リモコンドルビー
20120229
「敵艦よりミサイルの発射を確認。こちらからのミサイル攻撃は発射済みです。配置を伝えます」
緊迫感のないオペレーターの声が室内に行き渡る。リモコンドルビーの操作音だけがカチャカチャぱちぱちと絶えず鳴る室内で、人の声は彼女の物だけだ。
「アルファの1番から5番まで艦前方に回って下さい。一人頭10発で。同じくアルファ6番から10番までは艦後方で待機。後からは来ないと思いますけど念のため。観測もヨロシク」
オペレーターのコンソールに付いた赤いLEDが10個灯る。声の代わりにボタンを押し、LEDを光らせて了解と示しているのだ。静かだが、生き残るための戦闘がこの部屋では行われている。
「ブラボー部隊は艦右上方、チャーリーは艦左上方、デルタ・エコーは右下方、フォックス・ゴルフは左下方、あとホテルは上方でブラボー・チャーリーの援護、インディオ・ジュリエットは下方で他部隊の援護をお願いします。」
100中90個のランプが灯る。
「キロは艦内待機でお願いします」
100個全てが灯った。
彼らが動かしているのは人型機動兵器だ。だが艦からは離れない。敵艦を攻撃するわけでもない。敵の機動兵器を撃墜するわけでもない。彼らがやってるのは対ミサイル防御だ。
艦内に設けられた対ミサイル防御兵器操縦室。
ミサイル技術は進みすぎた。高速で、誘導性能も高く、とにかく安価で作れて、時にはバリアも付いている。当たれば大いに効果的、外しても誘導により推進剤が尽きるまで追っかける。艦に固定したCIWSでは対応出来なくなったのだ。バリアはミサイルの雨に使ってしまえばエネルギーが足りずに長距離高火力の主砲を防げないかもしれない。そこで、リモコンドルビーは開発された。
「迎撃距離まであと100」
オペレーターの声に従い、操縦者達に緊張が走る。
「観測からの連絡。ミサイル総数1021発。あと50」
90人全員が正しく対応出来れば迎撃出来ない数ではない。全ての機体が指示された配置についた。そして室内に一斉に声が満ちる。
「アルファ1より各機へ。配置を伝える」
「ブラボー2はポイント5、いやそこじゃないもう少し後だ」
「チャーリー3、前へ」
各部隊の隊長から各員に向けての指示だ。ヘッドセットを通じて短く簡潔にそして迅速に伝えられていく。指示は全て一分で終わった。
「迎撃可能距離10……9……8……7……6……各機迎撃用意!」
去年の7月27日よりリモコンドルビーです
http://blog.livedoor.jp/tohka_1day1chara/archives/4135654.html
設定を見て戴ければ分かると思いますが、設定が変わっています。
多分エステバリスの影響ですね。
前に書いたファランクスと大いに被る点も御座いますが、まぁ気にしない方向で。