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ロボットコレクションSS  作者: 藤村文幹
ロボットSS
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エーテルS2

「敵襲!? 今時宇宙海賊だって?」

 冗談じゃない、とトトは喚いた。AES免許を所持しているトトは宇宙図書艦の艦長から戦うように要請されたのだ。

「俺は作業員として契約したんだぞ! 戦うなんて無理だ!」

『だが事実としてAESを使えるのは君だけだ』

「宇宙服と一緒だろあんなもん! そもそもエーテルS2は作業用パッケージ。戦闘には耐えられないって」

 艦長が頼むのも分かる。作業員とはいえ、戦う術はトトしか持っていない。内部での白兵戦ともなれば、AESを装備せずに行うのは無謀を通り越して莫迦のやることだ。

 だがトトが言うように、ここにはエーテルS2という空間作業用パッケージしかない。武器は用意されているが、戦闘用とはそもそもの性能が違う。中でも機動力の差は歴然だ。


(中略)


「ホントにボーナス出してくれるんですよね? 俺が死んだらウチのばーさんに渡してくれるんですよね?」

 スーツの上からエーテルS2のパッケージ着け、ハードポイントに銃や斧などの武装を装備したトトは確認するように艦長に聞いた。

『保証するから! 速く!』

「分かりました。行きますよ」

 宇宙海賊といえど、今図書艦を狙うのは食いっぱぐれて盗賊まがいの事をしているごろつきだ。希少本や珍しいデータがあるとはいえ、図書艦を狙う宇宙海賊が上等なものであるはずがない。ならば、一人でも十分に戦える。と自分に言い聞かせてトトは作業用気密口から空間に出る。

 すぐ100mの距離には古い型式のAESが群れを成して迫ってきていた。

「恨むなよ! こっちだって死にたくないんだ」

 気密口の影からビームガンをショットモードにし、撃って群れをまとめて攻撃する。AESは宇宙服の発展系であり、少しでも傷つければ勝手に脱落する。

 エーテルS2は攻撃に耐えられるほど丈夫じゃない。防御を図書艦の船体にやって貰うのはトトの判断だ。

「連射モード、セット。こっちに、来るなよ!」

 細かいビームの弾丸を撃ちまくる。これで少しでも怯んでくれれば良いのだが。

エーテルS2の設定は以下のURLへ

http://blog.livedoor.jp/tohka_1day1chara/archives/3663160.html

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