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第4話:消失?宇宙人、空

 人生そう都合よく行きませんでした。


 はは、たぶん今日一日で周囲からの俺を見る目が変わったんだろうと思う。


 実際、みんな生暖かい目で俺を見てたし。


 俺の『甘酸っぱい初恋の青春ストーリー』を普通に紅の野郎が話しやがった。


 あれは思い出したくもない、人生でもっとも消去したい記憶ベスト1だ。


 内容は割愛させてもらいたい。というか、喋りたくない。


 「はぁ・・・」


 今日、97回目のため息をついた俺。


 気がついたら帰りのホームルームが終わっていた。


 「おっと、言い忘れていたがテストが近い。しっかり勉強しとけ。わかったか、大友!」


 「なんでワイだけ名指し!?」


 「安心しろ、お前が留年しても私は見捨てない。というより、素直に流れて来年もう一度この学校をまとめる気はないか?」


 「安心できへんし、絶対に嫌やーーー!」


 「人間あきらめも大事だぞ?」


 なんかこんな会話が耳に入ってくる。


 留年を勧める教師もどうかと思うが、まあ多分これで紅のやつも少しは勉強する気になっただろう。


 これが先生の目的か?

 いや、この教師なら本気で言ってるのかもしれない。

 

 それより早く帰ろう。速くこの場から離れたい。


 なんかいろんなやつが俺に話しかけてくるようになった。


 『がんばれよ』とか、『人生色々あるからな』とか、そんな感じ。


 なんか明日学校に来るのが嫌になってきた。


 登校拒否児に覚醒してしまいそうだ。


 登校拒否ってこういう理由からなっていくんだろうなと思いながら家路についた。







 「ただいま」

 

 帰ってみると母さん一人だった。


 「お帰り、遊ちゃん」


 「あれ?あいつはどこいった?」


 すると母さんは、少しだけ暗い顔をして、


 「それがね、急に帰る方法が見つかったって言ってそらちゃん、帰っちゃったの」


 「え、・・・」


 「もう少しゆっくりしていったら?って聞いてもこれ以上迷惑は掛けちゃいけないって・・・・」


 「そっかわかった、いや清々したよそれじゃ俺部屋にいるから」


 そう一気にまくし立てると俺は部屋に向かった。


 急に帰る方法が見つかった?これ以上迷惑はかけられない?


 行く当てもなく帰る当てもなく俺の家にさまよい込んできて、ふざけんな!


 いきなり現れて、別れも言わずいきなり消えてどこまで非常識なんだ!


 ・・・・・・・・


 ・・・・・・


 ・・・・?なんで俺は怒っているんだ?


 確かに失礼なやつだとは思うが、居なくなれば清々するはずだろう?


 けどなんだ、怒りの感情に似ているがちょっと違う、もやもやした感じ?


 ・・・・・まぁいい、これでうるさいやつもいなくなったんだ。これでいいじゃないか。


 俺はそう言い聞かせると、とりあえずテストのため勉強に取りかかった。



 そして夕食時


 「遊ちゃん元気ないわね、どこか具合悪いの?」


 「え、いや全然元気!なにもない」


 「そう?そらちゃんいなくなって寂しがってるように見えるけど」


 「そ、そんなことない!・・・俺もう寝る。ごちそうさま」


 俺はその場を逃げるようにその場から去った。 


 母さんが何か言った気がするがよく聞こえなかった。

 



 ――――二日後――――


 「行ってきます」


 空がいなくなって二日、いつも通りの日常。二日前の朝とは違う。


 俺はゆっくりと学校へ向かった。


 ホームルームぎりぎりで学校に到着して席に着いたとき、紅がなにか騒いでいた。


 「重大ニュースや!今日この教室に転こ・・・・」


 「よし、席に着け、ホームルームだ」


 ベストタイミングで担任が入ってきて朝のホームルームが始まった。

 

 「よし、重大ニュースだ。このクラスに転校生が来る。というより、もう来た」


 驚きの発言。しかし今の俺にはどうでもよく感じられた。


 「喜べ、野郎共!!転校生は女子、しかも結構かわいいぞ」


 おお、という野郎共の声。紅なんかは髪を整えている。多分無駄な足掻きだ。


 「紹介しよう!鷹宮空たかみやそらだ!」


 そして、教室に入ってきたのは帰ったはずの宇宙人、空だった。


 

最近寝不足気味の左京です。


なんとか更新しましたが、今回やたら字数が少ない上に半端な部分で終わってしまいました。


相変わらず実力不足、ついでに睡眠不足、情けないです。


それに今回ボケ、突っ込みが非常に少ない!

すみません。次の布石のため、今回は繋ぎとします。


次回からはボケ役も復活したのでもっと、コメディーっぽくしていきますので今後ともよろしくお願いします。


それではまたいつか!

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