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ゼロレベル  作者: 光大地
Ⅴ章 落ちこぼれ勇者 vs No.1勇者の戦い
31/44

Lv30 衝突!レインキャニオンの大決戦

「……!」

「お?起きたかクーム」

【オークは!?】

「俺が起きた頃にはもういなかったな」

【良かった…の?】

「ハッハッハ!もしかしたら虹貝の笛でみんなが見た夢だったんじゃないか?」

「ブルーが来た頃にはいなかったらしいし…」

【ブルー?】

「あぁいや!何でもない!そろそろ先に進もうか?」

【え…?潰されたのに…僕…生きてる…?】

「あぁ世界樹の葉を使った」

【そっ…か?】

「だが、そろそろ日も暮れてくるし、一旦野宿するのも手では?」

「いや、明日だと手遅れだ。今日は野宿をしない」

【手遅れ…?】

「この先に俺達の敵がいる、奴らは大陸と大陸を繋ぐ大橋を爆破するつもりだ」

【何を…言ってるの…?】

「根拠はない…けど、俺を信じてくれ」

「その目は、あの時と同じ男の目…。わかった、先へ進もう」

【え?】

「私は師匠のあの目に…惚れたんだ」

【オークと戦っただけだし!進もう!(・∀・)】

「ありがとう…よし!行こう!」

「一応聞きたいが、敵ってなんなんだ?」

「行くまではまだわからない…」

【   】

「……」

「俺から言えることは、ただ…絶対に死なないでくれ」

「……っ」

【今まで色々あったけど、ピンピンしてるし大丈夫だよ!】


「…ん?誰か来たなぁ?旅人かぁ?」

「!!」

「その顔、見覚えがある。リストラした魔法使いフードじゃねえか!?笑」

『www』

「お前ら、こんなとこで何してやがる…!!」

「お前ならわかるだろ?“資金集め”してんだよ笑」

「…!お前らはまだそんなくだらないことを…!!」

「くだらない?合理的って言ったらどうだ?道行く奴らの身ぐるみを剥いで売っぱらう!No.1勇者様には金がいるんだよ!」

「そんな非人道的なやり方をする者がNo.1勇者であってたまるかッ!!」

「お前…もしかしてNo.1賞金首の怪盗ヒカルじゃねえのか!?」

「だったらなんだ!」

「お前を売り飛ばせば良い金になりそうだなぁ?」

「っ!!」

「ハルヤ…俺の仲間に手を出してみろ…」

「出したらどうなる?」

「お前たちをここで倒すッ!!」

「やれるものならやってみやがれ!!」


俺達とNo.1勇者パーティーは遂に衝突する…!!

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