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ゼロレベル  作者: 光大地
Ⅱ章 四天順王との戦い
7/44

Lv6 激戦を経て

前回のあらすじ!

傘を取りに魔女(?)の家に戻った魔法使いフード

そこで幻の四番目の魔物についての話を聞く

大雨の中、急いでレベル0の勇者クームの元へ戻ると

謎のスライムがクームを襲っていた。

世界樹の葉も尽いて大ピンチ!

魔法使いフードも加勢しようとするが、

謎のトラウマで行動を断念してしまう。

そんな中で勇者クームは追いやられてしまうが、

過去の記憶を元にスキルを覚醒させることに成功!

遅れて加勢した魔法使いの力もあって

なんとかスライムを打倒することに成功したのであったが

そこでクームは気絶してしまうのであった……。

良く頑張ったぞ!クーム!!

目を覚ますとクームはどこかの一室のベットに横たわっていた

クームがよだれを拭うと、とりあえず窓を見てみた。

朝になり雨も止んだようで、小鳥が囀っている。

よく見ると魔法使いフードがベットにもたれかかっている。

どうやら昨晩はとても忙しかったように伺える。

とりあえず布団をかけて頭を撫でてみた。

これが友情というやつなのだろう!と想像していたら

ふと気になったことがある、フードの素顔についてだ。

よくよく考えると、いつも名前通りにフードを被り込んでいて

鼻と目しか見たことがない、もしかしたら頭が寂しいことになっているのかもしれない。とても興味が湧いてきた。

クームは目を輝かせている!フードのフードに手を伸ばした瞬間。なんと、飛んだ!ジャンプして避けたのだ!

そしたら直ぐに元の体制へと戻った。本能?

もう一度手を伸ばしてみると手を掴まれた。

物凄い腕力だ、魔法使いとは思えな……

いや、別にレベル0だから防御力無いとかではないと脳内分析

していると、いつまでも強く握ってくるのでスキルを使って

燃やした。するとフードが悲鳴をあげながら

花瓶に入っていた水を自らかけた。


「何すんだよ!?」

【いや……掴まれたから】

「いや、それでも酷いだろ!?俺は何もしてないどころか

看病までゲフンゲフン。」

【?】

「それに、お前を運び込んだ後も調べ事をしていて大変だったんだからな……ふぁあぁあ。」

【調べ事?】

「お前が戦っていたスライムについてだよ、最弱モンスターと名高いスライム君があそこまで戦えるのは理にかなってないんだよ、それにお前が魔法を使えたことにも驚きだ。潜在能力をたまたま引き出したとでも言うのか……?」

【スキル】

「へ?」

【ずっと忘れてた。僕のスキル、炎の繰りし者】

「へぇ?」

【だから、レベル0の僕でも使える】

「あー、なるほど?確かにスキルだしな。

そんな便利なことを良く忘れていたな?」

【僕には必要なかったから……】

「……………。」

「まぁ、そのおかげでスライムに勝てたんだし、

結果良ければ全て良しだな!」


と俺はクームを撫でてみる。クームの機嫌が戻ったようだ

良かった良かった、………。あれ、こいつの髪サラサラだな

スキルというのは選ばれし者が持つ能力のこと

魔法と違って魔力を消費することがないこともある

体の一部のようなものだから


「なぁ、お前って男なのに髪サラサラだな。

女子力高いってやつか?」

【え?】

「まぁいいか!さっさと準備して出発するぞ。

荷物まとめておけよ、それじゃ、先に手続きしとくから」


そう言ってフードは颯爽とドアを突き破って行った。

……やっぱり、燃やされた後遺症が少し残ってたんだ。

……僕って髪サラサラなんだ……


「女将さん。今回はツk」

「なんか言ったかい?(^^)」

「a……いや、えと、イクラデショウカ……」

「おや?逃げ出さないなんて珍しいね」

「ハハ……連れがいるもんでな」

「そうなのかい?まぁ80ダルだよ」


そういや初めて出てくるから補足説明しておくが

ダルとはこの世界の共通の通貨だ。

どんな感じのものかと聞かれるとDに真ん中を突き刺すように

棒が描かれている丸い通貨だ。

$という記号に似ているかもしれないな。


「と言いたいところだが、

今までのツケの分で4000ダルだよ」

「は!?」

「ここ数年であんたも泊まりすぎじゃないか?」

「いや……家に帰りたくもない日もあったりなかったり……」

「一人暮らしで寂しかっただけだろう?」

「ハハハ……」


またまた補足だが、俺は一人暮らしという設定で生きている

なぜかって?婆ちゃんに聞いてくれ。

その方が良いってそっぽを向いてくるから、

あまり良くわからない。過去に何かあったんだろうか……

あ、ちなみに宿屋に何度も泊まっているのは普通に家に帰るのが面倒だっただけだからな。本当に、嘘じゃない。


「まぁ、はい4000ダル」

「……あんた、お金あるのになんでいつも

ツケにするんだい?」

「え?決まってるだろ?刺激」

「……呆れた、さっさと行って頂戴な……」

「ハハ、そうするよ」


と告げた時にクームが出てきた……が服がボロボロすぎる

装備屋にも後で寄らないとな……


「それじゃ行くぞクーム」

【∠(`・ω・´)】

「その前に装備を整えないとな、服ボロボロだし、

剣も刃こぼれし過ぎだしな」

【お金……(´・ω・`)ショボーン】

「あー……そこらへんは心配するな!ツケにすればいい!」

【…………。】

「それじゃ早速行こうぜ!」


たまにはこれくらいのんびりするのもいいかもしれない。

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