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ゼロレベル  作者: 光大地
Ⅲ章 狼の英雄と北の洞窟
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Lv14 魔王様に事後報告

前回のあらすじ!

マスターの協力もあり、五体満足で生還した

レベル0の勇者クームと魔法使いフードは

魔王軍との戦力差に圧倒されてしまった

そんな中、この街の英雄がフードに会いに来た

高級品の世界樹の葉を使ってくれたのだ

そのおかげで重症の怪我も骨折も和らいだ

クームの安否を確認したフードはまた眠りについた……

満月の輝く綺麗な夜に、何かが起こるような予感が………

おや?何やら魔王城で怪しい動きが………?

「何?勇者パーティーを仕留め損ねたダト?」

「申し訳ありません、魔王様」

「俺は殺ろうとしたんだぜ!!?でも鬼人(キヒト)がな!?

(ズルズルズルズルズルッ)」

「………どういうことダ?キヒト」

「……………………彼らは私達の乗ってきた

スカイドラゴンを殺しました。」

「……………それがどうしたというのだ」

「………彼らを勇者パーティーに衝突させるのはどうですか」

「ん??勇者パーティーを勇者パーティーにぶつける??

………………ああー!!レインキャニオンの奴らと今回戦った奴らをぶつけて弱ったところを…………ドガァン!!か!!!

(ズルズルズルズルズルッ)」

「ボンバーン、魔王様の前で食事はお控えください」

「良い良い、側近よ。私は構わない」

「なんか……最近魔王様変わったよな………ズルズルッ………」

「…………分かった。

しばらくは勇者パーティーの件は保留にしよう」

「今回の遠征の結果報告は以上となります」

「分かった。ボンバーンよ、行っていいぞ」

「え?キヒトは?」

「ボンバーンには関係のない話だ。

例の件の処理を頼んで良いか?」

「分かったぜ!!魔王様!!!!行ってまいりますッ!!!」


そう言って食べ物を持ちながら去り際にキヒトへ

「残念だったな!!夜食が遅れてよォ!!」

と言って、頭に拳一つ分の瘤を作って出て行った


「…………それで、キヒト。本当の意味は何だ?」

「………………やはり、気づかれていましたか」

「キヒトはスカイドラゴンの世話を頑張ってくれていた。

大切な友達を殺されて、冷静に振る舞えるはずがない………」

「………………何でも知ってるんですね……

魔法使いのフードは私の弟でした」

「!?。兄弟なのか……!?フードと……!?」

「間違いありません。私の素顔を見て、兄貴と呼びました

それに、あの魔法の撃ち方の癖………弟の魔法に瓜二つでした

顔を隠していたとは言えど………あれは弟に間違いありません」

「そ……そうなのか………。だが、これは敵線逃亡になる……」

「……申し訳ありません。どんな処罰でも受ける所存です……

死天順王の座を降りる覚悟も出来ております……」

「………………分かった。処罰を与えよう………」

「………………………」

「一週間の休暇を与えよう」

「なっ!?それでは皆への示しが………」

「スカイドラゴンを供養したいんだろう

本当なら一月の休暇を言い渡したいところだが、

……………一週間で済まない………」

「ま………………。ありがとう………ござい……ます。」

「話は以上だ。ゆっくり休んでくれ」


お互いが仮面越しだとしても、私には伝わった

魔王様の優しい笑顔が

私は涙を拭い出て行った


「良いのですか?魔王様。

世界中の人間が魔王討伐に声を挙げ始めた

魔王軍は一丸となって戦うべきではないのでしょうか」

「だからこそ、万全の状態でいることが必要なのだ」

「なるほど、さすがは魔王ですね」

「そうだろう!

それに、キヒトには休んでもらいたかったしな!

一週間だけしか休ませることが出来ないのは残念だが……」

「そういえば………、変声機を使用しないんですね」

「あー、聞き取りづらいからな!外した!」

「…………………そう………ですね

(声が変なのが変声機か地声か分からない為に葛藤している)」

「ガッハッハッハ!」

「あ……あはは……

(魔王様って魔王キャラ似合わないと思っている)」


今の所、魔王城は平和なのだった(?)

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