Lv13 英雄との再会
前回のあらすじ!
レベル0の勇者クームが
魔王軍最強格の死天順王4のボンバーンと遭遇
魔法使いのフードが
魔王軍最強格の死天順王2の鬼人と遭遇
クームはギリギリ生き残ることに成功したが
腹部にクナイを刺されて致命傷を追ってしまった
しかし!なぜか敵が戦闘離脱した為に引き分けとなった
フードは防戦一方だったが、エクストラスキルという
謎のスキルを使用したおかげで形勢逆転!
攻撃が当たったかと思ったら、仮面が取れてしまった
その時、フードが衝撃の1言を放った………あらすじ長くね?
まぁ詳しくは前回をチェックしてくれ!
………………ここは……どこだ……?
目を覚ますと、マスターが顔を覗き込んだ
心配そうにしている………全く状況が飲み込めない
「マ……スター?」
「!!」
「ここは……どこ………って、えぇ!?なんで泣いてるんだ!?」
「ごめんなさい……無事なのが……嬉しくて………」
「俺は確か………そうだ!魔王軍の幹部と戦って………
マスターは大丈夫なのか?あの場にいた気がしたが……」
「私のことはいい……それよりも体は大丈夫?」
良く見ると、全身から痛みを感じる………
キヒトからの攻撃を受けて、肋骨をやってしまったのか
だが、この全身の切り傷はなんなんだ………?
まさか………キヒトの一振りから生じた風が体を………?
魔王軍はとんでもない集団なのかもしれない………
そんな集団に喧嘩を売ってしまうとは、俺もバカだな!
だが、前勇者パーティーで鍛えたとはいえど
俺の実力は、まだまだなのか……
「それにしても、よく俺があそこで戦ってるって気づいたな」
「あ……いや……別に尾行してたわけじゃ……」
「まぁ、助けてくれてありがとうな!」
頭を撫でてみると、マスターの体が硬直している
この仕草は確か、ウォルターが[触るな。死にたいのか]
という仕草と大笑いをして教えてくれた
本当に何が面白かったのかは良くわからないな
俺とマスターの不仲なのが、そんなに嬉しいものなのか
いや、ウォルターはそんな奴じゃないな
とにかく、触ることを止めた
「………!!そういや、クームは!?」
【おはよう!フード☆(ゝω・)vキャピ】
「クーム!?お前……生きて………たのか!?」
【うん】
「マジか………お前………」
【なんか、してんじゅんおう?に絡まれたよ
モテるって辛いね(//∇//)】
「あー……いつも通りで何よりだな。
………お前の方が軽症なのか……レベル0なのに…か……」
「………?。それより、フード。安静にしてないと……」
「いや……もう大丈夫だ……クームが動けてるんだし…
俺だって……」
【無茶だよっ!?骨を折ってるんだよ?出血だって……】
「…………まぁ……分かった……森も抜けた……んだよな……?」
「うん……ここはウルフタウンだよ……」
「あ、もう隣街まで来ていたのか。
あ、マスターが運んでくれたのか?」
「うん………」
「そっか……ありがとな!」
「おー、ここかな?大怪我を負っている病人がいるのは……」
扉を勢い良く開けて来たかと、思ったら。
鎧を身に纏った高身長イケメンが入ってきた
はっきり言って一番出会いたく無かった
「ゲッ、熱血野郎じゃん……何しに来たんだよ……」
「そんな風に言わないでおくれよ、私は英雄なんだからね」
【不法侵入( ゜д゜)】
「3年以下の懲役、または………」
「待て待て魔法使い君、私は君を助けに来たんだよ?」
「?。戦士のお前が……イテテ………」
「貴重な世界樹の葉だよ、
これを使えば君の大怪我もなんとかなるだろう?」
「え?お前……それどこで………市場でも高級品のはずだし……
そもそも売ってないだろ……?」
【?】
「何を言ってるんだい?ここは世界一の貿易都市なんだから
売っていてもおかしくない話だろう?
それに、お金なら老後に贅沢出来るほどあるんだし……」
「あー……そう、なら?」
そう言って、俺は遠慮なく……そう遠慮なく!
世界樹の葉によって大怪我の治癒をした。
「世界樹の葉を使ったとは言えど、
今日は安静にしてるといいよ、それじゃあね!フード君!」
「ああ、二度と来るなよー………あ、ありがとなー!」
【さっきの人誰?】
「あー……なんか、この街を襲っていた狼を殺して
英雄になった戦士だ、前にこの街に立ち寄った時に友………
いや、知り合いになった仲だよ」
【そうなんだね。僕は気に入ったよ(・∀・)イイネ!!】
「えぇ……変な趣味してるんだな……
………あー……頭痛え………」
俺はベットに倒れ込むと、睡魔に襲われた
クームも無事だったことだ、ひとまずは安静にするとしよう
そんなフードの気持ちとは裏腹に
この街では何か事件が起ころうとしていた……
今日は綺麗な満月だ、明日はきっといい日になるだろう………
…………そういや、結局マスターは何しに来たんだ?
職務放棄して、………いつの間にかいなくなっているし………