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ボンバーノーベル

20120301

 微粒子ガスを吹き付けて爆煙を吹き飛ばす。発破した後に即座に次の発破作業を行うのは危険だが、視界を確保するのはもっと大事だ。

 微細なノイズの後に見知った声が私の耳に届いた。

『やっほー。調子はどう? いまどのへん?』

 同僚の女からの通信だ。作業予定によればこの小惑星の表面から30m付近。目的ポイントまで40mの所だ。だが計器を見て現在地点を確認すると、予定より10mも遅れていた。

「あー予定より10m手前。思ったより岩盤が固いみたいだ。指向性の発破だけでは足りないかもしれない」

 計器やモニターの情報から推測を述べる。勿論ただの当てずっぽうではなく、情報から分かることを組み合わせた物だ。

『あーそう。向こう側も遅れてるみたい』

 反対側で同じ作業をやってるもう1機の話だ。

『焦っちゃダメだよ。気を付けて慎重にね』

「分かってるよ。いくらコイツが高性能で対爆性もあるからって、爆発は怖いからね」

 発破薬を仕掛けるポイントにマニピュレーターのドリルで穴を空けながら応える。開いた穴に機体の右脚部から伸びたホースの先端ノズルを差し込む。ボンバーノーベルが岩盤の質を分析し、目的の作業に最適な調合をしたペースト状の発破薬がホースを通って射出、ぺたんと穴の奥にくっつく。二本の導線を刺し、その反対側を穴の外に垂らしてから、右脚部から別のホースを引っ張り、同じ穴にノズルを宛がう。ホースからはゲル状の凝固剤が出て、穴を塞ぐ。これで3分までは宇宙空間でも乾いて鉄より固く凝固し蓋になる。

 あとは凝固するのをまって導線を使って電気を流し、させれば良い。マニピュレーターの小指と薬指に当たる部位に、穴から出た導線を繋いだ。指先には使い捨ての電導コードが収納されており少し引っ張るだけで中からコードが伸びる。

 私は適当な長さが出ている事を確認し、発破して掘り進めた穴から出ると、発破の瞬間を待つことにした。

去年の9月29日よりボンバーノーベルです。

http://blog.livedoor.jp/tohka_1day1chara/archives/5005546.html

うわ作ってから4ヶ月くらい経っているのか……

時間が過ぎるのは早い物です。


今回は発破ではなくその前の設置作業をば。

……実際の発破がこんな簡単にやっているかどうかはサッパリ知りません。

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