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キャメルサプライ-
歌が聞こえる......。
やーまをこーえーたにをこえー
ぼくらのむらにーやってきたー
山の深い大陸中央に、一体のロボットが歩いていた。
「おーおー。ふっかいねぇ。次から隊列なんだからしっかりルート探さないとな」
操縦席から辺りを見回し、操縦者は独りごちた。
「GPSによるとこの辺らしいけど、お、あったあった」
彼はマップと周囲を見比べて、目標を発見した。つまり、配達先の村である。
「真水と医薬品、あと食料。不便なのに良く住むねぇ。ま、これからは届けられるけどな」
山肌や岩の崩れそうにないところを選んで脚をおろし、ゆっくりと進む。事故を起こしたら、背中の荷物が駄目になってしまうのだ。慎重に。
村から十分近くに来たとき、彼は拡声器のスイッチを入れた。
「お届け物でーす」
キャメルサプライーの設定
http://blog.livedoor.jp/tohka_1day1chara/archives/5020556.html