夜が明ければ朝がくる
夏の下旬の夜のこと
汗の滲む暑い日に
私は1人木の下で
何を思ったのか、空を見上げた
彼方此方で輝く星が
今は少し明る過ぎてて
私にとっては虚しいばかり
やっぱり独りになりたいなって
影に隠れて蹲った。
寒い冷たい
顔は火照って暑いのに
何処が寒くて空っぽなのか
このまま眠ってしまいたい
まだまだやりたいことがあったはず
ここで終わってしまうなんて
あの時やっておけば良かったな
それでもこのまま全て忘れて
何もなかった事にしたい
何だろう、って
我に返って
考えるほど
辛くて痛くて頭ががんがんがんがん
やめてくれって叫んでる
どうしようもない
変えようがない事なんだ
暑い熱い
涙が溢れて顔が濡れてく
顔から首へ首から胸へ
悲しい涙が全てを濡らした
このまま眠ってしまっても
明日は必ずやってくる
けれど私はこのままずっと
この木の下で
眠り続ける
こんなに眩しい星だとしても
朝になれば隠れてしまう
ずっと強い光が出てきて
星の光を抑え込む
それもやっぱり
変わらない事
そして
私も光の中で眠り続ける