Lv7 勇者と魔法使いのお買い物
前回のあらすじ!
あー眠……え?何?あらすじ?面倒……えー……
宿屋でレベル0の勇者クームにスキルのことを聞いて
魔法使いフードが宿屋のツケ払って、今から装備屋に行く
……まだ何か用?え?いつもと雰囲気違うって?
そりゃ今日は定休b
「今日は快晴で気持ちがいいな!
昨日の雨が嘘みたいだよな!」
【そうだね】
「にしてもお前も世界樹の葉を使い切ったとは言えど
よくスライムを倒せたよな、あの動きを何故今まで出来なかったのかが不思議で仕方ないな。」
【そうだね】
「お前小さいから合う装備あるか不安だな……」
【そうだね】
補足だが、俺のほうがクームよりも身長が高い
それにクームの方が小柄だからSサイズが妥当だろう
「……お前さっきから[そうだね]しか言ってなくね?」
【そうだね】
「え?怖っ、どうした?」
【紙が無くなってきた。節約(´・ω・`)ショボーン】
「節約か……スケッチブックも新しく買ってやるよ」
【(σ・∀・)σゲッツ!!】
「……」
こいつ顔文字知りすぎだろ……とか考えてたら装備屋についた
この村で一番の装備屋だ、ウォルター《1話参照》の両親が
営んでいる店だ、品質に関しては安心出来る。
【広いんだね】
「ヒロインだよ、まぁ可愛さで言えば絶品だからな、
この村のマスター………え?違う、広さの話……あれ?」
「……呼んだ?」
「うわっ!?マスター!?!?なんでいるんだ!?」
マスターが俺の隣にいつの間にか立っていた、恐ろしすぎる
いくら猫とは言えど俺が気づかないなんて……
殺気や闘気一つ感じなかった……
さすがは酒場のマスターと言ったところなんだろうか……?
「……で、お仲間さんってその子?」
「え?あぁ、こいつはクームだよ、勇者で俺の仲間……」
【よろしくね。フードのお友達m(_ _)m】
「フーン……」
「あれ、マスター、物凄く睨んでる?」
「違う!」
「そうか、あ、クームの装備買いに来たからよ。
手伝ってくれないか?服のセンスとか皆無だからよ……
(酒場でよく居る連中に冷やかされた経験有り)」
「………………いいよ」
【ありがとう、お姉さん!(`・ω・´)シャキーン】
「……どうせなら、フードと二人きりが……ブツブツ」
「へ?なんか言った?」
「な、何でもない…」
「そうか、あ、ウォルターの親父さん
今日も世話になりまーす」
「あら、フード君、いらっしゃい。夫は出かけてるわよ」
「え、あ、ウォルターのお母さん、そうですか、
あのー、こいつ……この子の装備を整えに来たんですよ」
「そうなの。あら?マスターも来ていたのね?」
「……はい、偶然フードと出会ったから……」
「ふふ、そうなの。ゆっくりしていってね?」
「あ、あと紙って売ってたりします?」
「……ここ装備屋よ?売ってるわけないわ」
「そ、そうですよねー……ハハハ」
「せっかくだから男のあなたは紙を買いに行ってきたら
どうかしら?久しぶりにマスターと
ガールズトークもしたいし……」
「え?クームh……」
そう言って俺は追い出されてしまった。理不尽すぎる……
まぁ、クームにお財布のポーチ渡してるし、ま、いいか
ウォルターのお母さんって少し強引なところあるんだよな……
「さて、クームちゃん。これとこれとこれと
これ着てみてくれないかしら?」
【(ヾノ・∀・`)ムリムリ】
「お願いね?」
【ハイ】
クームは試着室に入った
「………それで、フード君とはどうなのかしら?」
「……え?あ、仲良くしてますよ、
ツケを未だ払ってくれませんけど……」
「そうなの、あなたは奥手でフード君は超鈍感だもんね」
「な、何の話ですかっ」
「ふふ、さぁねぇ。私はあなたの恋を応援してるわよ」
「べ、別にそういう関係じゃ……ない……です……」
【どうですか?(`・ω・´)シャキーン】
「あら、いいじゃない、最近の若い子、特にローブを纏って
フードを被りこんでいるような子は鎧や兜でガチガチに
防御力を上げて、ファッションなんて二の次みたいだからね
君みたいに整ってる子はそのくらいファンシーの方がいいわね。」
一方その頃フードは
「ヘックションッ!」
「ンだァ?風邪かァ?」
「かもしれねぇ、昨日雨に打たれてたし……」
「そうかァ、体は大切にしろよォ。」
「あんたもな」
彼は道具屋の店主だ
喋り方が独特過ぎる所を除けばとても良い友人なんだ。
「ここは良い村だよなァ、空気も美味しいしィ、
村の連中も良い奴らだァ」
「……何が言いたいんだ?」
「お前がよォ、この村を出ていくって冒険者連中が話してるに聞いちまってよォ、本当なのかァ?」
「あぁ、あの俺をパーティーから追放した勇者の野郎を
見返してやるんだよ!」
「……そうかァ、お前は頑固なとこあるからなァ、
もう止めはしねェけどよォ」
「……止めてたのか?」
「当たり前だァ、お前も分かってるだろうゥ?
外の世界はァ……」
「地獄よりも残酷だろ?大丈夫だって俺はタフなんだからよ
ほら、スケッチブック買っていくぞ?」
「あァ、分かったァ、40ダルだァ」
「ほらよ、ピッタリだ」
「………まァ元気でなァ」
「お前もな」
俺達は拳を交わした。
「………にしてもォ、酒場にだけツケを貯めているって話は本当なのかァ?」
「あー……宿屋のツケは払ったんだがな……
酒場では一昔前にやらかしてな……魔王を倒した報酬でも無い限り払い切れねぇ……」
「あァあのシャンパンタワーの話かァ?」
「何で知ってるんだよ!?」
「この平和ボケした村でそんなこと
起きれば直ぐに噂が回るだろォ?
お前がマスターのお気に入りじゃ無ければ
お前は破産してるだろォなァ……」
「なんか言ったか?」
「いやァ?何も言ってねェよォ」
【フード!!!】
「ん?あぁ、クーム。選び終わったのか……マスターは?」
【ガールズトーク(`・ω・´)】
「そうか……お?剣も新調して来たんだな?」
【武器屋の人が売ってくれたv(´∀`*v)ピース】
「それじゃ、そろそろ行くか」
「お前も気が向いたら帰ってこいよなァ」
「あぁ、魔王を先にぶっ殺してからな!」
いよいよ!彼らの冒険が始まるのだった!!!