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俺が勇者のパーティーから追放した遊び人が賢者になって復讐しにきちゃった

作者: 高野 ケイ

「大変……フールちゃんが復讐するために私たちを探しているって」

「え、マジで? まあ、遊び人だし戦っても何とかなるでしょ。むしろここ魔王城に近いけど大丈夫かな、途中で死んじゃうんじゃないかな?」



 俺は野営の準備をしながらなにやら使い魔がもってきた手紙をみているマーリンちゃんに返答をする。マーリンちゃんはスタイルのいい魔法使いだ。おっとりした顔をしているが色々な種類の魔法を使える優秀な女の子だ。今も使い魔が街から情報を仕入れてきてくれた。彼女の魔法が無ければここまで無事にはこれなかっただろう。あとビッチである。

 よし、料理の準備ができた。今日は猪鍋である。雑用は新人の仕事と押し付けられたためすっかり慣れてきたものだ。

 てか最近パーティーメンバー変わらないからずっと俺が新人なんだけどひどくない? 勇者の冒険はじまって二つ目の町で仲間に入ってからずっと雑用だよ。もう四天王のうち三人倒してんだけど。あれ? 冒険ももう終盤じゃないこれ?



「ふむ、懐かしい名だな。筋肉の足りない女だった。毎日筋トレに誘ってやったのに仮病してさぼったしな、まあ、嘘つく奴にはおしおきをしてやっていたがな」



 パラディンのマリアちゃんがスクワットをしながら会話に入ってきた。暑苦しいなぁもう。彼女は我がパーティーの貴重な盾役兼回復役だ。元々は僧侶だったのだが趣味の筋トレが高じてパラディンになった。

そりゃあね、遊び人に筋肉はいらないよね。



「はい、マリアちゃんお肉たっぷりのスープだよ」

「うふふ、ありがとう。イッツァゴールデンタイム!!」



 俺がよそった猪鍋を嬉しそうにほおばるマリアちゃん。黙ってればきれい目な顔とすらっとしたスタイルで可愛いんだけどなぁ。細マッチョってやつだね。あ、ゴールデンタイムとは筋トレや運動をした後の三十分前後の筋肉のつきやすい時間でこの時間に食事をするといいらしい。なんかの呪文っぽいよね。ちなみにマリアちゃんは一日のほとんどを筋トレしているため常にゴールデンタイムである。いや、頭おかしいでしょこの子。



「ねえ、カイン。食事ができたならそろそろ勇者様を呼んできてはくれない?」

「えっ、でも今儀式中じゃない? いやだなぁ、邪魔すると怒るんだもんあの人」 



てか料理したんだから他の雑用はマーリンちゃんやってくれないかな。といいたいがヒエラルキーの低い新人の俺である。拒否権はない。あ、ちなみにカインって俺の名前ね。よろしく。別に裏切ったりしないし正気に戻ってるよ。このパーティーではバトルマスターという接近戦のエキスパートとして働いている。なんか自分でエキスパートっていうの恥ずかしいね。

俺はしぶしぶ勇者アレスさんがいるテントに入った。


「それでね、エンちゃん今日はこんなに魔物を倒したんだよ。すごいでしょ。褒めて褒めて」


アレスさんは天使を模したぬいぐるみに延々と話しかけていた。いや、怖すぎるんだけど…

アレスさん曰く勇者として任命した天使がこのぬいぐるみに宿っているらしい。ちなみにマーリンちゃんが言うにはパーティーの女の子を片っ端から口説いていたがフられまくってふさぎ込んでいたが、いきなりぬいぐるみをエンちゃんと呼びはじめたそうだ。

おれはちょうどそれが始まった頃にパーティーに入ったので詳しくは知らないし知りたくない。



「アレスさん、儀式の最中にごめんね、食事の準備ができたよー」

「はぁーー、てめえ僕とエンちゃんの大事な交流タイムを邪魔するんじゃねえよ」



 案の定アレスさんは俺を怒鳴り散らしてきた。エンちゃんに話しかけているときとはまるで別人である。



「あー、ごめんなさい。でもエンちゃんもおなかすいているだろうし料理も冷めちゃうよ。今日はさっき狩った猪を鍋にしたんでとても美味しいと思うよ」

「なんだって、エンちゃんおなかすいたの? 仕方ねえ、エンちゃんに免じて今回の事は許してやるよ」



 そういうとアレスさんはテントから出てきた。もちろん手にはぬいぐるみを持っている。この人だまっていればかっこいいんだけどなぁ。頭おかしいけど勇者というだけあって攻撃魔法回復魔法が使える上、剣の腕も中々である。戦士を経てバトルマスターとなった俺に劣るもののこのまま成長していったら追い抜かれちゃうんじゃないかな。



「アレスー、フールが復讐しにくるってどうするー?」

「フール、誰だそいつ? 僕はエンちゃん以外の名前は覚えてないんだ、悪いな。」



 まじか、仮にも元同じパーティーの仲間だよね、覚えていないの? てかもしかして俺たちの名前も覚えてないんじゃ…… 



「はっはっは、アレスが告ってフラれた女の子じゃないか? あの頃は毎日のように女の子をパーティーに誘って告白してはフラれては首にしていたからな。結局残ったのは幼馴染の私とマーリンと適当に近くにいたから誘った男のカインだけだったな」

「え、まって? フールちゃんをパーティーから外したの告白してフラれたからなの? 戦闘についてこれないからパーティーから外すっていってたよね」



 俺は今語られた衝撃の事実に驚きを隠せない。しかもパーティーから抜けてくれって言ったの俺だよ。他の人だと付き合い長いのでいいにくいのと新人だからという理由で嫌な役割を押し付けられたのだ。当時は確かに遊び人では旅は難しいだろうと納得したけど冷静に考えたらそもそも遊び人をパーティーに入れる理由がわからないよね。



「昔の話だしいいじゃねえか、それにどうせ遊び人だろ? 四天王すら倒している俺たちの相手じゃねえよ」

「全然よくないし、しかも一番恨まれてるの絶対俺じゃん。それに罪悪感半端ないよ……」



 このくそ勇者何考えているんだろうと俺は頭を抱えた。今思えばパーティーから外すといった時の彼女の表情は悲壮なものであった。



「復讐なんて暗いことを考えるやつだな、筋トレすれば嫌な事なんて忘れられるのに馬鹿なやつだよな」

「いやいや、筋トレしても忘れらんないでしょ、復讐して当然だとおもうよ……」

「フールいつくるかしらねぇ、久々に女子トークとかしたいのに……」

「もういますよ、火よ!!」



 声と共に炎の渦がアレスの持っていた人形を燃やし尽くした。



「うおおおお、てめえ、エンちゃんになんてことをしやがる。エンちゃん大丈夫か」

「あなた達が私から大切なものを奪ったように私もあなたたちの大切なものを奪う……ただそれだけです」

「君は……本当にフールちゃん?」



 火を放ったのは華やかなローブに杖を持った美少女であった。俺の知っているフールちゃんはなぜか魔王を倒す旅だというのにバニーガール姿の女の子だったのに……

 ちなみにアレスさんは必死に人形の火を消そうとバタバタ叩いている。



「フール久しぶりー、なんかカッコよくなったね、どうしたのー? てかいつのまにか魔法使えるようになったの?」

「ふっ、聞きますか。あなたたちに捨てられた私の悲しき人生を!! そして私が賢者になった物語を!!」

「話長くなりそうだから筋トレしてるな、終わったら教えてくれよな」



 そう言って今度は腕立て伏せを始めたマリアちゃんをみてフールちゃんが怒りに顔を染めた。マリアちゃん空気読めないってレベルじゃないよね。



「そこのくそ勇者に『君は魔王討伐に必要だ』と言われた私はただの町娘なのになんで私を誘ったんだろう、勇者にしかわからない才能があるのかなってさんざん悩みました」

「顔が好みだったからな、まあ、エンちゃんに比べれば現実の女なんかゴブリンのようなもんだが」

「幼馴染の婚約者に引き留められましたが世界を救うためならばと制止を振り切りパーティーに入った私に渡されたのはなぜかバニーガールの服でした」

「しょうがないよねー、フールちゃん私と違って魔力ないし遊び人以外の適正なかったから……でもなんで今は魔法を使えるのかしら」



 まあ、町娘だしね。てかバニーガール渡したのアレスさんなんだ。フールちゃんの趣味かと思ってた。



「それは私が遊び人から賢者になったからですよ……遊び人としてパーティーに入った私はなんかくそ勇者に告白されましたが婚約者がいると断ると急によそよそしくされ、そこのちょっとかっこいい男に憐みの眼でみられながらパーティー追放を言い渡されました」

「え、ちょっとかっこいい男って俺の事? いや、追放したのには深いわけが……」

「ちょっとです、ちょっとだけですよ……魔物に立ち向かってくる姿かっこよかったなんて思ってません。それはともかくパーティーから追放された後も散々でした。故郷に帰ったら婚約者は他の女に寝取られていたんです。ショックのあまり私はカジノで豪遊して有り金を溶かしました」



 確かに不幸だけど俺達あんまり関係なくない? カジノで有り金溶かすっての遊び人っぽいよね。素質あったんじゃないかな……



「私がカジノで呆然としていると老婆が話かけてきました。『おぬし賢者にならないか? 遊び人として人生の吸いも甘いも知ったお主なら試練をうければ賢者になれるぞ』と。私は少し悩みましたが試練を受けることにします」

「うそでしょ、なんでカジノで遊んでて賢者になれるの? むしろ愚者だよね?」

「試練とはなんだ、やはり筋トレか? 筋肉系賢者……悪くないかもな」



 マリアちゃん話がややこしくなるから黙っててくれないかな。しかしどんな試練だろう。



「老婆のいう試練とは四天王カマーセを倒すことでした。老婆の魔法で私はカマーセの部屋の前に飛ばされました」

「え、まって!! カマーセって俺らが必死に探してる四天王最後にて最強の敵だよ。倒しちゃったの?」



 他の四天王相手に必死だったのだ。最後の四天王を一人でフールちゃんが倒したというのならば俺たちでも勝てないかもしれない。



「はい、部屋に入ると話しかけられたので『パフパフしてあげるから目をつぶって』っていったら厭らしい顔をしながらにやにやと笑い目をつぶったので毒針で急所を刺したら即死でした。試練を終えた私は無事賢者になりあなた達に復讐をしに来たのです」

「なるほど……私もパフパフ得意だし魔王を倒せば賢者になれるかしら……」



 え? カマーセしょぼいね。てかフールちゃん殺る気満々だよ、どうしよう。そしてパフパフで倒される魔王はいやだなぁ。



「ギャーギャーうるせえな、お前の過去なんてどうでもいいんだよ、エンちゃんの仇だ。かかって来いよ。勇者である僕に勝てると思うなよ」

「勝負ですか……そんなことより、そのぬいぐるみを捨てて私の方にきたらパフパフしてあげますよ」

「え、まじ? 行く行く。これ所詮ぬいぐるみだし」

「では目をつぶってくださいね、えい!!」



 アレスさんはあっさりとぬいぐるみを放り投げフールちゃんの目の前に座った。そして厭らしい顔をしながらにやにやと笑い目をつぶる。



「ぐぇ……だましたな……これだからリアルの女なんて……」

「安心してください。麻痺毒なんであと正気に戻ったら奴隷にしてあげますからね」

「ああ、人類の希望である勇者が……」

「やはり筋トレが足りなかったか……」



 毒針で急所をさされあっさりとアレスが倒れた。嘘でしょ、パーティーの要が一瞬で!! たしかに筋トレしてれば筋肉で針を押さえつけれたかもしれないけど。

 


「魔封じ!! ふふ、これでマーリンは魔法の使えないただのビッチですね。これで実質二対一です。いま降参すれば命だけは助けてあげましょう。まあ死んだ方がよかったって思うかもしれないですけどね」

「本当ねぇ、魔法が使えなくなっちゃった」

「うそでしょ? 魔法の使えないマーリンちゃんなんてただのビッチじゃん……しかたないマリアちゃん壁になってくれ。俺がつっ込むよ」

「すまん、カイン。今はクールダウン中で激しい運動ができない。筋肉が痛んでしまう」



 何言ってんのこの人!? ちなみにクールダウンとは筋トレした後に疲労してしまった体を効率的に回復させる効果があるよ。



「速度低下、防御低下、攻撃力低下!! ふふ、どうです。もうまともに動けないでしょう?」



 厭らしいデバフ魔法を撃ってくるフールちゃん。体が重くなってきた。これは本当にまずいぞ。



「待ってフールちゃん、フラれて逆恨みしたアレスとあなたをパーティーから追放したカインは許せないかもしれないけど私たちは何もしてないじゃない。短い間とはいえ一緒に戦った仲でしょう?」

「何もしてないですか……本気で言ってるんですか? あなたが私の婚約者を寝取ったんじゃないですか!! 村からわざわざ見送りにくてくれたのに……今は何を話しても『マーリンちゃんマーリンちゃん』としかいわないんですよ」

「え? あの男あなたの婚約者だったの? なんか厭らしい目で私をみてたから誘っちゃったんだけど……」

「電撃!!」



 この女自分だけ助かろうとしやがった……しかし、マーリンちゃんの説得は失敗に終わり電撃を喰らい気絶した。自業自得だなぁ。



「あとマリア!! あなたは嫌がる私に毎晩毎晩筋トレを強要して!! おかげで毎日寝不足だし、筋肉痛だしでノイローゼにだったんですからね」

「いや、あの程度準備運動だぞ。貧弱すぎるお前が悪いのだ」

「だからといって寝てる私に毎晩水をぶっかけて起こしてまで筋トレに付き合わせるのはおかしいですよね、電撃!!」

「おお、これは痛きもちいい」


 マリアを電撃が襲うがなんか喜んでる。筋肉が守ったのかな。すごいや。そしてフールちゃんが俺の方を向いた。なぜか頬を赤らめていた。



「その……カインさんはパーティーの時もよく守ってくれましたし、戦っているときもかっこよかったです。でもパーティーから追放したことは許せません!! まあ、お金とかアイテムとかもたせてくれたのは感謝してますが……」

「いや、あれは色々事情があってね。なんでも言うこと聞くから許してくれないかな」

「え? なんでも…本当になんでもしてくれるんですか……?」



 あれ、なんか説得できそうな感じ? 心なしかフールちゃんの表情がにやにやしてきた気がするよ。え。何させる気なの?



「マリア、カインにあれをやって」

「おう、わかった。あれだな」



 何かを察したのかいつの間にか意識を取り戻したマーリンとマリアがうなずきあう。そしてマリアが俺のそばにきて……痛い。変なツボを押された。あれ、声がでないんだけど。体も動かない。



「筋トレを制すものは人体を制す。私の神の教えだ」



 え、何言ってんのこの人、神様絶対こんなこと言わないでしょ。フールちゃんがこっちをみて……ないな。なにをお願いしようかなーとかいってるよ、これ俺だけでも逃げちゃダメなのかな。うう……でも体が動かない。



「決まりました。あなたは私の奴隷として冒険に付き合ってください。そうしたら命だけは助けてあげますよ」



 死ぬよりつらいやつじゃないかな、それ。俺の答えはもちろん決まっている。ノーだ。



「もちろんだよ、奴隷でも旦那でもなんでもなるよ」

「旦那!! 何を言っているんですか、でもまあ、どうしてもというなら働き次第では奴隷から昇格してあげてもいいですよ」


 俺の返答にフールちゃんが頬を赤らめながら答えた。いやいや、奴隷から旦那って遊び人から賢者よりむずかしいんじゃないかなぁ。てか声が勝手にでるんだけど、なにこれこわい。



「これが筋トレの奥義だ。体のツボを押すことによって対象を自由に操れる」



 ふざけんなぁぁぁ!! 俺の意志とは勝手に体と口が動く。



「フールちゃん俺はパーティーから追放した君のことがずっと気になっていたんだ。こうして再会できてうれしい。また俺たちとパーティーを組んでくれないだろうか」

「そんなこといっても信じませんからね……でもまあ、チャンスはあげましょうかね。一緒にパーティーを組んであげましょう。今からあなたは奴隷兼パーティメンバーです。変なことをしたらわかりますね」

「もちろんだよ、君の事は俺が守る」


 俺の体が勝手に動きフールちゃんを抱きしめた。え、俺殺されないかなって思ったがなぜかフールちゃんは俺を抱きしめ返してくれた。




 こうしてフールちゃんの戦いは終わった。フールちゃんのパーティーに入った俺たちは魔王城に向かっている。あれ? これ俺ら負けてるよね。勇者パーティーなのに賢者一人にまけちゃったよ。まあ、魔王倒せればいいか、フールちゃん強いしね。

 でも奴隷になったの俺だけなんだけどおかしくない? え、俺一番悪いことしてないよねっていったらマーリンちゃんに「愛の奴隷ねぇ」とか言われちゃった。魔物にくわれて野垂れ死なないかな…… ちなみにアレスさんは抵抗したがフールちゃんが今度こそぬいぐるみを焼き払うと言ったらおとなしくなった。もう少しがんばってほしいよね……



 ふたたび俺は野営の準備をしていた。アレスさんは儀式、マーリンちゃんは使い魔の持ってきた手紙をみ読んでおり、マリアちゃんはもちろん筋トレをしている。ただ一つ前までとはちがうことがある。料理をしている俺にべったりくっついているフールちゃんの存在だ。

 しっかり話してみると思い込みこそ強いものの根はよい子だった。可愛いし正直好意をよせられていて悪い気持ちはしない。早く奴隷から旦那に昇格したいなぁ。



「大変……ノワールが復讐するために私たちを探してるって!!」

「え、ノワールってだれ?」

「懐かしい名だな、筋肉の足りないやつだった」

「ノワールは私が入る前にいた魔物使いでしたね、確かくそ勇者に告白されてあなたと付き合うなら魔物と付き合う!! ってふってましたよ」



 勇者やばいやつだな……しかしどれくらいふられているんだろう。ちょっと同情しちゃうねなどと思っていると獣の鳴く声が聞こえた、魔物かな。



「ふ、久しぶりだな、貴様らに追放されてから私は修業しついにドラゴンすらも従えるすべを手に入れたのだ。『ペットの餌やりしてないでさっさと戦え、お前の魔物を経験値にするぞ』と我が一族の誇りを馬鹿にされた借りかえさせてもらうぞ」



 声の方をみると空にドラゴンに乗った細身の美少女がいた。



「え、まって。パーティー追放された人って何人くらいいるの?」

「そうねー十人くらいかしら」



 もう勘弁してくれないかな……魔王の前に追放した女の子達に全滅させられそうだ……






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気分転換にコメディの短編を書いてみました。少し前に流行ったパーティー追放ものです。ドラ〇エの映画のCMみてイメージがわいたんで書いてみましたが楽しかったです。

感想などいただけると嬉しいです。


連載で『ゲームのかませ貴族に転生した俺はプレイヤー時代の知識を使って成り上がってみせる!!』って小説も書いているのでよかったよんでくださるとうれしいです。


https://ncode.syosetu.com/n0987fl/

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