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ゼロレベル  作者: 光大地
Ⅵ章 滅亡の聖魔街と魔法使いの過去
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Lv36 見失ってしまった旅の目的

俺達はあれから歩き続けて道中の宿屋に泊まっていた。

ヒカルがあの渓谷の川に残っている可能性を考えたが、あの急流で残っている方がどうかしていると考えて先に進むことを決意した。

目指すは三日月海岸である…が


【旅を辞めよう!?】

「そうだ、もう魔王軍に喧嘩を売るのは終わりにしないか?」

【なんで!?せっかくお兄ちゃんに勝ったんだよ!?】

「俺の旅の目的は元々、ハルヤの野郎を見返す為に魔王討伐をすることだった、だがハルヤに勝ってしまった今、違う形ではあるが、目的は達成されちまった…」

【……】

「今まで俺たちは幾度となく危険な目にあったきた、運良く今まで生き残ってきたが、もういつ死ぬかわからない、ヒカルだって、本当に生きてるかわからない」

【もし…そうだとしたら!ヒカルの死を無駄にするつもりなの!?】

「無駄なんかじゃ…!ないさ、だがこれ以上犠牲者を増やす必要なんてない」

【フードのバカ!!!】


クームがこれ以上にないほどの力でカンペを使って俺を殴った。俺はあまりの突然なことに避けることも、受け身を取ることも出来ずに倒れると共に机の角に頭をぶつけて気絶してしまった。意識を失う瞬間、クームの涙を横目に見ながら遠退いてしまった…。


目を覚ますと、ベットの上に俺はいた。

クームが看病してくれていたようで、

ベットの脇で疲れたように眠っていた。

カンペには「叩いてごめんなさい」と書いてあった、

俺はなんとなくクームの頭を撫でた。


「クーム、危ないことはしなくても、旅なら続けてやらないことはない…か」

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