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ゼロレベル  作者: 光大地
Ⅴ章 落ちこぼれ勇者 vs No.1勇者の戦い
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Lv33 魔人ブルーの助言

――先刻、ブルーについて行った後


「……」

「おい、何をしている?早く杖を構えろ」

「え?」

「これからお前に1つの魔法を授ける」

「魔法…?」

「さっきも言っただろ、大決戦の必勝魔法」

「その大決戦ってなんなんだ!魔人って魔王軍の仲間なんじゃないのか!!」

「両腕にテラエネルを作れ」

「テラエネルってギガエネルの一段階上の魔法じゃないか!?それを両腕に!?」

「男だろ、それにお前のレベルならもうテラエネルは使えるはずだ。もし出来るようになれたら、お前の質問にいくらか答えてやろう」

「…ッ!!あーもう!やってやるよ!やれば良いんだろ!?」

「…それでこそ、お前だな…」

「テラエネル!!テラ…エネルッ!!」


腕が…重い…!!杖も使わずに直接腕に乗せているんだ、当たり前だ…!!耐えろ…!!耐えてくれッ!!


「…よくやった!あとは2つのテラエネルをくっつけろ」

「2つ…を!?」

「こうやるんだ」


ブルーの頭上で2つのテラエネルが重なる瞬間、激しい音と共に眩い光が辺りを照らし尽くすが、段々収まっていき、眩い光だけがブルーの右手に残った。


「さぁやってみろ」

「ぐあ…ああああ…ああああああ!!」

「良くくっつけた!あとは右手と左手のバランスを揃えて少しずつ抑え込むんだ」

「右…!左…!あああ…あああああ!!」

「マズい、このままでは消滅する…!手を離せ!」

「イヤだ!」

「…!」

「ここでチャンスを逃したら、もう二度とチャンスは訪れないかもしれない!」

「お前…」

「俺は知りたいんだ!自分が何者なのか!空白の6年間を!」

「……」

「やれることは全部やってやるんだ…ッ!!ああああああああ!!!!」

「…ッ!」

「ああああ!!ぐあッ!!…ッ!出来たッ!!!」

「ッ良くやった!」

「これは、何なんだ…?雷魔法…じゃ…なくなった…?」

「それは雷魔法から光の力だけを抽出した光魔法だ」

「光…魔法…これが…」

「闇の力に唯一打ち勝つ方法、それは光だ。その力は大決戦だけでなく、これからの戦いで役に立つだろう」

「手で光っているだけで役に立つのか…?」

「あの岩を見ていろ」

「?」

「ライト」


ブルーが右手の光を岩に向けて放つと、岩が消え去った。


「岩が…消えた?」

「お前も放ってみろ」

「あ、あぁ、わかった。ライト!」


俺も右手の光を岩に向けて放つと、岩が消え去った。


「すぎゃあ…」

「いざとなったら、同じ手順を踏んで光魔法ライト使うんだ」

「わかっ…た?ありがとう?」

「お前も男を見せてくれたんだ、質問に出来る範囲で答えよう、さぁ、何から答えようか」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「今こそ、ブルーに教わった光魔法を使う時!」

「もう…ダメ…ッ!」

「行くぞ!ライト!」


俺がライトを放つと、ブラックホールは消滅して消え去った。


「た…助かっ…た」

「大丈夫か!?」


俺はすぐさま倒れる賢者を支えた。


「あなた…敵でしょ…なんで助けるの…?」

「なんでって…俺の敵はお前らじゃなくて魔王軍だから」

「ッ!私の完敗ね」

「いや、闇魔法を使える実力者なら普通に戦ってたら俺が負けたはずだ」

「…うん」

「ん?大人しくなったな賢者」

「賢者って呼ばないで!」

「え?」

「私には…エデンって名前があるんだから…」

「はぁ…?わかったよ、エデン」

「ありがと…」

「はっ!それより、早くクームの元へ行かなくては…!」

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