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ゼロレベル  作者: 光大地
Ⅵ章 滅亡の聖魔街と魔法使いの過去
39/44

Lv38 旧No.1勇者パーティーの解散

――ここは勇者ギルド“ヒーローベース”

全ての勇者たちはこのギルドによって管理されている。

三大都市の1つである聖剣王国に本拠地を構えているのだ。



「クソッ!!クームの野郎!!頭に乗りやがって!!落ちこぼれがァ!!」

「ハルヤ…飲み過ぎよ…」

「うるせェ!そもそもテメェらが負けたのが全ての敗因だろうがァ!?」

「勇者殿、我々の力が及ばず申し訳ない」

「どいつもこいつも役に立たねェなァ!もういい!お前ら追放だ!二度と俺の前に現れんじゃねェ!!」

「そんな!ハルヤ!!」

「うるせェ!クームと魔法使いの野郎…絶対にブチ殺してやるゥ…!!」


エデンがハルヤを追いかけようとするのを戦士が止めた。


「ちょっと!?止めなくていいの!?」

「…勇者殿が決めたことなら、我らに口出し出来る話ではないだろう」

「そ、そんな…ハルヤ…」

「おやおや、どうしたのかな?お二人さん?」


彼らに声をかけたのは、勇者ギルドの最高責任者ギルドマスター、見た目は白髪で長髪の糸目の男だ。


「ぎ、ギルドマスター、お疲れ様です」

「ちょっと聞いてよギルマス!ハルヤが私たちを追放するって!ありえなくない!?」

「またですか、相変わらず傍若無人な方ですね」

「私たちこれからどうしよう、路頭に迷っちゃう!?」

「あれ、No.1勇者パーティーの方々っすよね?」


悲壮感漂うこの場に現れたのはフードの友人であるウォルターであった。《1話参照》


「お前は、No.2勇者パーティー所属のハンマー使いのウォルターか」

「今ではNo.3っすけどね、話は少し聞かせてもらいました。もし良かったら俺の勇者に相談してパーティー入れるか聞いてみましょうか?」

「いいの!?」

「聞いてみないとわかんないっすけど、シグさーん、ちょっと来てほしいっすー」


ウォルターの呼びかけで更に現れたのは銀髪で長身の男、スラッとしたスタイルとクールな雰囲気が彼のお洒落さを際立たせる、彼が現No.3勇者パーティーの勇者シグである。


「や!ウォルター、急に呼んでどうした?」

「彼らがハルヤに追放されたらしいんで、俺たちの勇者パーティーに入れることって出来ないっすか?」

「えぇ?全然いいよ!2人とも大歓迎さ!」

「ほんと!?やった!ありがとう勇者様!」

「……」

「あれ、浮かない顔してるっすけどどうしたんすか?」

「シグ勇者殿、お気遣い感謝します。だが、俺にはやらないといけないことがあります。なので…」

「え?一体何をするっていうの?」

「全てが終わった時に言う、だから俺は行けない」

「…そう、じゃあそのやらないといけないこと?が終わったらおいでよ!」

「…ありがとうございます、ではまた会いましょうギルドマスター」


何かの決意を固めた目をした戦士はギルドから出ていった。


「必ず暴く、勇者殿の真意を」

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