Lv1 勇者の特訓
前回のあらすじ!
勇者パーティーを追放された魔法使い!
知り合いのウォルターに慰めてもらっていると
勇者を名乗る少年のクームが
魔法使いのフードが新しく作ったパーティーに参加!
安堵と喜びを感じているとクームのレベル0と聞く
俺は驚きのあまり、鯉のように口をパクパクしていた
するとクームはまたスケッチブックに文字を書いた
【鯉みたい】
うるせえよ!と言いたいところだが、
図星だから何も言えない……
【スライムも倒せない( ・´ー・`)ドヤ】
何をドヤっているんだ……
スライムというのはこの世界で最弱モンスター
と名高いやつだ。それに勝てないってなんだ。
それにレベル0ってなんだ。生まれたばかりの赤ん坊でも
レベル1あるんだぞ。………ツッコんでいても仕方がない
とりあえず、こいつの特訓をしないとか……
「仕方がない、今からお前の特訓をしよう
スライムも倒せないんじゃ話にならん」
【(ヾノ・∀・`)ナイナイ】
「ないない……じゃねぇ!勇者なんだろ?
勇者が前衛。魔法使いが後衛というのが基本だ
それは知ってるのか?」
【( ゜∀゜)・∵. グハッ!!】
「よし、今日で決裂だ。今までありがとう……
な?」
諦めて酒場に戻ろうとしたところで袖を引っ張られた
振り返って見ると、クームがうるうると目に涙を浮かべていた
「分かった分かった!冗談だって!
はぁ……男なら泣くなよ……」
【∠(`・ω・´)】
「とりあえず、善は急げだ」
俺はそう告げると草むらに向かって石を投げてみた
すると、スライムが一匹飛び出してきた
「さて、あれを倒してもらおうか?」
【え?】
「その背中に背負ってる剣で倒せ。OK?」
【NO】
「よし。ネバーギブアップだ」
そう言ってクームを突き飛ばしてみた。想像以上の弱さだ
目を瞑りながら片手で剣を上下に振っている。
呆れたスライムがクームの攻撃に
わざわざ当たってくれているが、結果はノーダメージ。
そして、スライムがクームに体当たりをすると
あっという間に気絶した。
「おお 勇者クームよ
気絶してしまうとは 何事だ
仕方のない 奴だ
お前に もう 1度
機会を 与えよう
戦いで キズついたときは
町にもどり 宿屋に 泊まって
キズを回復させるのだぞ
再び このような事が
起こらぬ事を
俺は 祈っている(棒)」
そう言って俺はクームに世界樹の葉を使って復活させた
【????????】
「前の勇者パーティーにいた時に無限に採取しといたやつだ
存分に死にながら戦い方を学ぶんだな」
【( ゜д゜ )】
こうして俺とクームの長い特訓が始まった
果たして、クームはスライムを倒せるようになるのか!?
乞うご期待!
……おや?木の物陰から4匹のスライムがこちらを覗いている
彼らは一体……?