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マルスフィッター

20120227

マルスフィッター


 横一列にマルスフィッター達が並びます。マルスフィッター達の感覚は大体100mで、それが1千㎞にわたって伸びています。マルスフィッター達は火星の赤道を中心に上下五百㎞範囲を赤道にそって、歩いています。

 胴体から伸びたホースからは少しずつ、少しずつ緑色の液体が排出されています。これはいくつかの種類の苔や藻類を、栄養をマイナス30度でも凍らないほど濃縮した培養液に混ぜた物です。これから苔や藻類が火星の大地で育ち、二酸化炭素だらけの大気を酸素が混ざるよう改良していくのです。

 テラフォーミング。マルスフィッター達は火星環境地球化計画の産物なのです。地上では住めなくなった人類の新しい開拓地として、火星は選ばれました。彼らはその為に作られたのです。

 およそ250年前に小惑星帯から小惑星を牽引し地球と月が作り出すラグランジェ点にコロニーを作る計画が始まりました。最初こそは人類の新しい環境だともてはやされ、何十基ものコロニーが作られました。しかし、直ぐに限界が来たのです。コロニーは大きさに対して人間が住める人数が限られていたのです。一千万人が居住できるはずだったコロニーに住めるのは僅か二百万人。空気・水の浄化と大気の循環、そして食料。諸々の事情により、コロニーに住める人数は移住が始まって以降どんどん減って行ったのです。

 また工業製品などの輸送にも厳重な放射線対策をし、燃料を使ってコロニー間や地球と行き来しなくてはなりません。マスドライバーも回転するコロニーでは軌道計算が複雑になり、品物を受け取るのに失敗が続きました。

 コロニー移住が始まって百年経った頃、新たな問題も浮上しました。住む人数を制限し、品物の輸送も制限し、そして今度はコロニーの劣化です。人類の技術が足りなかったのです。スペースコロニーという巨大な建造物は太陽光に晒され続け、太陽風に当たり続け、想定より200年以上も早く劣化してしまったのです。

 そうして、火星移住計画が立てられたのは当然の成り行きだったのかも知れません。

 地球人類のさらなる繁栄を賭けて、マルスフィッター達は火星を少しずつ、改造して行っているのです。

マルスフィッターは2011年3月2日の制作ですね。

なんだかロボSSというより設定語りになってしまいました。


テラフォーミングって、浪漫ですね。

実現するといいですが、まだまだ地球はキャパシティがありそうです。

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