか、神話の中に埋もれた真実を知る者はいない。

 ただ1つ確かなことは、“樹”はすべての命を創り出し、祈りの声を聞き届ける神として、大陸では多くの人々に信仰され(あが)められてきた。



 しかし、大陸中を戦渦に巻き込んだ未曾有の大戦によって、世界は滅んだ。


 神に見捨てられた地に残ったのは、死と灰色の絶望。

 前に進むことも逃げることも許されず、ただひっそりと現実に縛られた人々の中にあって、濁った空に明日を見つめる少年がいた。


「行こう、あの空の向こうへ。」

「この風が世界を巡っている限り、ぼくは絶対に忘れない。ぼく達が同じ空にあった、このかけがえのない時間を……。」


 場所も時間も超えて、交差する2つの空。

 神なき世界から旅立った少年の願いと、風を駆ける少女の想い、そして多くの笑顔と涙が幻の大樹に寄せられたとき、追憶は空の彼方に溶けた。



新連載が始まりました。

こちらでは3作目になりますが、よろしくお願いします。

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