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ゼロレベル  作者: 光大地
Ⅵ章 滅亡の聖魔街と魔法使いの過去
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Lv39 ■■■と勇者ハルヤ

「ただいま戻りました、■■■様」


近未来的な浮いた白い足場の伸びた先に、ハルヤは■■■の前に跪いていた。壁には緑色の宇宙が見える、何を言っているかわからないが、これが最大限出来るこの空間の表現方法だ。


「経過報告をします、例の魔法使いに敗北しました」

「……そうきたか」

「負けると思っていたんですか」

「どうだかな、敗北ということは無理だったか」

「力が及ばずに申し訳ありません」

「焦る必要はない、それよりも残りの“9つ”の行方の方が今は気になる」

「捜索していますが、未だに見つかりません」

「大丈夫だ、やがて“1つ”になるからな。それまでは時が来るまで泳がせておけば良い」

「その時はいつ来ますか?」

「もうすぐそこまで迫っている」

「……そうですか」

「…………ところで、そこで話を聞いているのは何だ」

「!?」


マズい、こちらの存在を気取られていた。今すぐここから離れ――

次の場面に移った時には、俺の頭は■■■の足元にあった。グリグリと潰されそうになる、抵抗が出来ない。


「カハッ!?」

「戦士!?なぜここに!?」

「裏切ったのか」

「いえ違います!彼は今日捨てたところで!」

「勇者……殿!これは……どういう!」

「あーあァ、テメェは何しに来たんだァ?役立たずどころか俺の邪魔さえするクズがァ?!」

「騙して……いたのか、俺たちを!」

「騙されたテメェの落ち度だからなァ?安心しろ!“有効活用”してやるからよォ?」

「やめろ!俺に何をするつもりだ!」

「命まで取らねェから安心しろよなァ?」

「やはり、魔王軍と繋がっていたか!この愚か者め!」

「愚かなのはどっちかァ?なァ?戦士ィ!」


俺の記憶はここで途絶えている。

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