第1話 私だけの恋愛方程式と、“ちょっとね〜”の違和感
結婚って「家と家のつながり」なんて言うけれど──
まさか私が、爆発寸前の “義実家地雷原” に突っ込むなんて、夢にも思いませんでした。
しかもフルコース。嫁入りから介護、そして看取りまで。
でもどうぞご安心を。
ここに綴るのは、涙2割・ツッコミ8割。
重たく聞こえる介護や家族の物語を、笑って泣ける“人生エンタメ”としてお届けします。
登場人物は、義母と実母の「二大おばあちゃんズ」、義兄の借金騒動、そして義父との最期の時間。
そのすべてが絡み合う 波乱の12話+番外編 です。
さらに、ときどき差し込むのは私自身の「幼少期エピソード」。
──強くならざるを得なかった子ども時代があるからこそ、今の私がいる。
そんな背景も一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。
**モテ条件「3高」? 私は真逆へ**
私が若かったころ、世間でモテる男の条件は「3高」だった。
高学歴・高収入・高身長。これさえあれば人生無双。
友達もみんな「医者の息子」「大手勤務」なんて肩書き付きの男を探して躍起になってたけど、私は完全に逆方向。
**私が掲げてたのは――J・O・K**
J=次男
O=穏やか(気は優しくて力持ちが好き)
K=顔(完全に好み)
これさえ揃えばオッケー。
なんで次男かって?
そりゃ〜、長男は「家を継ぐ」「責任感」…そういう“重さ”がつきものだから。
でも次男は基本フリーダム。
親戚の集まりでも“おまけ感”が漂ってて気楽。そんなイメージだったんです。
**条件フルコンプリート**
彼に初めて会ったとき。
顔、好み。
話し方、落ち着いてて◎。
雰囲気に優しさがにじんでるし、腕は筋肉隆々。
「兄弟構成って?」とさりげなく聞いたら、
「俺? 次男」
はい出ました、J・O・Kコンプリート。
条件フル揃いで、私の恋愛センサーがフル点灯。
(しかも連続点滅。非常ベル状態)
もうね、脳内で鐘が鳴ってた。
**「うちの親がね〜」の中身は…**
それから交際スタート。
気になる“家族のこと”も、
「まあ次男だから関係ないね〜」くらいにしか思ってなかった。
……そう、完全に恋は盲目期。
でも、付き合っていくうちに彼が言い出した。
「うちの親がね〜、ちょっとね〜」
「家の空気が重くて、帰るとドッと疲れるんだよね」
でも当時の私は、“ちょっと”の中身なんて深掘りしない。
なぜなら恋のフィルターはほぼ防音壁だから。
**質屋に持っていかれそうなパソコン**
それでも、じわじわ漏れ出す実家の闇。
「兄がね……まあ、あれ全部兄のせいなんだけどさ」
そんなある日。
彼がノートパソコン抱えて私の家にやってきた。
「これ、ちょっと置かせてくれない? 兄に質屋に持ってかれそうでさ」
……質屋⁉
しかも最新ノートPC⁉
私の頭の中で一瞬にして『火曜サスペンス』のテーマが流れた。
よくよく聞けば、そのころ義兄はお金が足りなくなると、
家にある金目のものを盗んで質屋に持っていき、お金にかえていた。
義母の指輪やネックレスはもちろん、プレミア切手まで。
そして今回は、夫がボーナスで買ったばかりのピカピカの新型パソコンにまで手を付けたというわけ。
**大事な物は全部うちに避難**
慌ててお金を用意して引き取ってきた彼は、それ以来、金目の物を全部ウチに避難。
「君の家、安全だから」と言って、大事なものをせっせと運び込む彼。
当時の私は、それを「頼ってくれてる」と思って、ちょっと嬉しかった。
(今なら完全に赤信号だとわかるのにね)
**義母の“階段から転げ落ちた”処理**
何年かして、義母にさりげなく聞いてみた。
「お兄さんたち、昔ケンカしたりしました?」
義母はにこやかにこう言った。
「ケンカ? なんてしないわよ〜。……あっ、一度だけ!
階段から二人して転がってきたことがあったっけ〜。
びっくりしちゃって、お隣さんに助け呼んじゃったわ〜」
たぶんお隣さんは“夫婦喧嘩かしら?”って顔で来たと思う。
実際は兄弟バトル+質屋騒動。
義母、事件の核心まるっとスルー。
ていうか階段から転げ落ちたって、それ完全に殴り合いでしょ!?
恋のフィルターって、本当にすごいですね。
「次男だし、顔も好みだし、優しいし」──それだけで全部オッケーにしていた私。
でも今ならわかります。“次男”は安全じゃない。むしろ罠もある。
さて、ここでみなさんにお聞きしたいのですが――
あなたが結婚相手を選ぶときに考えた“条件”は何でしたか?
「これだけは譲れなかった」というポイント、ぜひコメントで教えてください。
次回はさらに深まる「家族の闇」と、私の“見ないフリ力”が炸裂します。
どうぞお楽しみに!




