プロローグ2 忘れられてた過去の異物
この子たちがプロローグを短くしたんです(泣)
「あー、武内のオッパイ揉みてー」
俺は鈴木啓介。訳あって異世界に来ている。
あん?頭のオカシイ奴だって言いたいんだろ?
だが来ちまったもんは仕方ねぇよ。それに異世界に来たのは俺だけじゃねぇんだ。
「あんた巨乳のメイドがいるじゃない」
「そうでござるよ。しかも五人は囲ってるでござるな」
「うるせぇよ。土屋も青山も人の事言えねぇだろうが」
クラスメートと一緒だ。
土屋美紀子はギャルメイクをした女だ。基本的にこいつはビッチでヤバい。しかもステータスには【巨根好き】なんてものがあった業の深い奴だ。
青山淳はガリガリのオタクだ。身体の方がステータス増えても筋力として身体に反映されていない。異世界ってマジ分かんねぇわ。
こいつの場合は真性のロリコン。まな板みてぇな幼女をこよなく愛するからマジできめぇ。女は胸があってなんぼだろうがよ。
こいつらは俺を罵ったが人の事は言えないくらいに奴隷がいる。しかも土屋の場合は飽きたら捨てる分俺より性質が悪い。
「落ち着いてよ。ケンカする為に集まったんじゃないんだしさ」
加藤綾香が仲裁に入る。
こいつも清楚に見えてビッチだ。イケメン好きなだけにエルフの男を囲ってるが土屋と同じで飽きたら捨ててやがる。
「はぁ…」
んで、今溜め息吐いて窓の外を眺めてるのが山崎光黄だ。
ぶっちゃけこいつが一番ヤバい。今まで知らずに一緒の更衣室とか使ってたがガチホモだとは思わなかった。
異世界に来てから能力的にも性的にもオープンになったこいつに背後を取られたくない。
取られたら最後、クラスメートでも餌食になる。
俺か?俺はセーフだ。他の雑魚と違って強いからよ。
それに選ぶ傾向として黒髪の痩せた男を選ぶ傾向にある。茶髪で良かったと初めて思ったわ。
「何をアンニュイな溜め息を吐いているでひゅか?」
この気持ち悪い口調のデブは田中雄太。
獣人種が好きでロリコンでもホモでも無いから言動に反して何故かこの中ではマシな方だ。巨乳も好きだしな。オッパイが好きな奴に悪い奴はいねぇ。
俺たちが何で集まっているかとすればアビガラス王国の為に働く算段を立てている。
まあ、そこに自分の趣味が反映されてない訳じゃねぇが基本的に国の為に働く。
俺たちに貢いで貰う為には金がいるからよ。
── 彼らは国を出ればより儲けられる強さを既に手に入れているが、召喚の影響で裏切る事が出来なくなっていた。 ──
そんな訳で俺たちはレベルを上げるのと国の為に働くのを両立させる効率の良い方法として他種族を奴隷として数多く捕らえてやった。
抵抗する奴は殺して経験値にし、従う奴は奴隷にする。奴隷にした奴も俺たちの趣味に合わなければ国に渡すし、気に入って囲っても土屋たちみたいに売っている。
これも国の為には仕方ない事だ。
最初は忌避感もあったし、倫理的にも問題あったが国に尽くすのが俺たちだからよ。これは必要なんだよな。
── 最早彼らに元の世界で培った理性は残っていない。 ──
アビガラス王国様々だぜ。
こんな贅沢な暮らしも元の世界に戻ったら出来やしない。
漫画やゲームが無いのはアレだが、この世界そのものがゲームみたいで面白え。
奴隷だって自由にし放題だ。
何をしても逆らわねぇし逆らえねぇなんて夢のようだぜ。
「はぁ……、陸斗きゅん…」
ぞわっとした気持ち悪い桃色感のある艶声に鳥肌が立った。
山崎がまさか加賀の野郎に惚れてたとはな。黒髪の痩せた男ばかり選ぶわけだ。
「何処にいるんだ陸斗きゅん。急にいなくなって俺は寂しいよ」
物思いにふける山崎だが、こいつ率先して加賀をいたぶってなかったか?
……ああ、そういやお気に入りの奴隷は基本的に生傷が絶えなかったな。普通にヤバい奴だったぜ。
しかし今思えばあいつら本当に何処に消えたんだ?ステータスが全てゼロの雑魚の分際でここから出られるとは考えられねぇけどよ。
だがこうなるなら早々武内にケンカを売れば良かったぜ。
そうすれば勝った俺があいつを奴隷にしてあのデカい乳を揉みしだけたのによっ!
……ちっ、後悔ばかり出て来やがる。そう言った意味では俺も山崎と同じかよ。
「それはそうとさ。次は何を狙う?」
土屋が今回集まった目的を果たす為に議題を上げた。いつも通り次は何を奴隷にするかだ。
意思疎通の難しい山崎を放置して話は進む。
「前は獣人種だったし今度はエルフにしようよ」
加藤はイケメンが好きだからエルフばっか標的にするな。
「エルフはもう何人もいるでひゅよ」
「うっさいわね。あの顔に飽きたのよ」
「流石ビッチでござるな」
「あんたらも人の事は言えないじゃない」
「某はノンたん、メルたん、クーたん一筋でござる」
「拙者はリルたん、フェイたん、ミイたんだけですぞ」
「お前らそれは一筋って言わねぇだろ」
普通に三つに分かれてやがる。
「「彼女らを全力で甘やかしているですぞ(ござる)」」
そう言う問題か?
「はいはい。オタクどもはそれで良いわよ。で、手伝ってくれるの?くれないの?」
「もちろん協力するでござる。アビガラス王国に貢献せねばいかんでござるからな」
「それじゃあ決定で良いね。次はエルフ狩りっと」
ぶっちゃけ俺のレベルも四十を超えている。異世界によるチート補正って言うのが効いてるのかレベルだけ見ればけして高くは無いが、聞いた話だとこのステータスはあらゆる数値が人外だそうだ。
そしてそれはこいつらも同じ。
俺たち同士が敵として戦わない限り誰にも負ける気がしねぇ。
「そう言えば他の面子は何処だっけ?」
土屋の言う通りここには六人しかいない。
大方どっかで俺たちみたいに奴隷を手に入れまくってんだろうな。
「ああ、それなら山口氏が率先して新しいタコかイカの獣人種を手に入れる為に連れてったでひゅよ」
「「「………」」」
あの触手マニアかよ。こればかりはビッチどもも受け入れられないみたいだな。
あいつだけだぜ。あんなゲテモノを欲しがる奴はよ。
俺も巨乳のオプションにネコミミやイヌミミは許せるが触手は有り得ねぇ。ちなみに一番のお気に入りは牛の獣人種だ。あいつらは爆乳しかいないからよ。
エルフが終われば次は牛の獣人種を狩るのを協力して貰うとするか。
「ああ、陸斗きゅん!!」
「うおっ、急にうるせぇぞ山崎!」
って、やべぇ。奴の下半身を見れば聖剣が暴れようとしてやがる。これだから聖騎士様は厄介だぜ。
「はい、かいさーん。んじゃ各自発散してから集合で」
お前も発情してんじゃねぇよ土屋。
まともなのが俺だけだと辛いもんだ。
―― 彼らは災害の如く国外を蹂躙し続ける。しかし彼らは気付いていない。真の災害はこの程度では収まらないと言う事を ――
でも書きたかったんですよーー
うっかりR指定の枠を超えてしまいそうな者たちと一緒にしたくない作者のワガママで申し訳ありません