番外編・最終話】 離婚しても、お墓は隣 〜“次男詐欺”と地縛系家族契約の結末〜
「結婚は、人生の契約」なんて言いますが――
どうやら私は、“墓”まで契約していたようです。
義母とのお墓エピソードは、実は語らずには終われない話のひとつ。
最初は少し切ない背景があって、でも気づけば「どこまでも義母!」な展開に。
「うちは次男だから安心して」って言ってた人の口から、
「隣に建てたら楽じゃん」と聞かされた日の衝撃たるや……。
今回は、そんな”地縛系家族ドラマ”の番外編をお送りします。
###義母家のお墓は「お隣さん」###
先に言っておきます。
私たち夫婦と私の両親のお墓、義母家の隣です。
はい、物理的に隣。
しかも義母側ご先祖さまの、ガチ横に。
もはやこれは「家族になった」というより――
” 地縛された”に等しい。
――――――――
###きっかけは、わが子の旅立ち###
最初に授かった子どもを亡くしたときのこと。
(※詳しくは「妊娠中、声を失った私) リンク→https://syosetu.com/usernoveldatamanage/top/ncode/2798117/noveldataid/26373522/
遺骨を納める場所がなく、私の父が義父に頭を下げてくれた。
「孫の骨を、そちらのお墓に入れてやってくれませんか」
返ってきたのは、想像の斜め上をいく答えだった。
「うちは代々、長男が墓を守ることになっているので、次男の子は入れないんです」
……命に順列、あるんですか?
――――――――
あっさり断られ、私たちは自分たちでお墓を探すことに。
そんなとき義母がひと言。
「先祖のお墓を、見に行かない?」
ついに気持ちを理解してくれたのかと思いきや――
「あなたたち、ここに隣のお墓を建てたらいいと思うの。
うちの紹介なら安くしてもらえるし、先祖も安心ね」
……え、それ営業? 営業付き納骨!?
お坊さんまで隣でにこにこ頷いてるし、
いやいや、これは“フルセット納骨パック”でしょ!
――――――――
###次男詐欺、審議入り###
もちろん建設費は私たち持ち。
いやいや、お宅の隣に勝手に建てておいて、こっち持ち!?
でもそれ以上にダメージだったのは夫のひと言。
「あー、そっか。行き来しなくて済むし、いいね」
よくねーわ‼
だって結婚前、彼はこう言ってたんです。
「おれは次男だから、家も墓も関係ない!」
はい、次男詐欺。
結婚詐欺カテゴリで、ただいま審議入り。
――――――――
###永遠の隣人と霊界自治会###
墓に強いこだわりがあったわけでもなく、
なんとなく流れで「じゃあ、それで」と答えてしまった私たち。
義母の最後のトドメ。
「良かったわ。子供のどちらかが守ってくれると思うと、先祖も安心よ」
……その“どちらか”って、どう考えても私。
こうして我が家と義母家のご先祖様は、物理的にも精神的にも、永遠の隣人になった。
もう”霊界で自治会”ができそう。
――――――――
###離婚不可の地縛契約###
後日、この話を友人にしたら――
「えっ、お墓が隣って……もう離婚できないじゃん」
背筋がぞわっと冷えた。地縛契約、完了。
しかも今では、そこに――
亡きわが子、私の父、将来的には実母まで入る予定。
もうここまできたら、“嫁入り”じゃなくて、
”墓入り契約”にサインしたようなものだ。
――――――――
###運命という名の着地点###
占いなんて信じなかったあの頃の私に言いたい。
「結婚は、家族との結びつきなんだよ」って。
……でも、ここまできたらもう、“運命”ってことで。
ま、これが私の人生なんでしょう。
お墓って、もっと静かで神聖で、
「遠くにあるもの」だと思っていました。
それがまさか、義母の隣にあるとは -しかも、生前の営業付きで。
義母も、わが子も、父も、いずれ私も……。
……でもやっぱり、墓前で一回だけは言わせてください。
「次男詐欺だわ」
ここまで書きながら、何度も「よく生き抜いてきたな」と思いました。
思い通りにならないことばかりの人生なのに、不思議と今は少し笑って振り返れます。
あなたの家族にも「お墓トーク」の伝説、ありますか?
もし「隣のお墓にどうですか?」と提案されたら、どうします?
コメント欄でぜひ教えてください。きっと「うちも同じ!」と笑う人がいます。
このシリーズを最後まで読んでくださったあなたに、心からの「ありがとう」を。
そして……実は、本編に入りきらなかった出来事がまだあります。
もし「もっと読みたい!」という声をいただけたら、
・戦中の義母・若かりし頃の武勇伝
・二人の母が同時感染した“家庭内パンデミック”事件
・介護認定でまさかの“女優勝ち”をした母の話
など、さらに自由で笑える “真の番外編” をお届けできるかもしれません。
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