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元悪役令嬢のハンバーガー無双!~断罪からの大逆転!前世知識チートで、私を陥れた連中をまとめてざまぁしてやります!~  作者: 緋村ルナ


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番外編3:ハンバーガー、異世界料理大会へ

 大陸で最も権威あるとされる「世界料理大会」から、レティシアの元に招待状が届いた。それは、世界中の名だたる料理人たちが、その腕を競い合う、食の祭典だ。


「バーガーのようなファストフードが、伝統ある大会に出るなど……」と懸念する声も内部にはあった。しかし、レティシアは不敵に笑った。


「いいじゃない。伝統と格式を、私たちのハンバーガーで打ち破ってきましょう」


 大会のテーマは「伝説の食材」。

 各国から、グリフォンの卵や人魚の涙といった、珍しい食材が集められた。レティシアが選んだのは、最も豪快で、最も調理が難しいとされる「火山竜ヴォルカニックドラゴンの肉」だった。


 他の料理人たちが、繊細なソースや複雑な調理法でドラゴン肉に挑む中、レティシアの調理法は至ってシンプルだった。


「ドラゴン肉の旨味を最大限に引き出すには、余計なことはしないのが一番よ」


 彼女は、硬いドラゴン肉を特別な酵素液に漬け込んで柔らかくし、分厚くカットして、炭火で豪快に焼き上げた。それを、特製の黒いバンズ(竹炭を練り込んでいる)に挟み、ピリ辛のマグマソース(唐辛子とトマトベース)と、シャキシャキの高原野菜を添えた。


 その名も『ドラゴン・ボルケーノ・バーガー』。


 審査員たちは、その野性的な見た目に最初は眉をひそめた。しかし、一口食べた瞬間、その表情は驚愕に変わる。


「な、なんだこの旨味の爆発は!?」

「硬いはずのドラゴン肉が、信じられないほどジューシーで柔らかい!」

「バンズの香ばしさと、ソースの辛さが、肉の味をさらに高めている! これは……完璧だ!」


 手で掴んでかぶりつく。肉汁が溢れ、ソースが口の周りにつくのも気にせず、誰もが夢中で食べ進める。格式張った大会の会場が、まるで祭りの広場のような熱気に包まれた。


 結果は、満場一致での優勝だった。

 レティシアは、トロフィーを受け取ると、マイクの前でこう語った。


「料理に、高尚も下賤もありません。大切なのは、ただ一つ。食べる人を、どれだけ幸せにできるかです。私のハンバーガーが、世界中の料理人の皆様に、新しいインスピレーションを与えることができたなら、これ以上の喜びはありません」


 この日、ハンバーガーは、ただの「早い食事」から、「世界一の料理」へとその地位を確立した。そして、レティシアの言葉は、世界中の料理人たちの心に、新しい炎を灯したのだった。

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