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第3話:惨事?、俺の一日

 時刻はAM6:00。


 いつも通りの起床時間。


 いつもと変わらない朝。


 俺はベットから起きあがり自室を出てダイニングに向かった。


 「あ、おはようございます!」


 「よし、出て行け」


 「朝、開口一番がそれですか!?よし、じゃないでしょう!」


 訂正、今朝はいつもと違う朝のようだ。




 「おはよう、遊ちゃん」


 「お、起きたか」


 「父さん、母さん、おはよう」


 「あのぅ、私には?」


 朝食の準備をしていた母さんと、新聞を読んでいる父さんにとりあえず朝のあいさつ。

 

 朝のあいさつは一日の運勢を左右するものきちんとしなさい。と、教えられたためあいさつは幼稚園の頃から必ずするようにしている。


 無視するとまた昨日のような夫婦劇が始まってしまうというトラップもあるからだ。


 ちなみに母さんは専業主婦で父さんは銀行員だ。


 「スルーしないでください!」


 「・・・はぁ、おはよう」


 やはりあいさつは大切な事だと思う。静かな朝のためにも。


 「相変わらず低血圧だね」


 「そらちゃんなんて、5時に起きて手伝いしてくれたんですよ?」


 ふぅん。こいつがね。そう言えば名前、空になったんだっけ?


 「そういえばお前、これからどうするんだ?」


 「ふむ?」


 ・・・早っ!もう朝ご飯、完食してるし!


 まだ食べ始めて5分ぐらいしか立ってないのに。


 量が少なかったわけでも、がっついてたわけでもないのになんで?


 「・・・・んくっ。ごちそうさまでした。そうですね。とりあえず、なんでこのような場所に来たのか、どうやってきたのか、どうやったら戻れるのかのかを考えてみます」


 ちゃんと飲み込んでから話をする空。意外と礼儀正しいな。非常識だけど。


 「ここに来る直前の事は憶えてないのか?」


 なんかもうこいつが宇宙人である事を前提で話を進める俺。

 けどまだやっぱ半信半疑だけどな。


 「はい、ここに来る前の記憶がぽっかりと」


 「そらちゃんの御家族は心配しないの?」


 「あー・・・。たぶん大丈夫だと思いますちょっと外れてるところもありますし」


 外れているところも?他にも何か理由がありそうだが深く突っ込まないでおこう。


 「じゃあ、せっかく地球まで来たんだからもう少しゆっくりしていったらどう?」


 「はい!地球には昔から興味があったので是非!!」


 「ちょっと待て!俺は・・・・」


 「遊月」


 昨日のように反対意見を出そうと口を出そうと思ったが父さんの一言で中止した。


 「遅刻だな」


 「!!!!!」


 まずい!


 そのあとの行動は速かった。


 歯を磨き顔を洗い鞄を持って玄関を出るまで3分。


 俺は「行ってきます」とひと言言うと、自転車にまたがり疾風の如く学校へ向かった。


 



 結局、父の予言(?)は的中した。


 遅刻しそうなときは、「遅刻するぞ」と注意するだけなのだが、なぜか遅刻するときは必ず「遅刻だな」という。


 いつもと同じ時間に出発するときでもたまに言われるときがありそのときもやはり必ず遅刻する。


 今日もぎりぎり間に合いそうだったが校門前で自転車転倒。


 自分はなんとか転ばずに踏みとどまったが自転車はもの凄い勢いでスライドし学校に入ろうとしていた先生の車にぶつかりそうになりあわや大惨事!


 こっぴどく叱られてるうちに遅刻が決定した。


 まったく、朝からついてないぜ。


 「おはよさん。ずいぶん遅い登校やな。女か?」


 「色々あったんだよ」


 今、会話している茶髪のつんつん髪男は大友紅おおともこう、この学校の生徒会長だ。


 この学校は変わっていて二年生が生徒会長になるシステムだ。


 二年になってまず初めに会長選挙、生徒会役員選挙を行い三年は執務を後輩に譲り隠居するのだ。


 少々アホでお調子者で軽い性格だが幾多の立候補者を破りなぜか会長選挙に当選。


 これも世の中の不思議のひとつだ。最近ではこの学校の七不思議のひとつとなっている。


 なりはこんなのだけど、意外にも将棋部所属。3年が将棋部にいないためこいつが部長だ。


 それと口調だが、生まれが関西らしく、それでその口調にしているらしい。

 けど、俺の記憶ではこいつは幼稚園の頃にはもうこっちに居たし、両親は標準語話してたぞ?


 「何ぶつぶついってんの?」


 「ん?あぁ、なんでもない」


 口に出てたか?


 「それよりさっきの質問の続きやけど、遅刻の原因はやっぱ女か?」


 しつこいな。それに、ちょっと違うが意外に鋭い。なんかこいつ意外なことだらけだな。


 「高校生活も残り二年やで?女の子との出会い大切せな、高校なんて遊んでなんぼや!」


 「だまれ、それにお前はもう4〜5年はこの学校にいそうじゃないのか?紅点会長あかてんかいちょう様?」


 「!、それ言うなーーー!」


 紅点会長とは、こいつの名前とテストの赤点をもじって俺が付けたあだ名。

 いつの間にかみんなも、こう呼ぶようになってきた。


 ちなみに赤点が多いと留年だ。それがたとえ生徒会長であろうと・・・。


 「くっくっく、なあ遊月。あんまり人の嫌がる事言いまくると、俺の精神が崩壊してとても口が軽くなってしまうかもしれんぞ?そう、たとえば君の甘酸っぱい初恋の青春ストーリーとか?」


 「!」


 まずい!目が据わって関西弁じゃなくなってる。これは本気だ!


 「そうだな〜、あれは確か・・・」


 「う゛ぇ、と、どっ、ちょっ、ま、待て」


 気がつけば周りの奴らも聞き耳を立てている。

 

 いつもは冷静沈着な俺がここまで慌てているからみんな興味を持ったらしい。


 情報の流出を防ぐさまざまな案が出てくるがどうしようもない案ばかり。


 かくなる上は殺るか?殺るしかないのか?いや、さすがにそれはまずいだろ!

 理性で必死に止めようとするが、けど体が勝手に動いて・・・・


 「ほら、席に着け!今週の俺の目標はチャイム席学習だ」


 た、助かった・・・。いろんな意味で助かった。人の道を踏み外さずにすんだ、ありがとう先生!


 残念そうに席に着くクラスメートたち。


 次の休み時間にはみんな忘れている事を祈ろう。


 そんな希望を抱きながら席に着き、俺は二時間目の授業、数学の教科書を出して授業に取りかかった。  

  

最近、読者数と小説評価を覚えた左京です。


今回も更新が遅れに遅れました。


なんかもう、更新するたびに謝ってばかりですね。


けど、すみません。

もう少しこのペースが続くと思います。


読んでくださった方、感想を書いてくださった方、本当に感謝しています。

アクセス数はまだ160程度ですが読んでくださった方がいると思うと狂喜乱舞(?)しております。


まだまだ未熟ですが、今後も暇つぶしでもいいので、読んでみてください。


それではまたいつか!


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