誰も知らない、知られちゃいけ……無い訳じゃないのに。
あなたは今、どんな小説を書いていますか?
もしかして「異世界召喚」「異世界転生」「VRMMO」「主人公最強」「チート」「ハーレム」等、いわゆるテンプレと言われる類がキーワードに入ってますか?
だとすれば、それはそれは大変だったと推察します。
あんな激戦区、勝ち残るのは容易な事ではありません。内容も更新スピードも求められることが多すぎます。
「テンプレ」と言うと聞こえが悪いですが、テンプレートな内容だけに下手をすれば読者の方が形式を知り尽くしている場合も高確率、目新しさも必要でしょうし矛盾点なども指摘されやすいですよね。
テンプレをうたった以上“その要素”を盛り込んでいなければキ-ワード詐欺ですし、なおかつ“捻り”や“独自性”や“美少女を美少女と感じさせるだけの描写”等も必要なんでしょうね。何だか縛りが多そうで私には到底無理です。これで面白いもの書ける人はホントに凄いです。
或いは、それとは全く別の独自な物語ですか?
これは目につくだけでも大変ですよね。
ゼロから考えて作り上げた物語、まるで我が子です。なのに、だぁれも見向きもしてくれない……。
拷問です。
ブックマークを付けずに読んでいる人がいるかもしれないし、評価は最終話まで付けないのかもしれない……と言う考え方もありますが、自分の作品がそうだとは限らない。
確信の持てない話を素直に受け入れられない程、ネガティブな時もありますよね。
こんなにもつらい趣味が何処にあるんでしょう。
プロを目指しているならまだしも、これに堪えて書き続けた所で一体何になるのだ! と思いますよね。
同感です。
だったら、止めちゃいますか?
それだっていいと思います、仕事じゃないんだから。
学校で、職場で、家庭で頑張っているのに。趣味が気晴らしにもならずに苦痛であるなら本末転倒です。
でも、今は書く気が起きないだけなら、筆は折らずに一旦置いてみてはどうでしょう。
止めるのなんていつでもできますから、取り敢えず休むなり違うものを書いてみるなり、なんなら他のサイトを覗いてみてもいいんじゃないでしょうか。
ここで思うようなポイントを得られない事が、面白くない作品の証という訳では無い、という事は勿論あなたもご存じのはずです。
少しの間でも、ここで過ごしてみれば無知な私でも気付きましたから。
でも、この話題はきっと沢山ご覧になっている事でしょうから私はこれ以上掘り下げません。
少し私の話をします。
前出のエッセイ『小説家になろうの戦場で、弾尽きて瀕死。』を書いたときの私は、書いているエッセイへの反響など全く期待していませんでした。
当然です。誰にも見向きもされない事が普通でしたし、内容は概ねボヤキと来ていましたから。
にも関わらず優しい感想を貰った時、それがポイント以上に嬉しいものだと知りました。
それまで私はほぼ“書き専”で、ランキング上位作品を少しばかりかじっただけの状態でしたので感想なんて書いたことが無かったのです。勿論ほかの人の感想欄もあまり読んだことが無かったものですから最初はかなり緊張しましたし、脳ミソ沸騰しそうでした。
そしてジャンル別とはいえ、ランキングにも載せて頂いたおかげで沢山のアクセスを頂き、感想も頂きました。沢山、と言っても総合ランキングとはけた違いですが、私としてはそれはもう目を見張るものです。
この事は当然、とても嬉しい『なろうライフ』の激変だったのですが、同時に初めて誰かの視線を感じたのです……。
「ギャ――!!」