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ゼロレベル  作者: 光大地
Ⅴ章 落ちこぼれ勇者 vs No.1勇者の戦い
33/44

Lv32 因縁の決闘!魔法使い vs 賢者

「劣化が私の相手をするの?笑」

「懐かしいな、と言っても2ヶ月前だったか…。

俺を追放して、僧侶の上位職、賢者であるテメェを入れるって言い出して」


――2ヶ月前、酒場にて


「厄介者の熱血戦士を追放して1週間経つが、やはり俺の見立て通りだったなァ!ハッハッハ!」

「だが、あいつの強さは目を見張るものがあった。そうやって追放ばっかりするのをやめろよ、ハルヤ」

「あァ?お前俺のやり方に指図する気かァ?魔法使いの分際で偉そうにするんじゃねェよ!!」

「……ッ」

「勇者殿、戦士が抜けた今、僧侶を雇うのはどうだ?」

「僧侶ォ?」

「一般的な勇者パーティーは勇者と戦士が前衛で戦い、魔法使いが中衛から援護し、僧侶が後衛から支援する。これは初代勇者が定義した、最適攻略パーティー論だ。」

「そうだな、その心配は必要ねェよ」

「何?」

「今日、新メンバーが入るんだからなァ」

「それが私!賢者のエデンでーす!」

「賢者!?僧侶の上位職か!それは頼もしい!」

「きゃー!勇者様ちょーイケメンなんですけどー!」

「そして、拗ねて酒を飲んでる魔法使いに朗報だ」

「…なんだよ」

「お前、今日で追放な!」

「…!?はぁ!?なんでだよ!?」

「賢者の私は攻撃魔法も回復魔法も使えるの!」

「つまりィ、お前はもう必要がないってことォ!さっさと荷物まとめて俺の前から消・え・ろ!(親指を下げる)」

「……ッ!!」

「ねぇねぇ!あれってNo.1勇者パーティーのハルヤ様じゃない!?」

「きゃー!ハルヤ様ー!」


ワイワイガヤガヤ


「ば……」


俺は言おうとしたことをグッと飲み込み、ハルヤに背を向け酒場から出ていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あなたが私に勝てる確率はゼロパーセント!さっさと降参してくんない?」

「やってみなければわからないだろ」

「そう?これを見てもまだ言える?」


そう言うと、杖を構えて目前に“ブラックホール”を生成してしまった!


「な!?闇魔法!?お前、魔族なのか!?」

「私は獣族だからね…!闇魔法はお手の物ってこと…!」

「バカ!何をやってんだ!大陸を丸ごと消すつもりか…!?」

「は?何言ってんの?」

「獣族は魔族を追放された種族だから、闇魔法を使えば人族と同じように普通に身を滅ぼすことになる!!」

「そんなこと聞いたことないし!勝手なこと言うな!」 

「膨大なエネルギー…何とかしないと全員お陀仏だ…!」

「痛っ!何!?腕が焼けてる…!?」

「おい!絶対に杖を離すなよ!?」

「劣化に打つ魔法…よ…!!」

「打てるわけないだろ!!これはどうしたら…!!」

「打て…ない…助…け…て!」

「今…なんとか…して…やれるのか…?耐えろ!頑張れ!!」

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