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金色の死神
人が死ぬシーンがあります。
そこには金色の少年が立っていました。
その少年は死神です。
死んだ人間の魂を冥界に運ぶのが彼の仕事です。
彼の肩には彼と同じ色をした小鳥がとまっています。
その日、一人と一羽は駅のホームに立っていました。
けれども、誰一人として彼らに気付きません。
電車が走ってきました。
電車はゆっくりとスピードを落とします。
その時、一人の男の人がホームから飛び出してきました。
何かがぶつかる音と共に誰かの悲鳴が響き渡ります。
金色の死神は何も言わず、ただ黙ってその光景を見ていました。
「さぁ、仕事を始めようぜ。」
金色の小鳥の言葉に彼は何も言わず、辺りをさまよう男性の魂に近づいて行くのでした。
大昔書いた作品です。ちなみに、この死神君は別のサイトで掲載している小説の主人公です。また、機会があればそちらも投稿したいと思います。