ポイントに拘らない、に拘る。
書きたい気持ちって、どこから湧いてくるのでしょう。
それは気軽に、或いは一大決心して……どちらにしても始めるのは意外と簡単です。
でも、続ける事はどうかと言えばかなり難しい。書きたい気持ちの持続に必要な物が欲しい。
それが大抵の場合ポイントが貰えるかどうかになるわけです。
実は私、もう二度と“ポイント教信者。”を名乗ることは無いと思っていました。
それは何故か。
ポイントに振り回される亡者“ポイント狂”だと思われたくなかったからです。
被害妄想? だといいんですが。
“教”と“狂”……まぁ、勘違いされても仕方ないでしょうね。
では、何故ここでまたこの名を名乗る気になったのか……。
もう、どっちでもいいやと腹をくくったからです。
声を大にして言いましょう。私は人目も評価もとっても気になります!
恥ずかしいことだとは思いません。特に珍しくも無い事です。
今でもポイント教から足は洗えてません。ちゃんと一喜一憂しています。
ポイント増えれば嬉しいし、減ればきっちり凹みます。
では何を“特に気にしていない”のか。
それは“底辺作家である事”です。
何故なら、私にはここで高い評価を受けるようなタイプの作品は、どう頑張っても書け無いからです。
有体に言えば専門的な知識を必要とする学術書の様に難解なのです。読むことは可能ですが読み解く事は容易では無く、増して付け焼刃で書こうなどとは自爆行為です。
勿論、ランキング上位作品には素人でも理解できる、面白いと感じる物もあります。当然私が面白くないからと言ってそれ以外は駄作だと思っているわけでもありません。趣味嗜好の範疇ですのでご容赦下さい。
私も出来る事なら多くの皆さんが面白いと思い、自分も楽しめる作品を書きたいものですが、そういう物こそ高度な専門知識の上に成り立っているのでしょうから、これまたハードルが高い。
ああ、こんな事書いてたら段々凹んできました、何で流行音痴を再確認してるんだろう。
特に流行に逆らう気も無いのですが、興味が薄いのです。
昔からそうでした。ファッションもアイドルも……っと、いかんいかん。
要するに私の書くものはマイナー路線と言う事です。
ならば、出来ることをするのみ。
そして、少しでも気に入ってくれたならポイントと言う御ひねりを頂ければ良いのです。
ただし、おひねりに生活がかかっているんですから当然ポイントは気にします。でも拘りません。こちらが読者のニーズを汲めないのですから仕方のないことだと思ってます。
それが自分なりの答えです。
そういう人、結構いると思います。
まぁ、私の場合は諦めに近いですのでチョットお勧めはしませんが、きっちり信念でマイナージャンルを選ぶ人も確実に存在しますし、0ptで『なろうコン』一次通過している作品もありますから、ポイントは多分“絶対の神”ではないのです。
信者。が言うのもなんですが、“八百万の神”でしょう。
あなたはどうですか?
ストイックに頑張る事も、読者のニーズを追う事も、好きなように書く事も、きっとどれでもいいんです。あなたが自分で決めたのなら。
楽しく書ける作品なら、きっとそれがあなたの道なのでしょうし、迷ったら途中で方針を変える事が有ってもいいはずです。
ただ、物事の本質を見極めて下さい。
大きな声に惑わされないで下さい。
自分を信じて、自分で決めて下さい。
もしも書くことが好きならば、もう少し一緒に頑張りませんか?
このエッセイにお付き合い下さっている方で、死んだふりをして下さっているあなた。ありがとうございます。
次の回では少し方向転換して、対象を広げさせて頂きたいと思いますので、よろしかったらまたいらしてください。