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第二十四話 暗殺の裏側

今回の登場人物


■ ▢ ■ ▢


・三ツ谷 華 (みつたにはな)

蓮太と同じく乙名学科を専攻、卒業し、沙汰人として、周囲からは女史と称える人格者。監査人といわれる権力に打ち克つ役職として、活動を開始した。前髪パッツンのボブスタイル、青いタータンチェックのベレー帽を被り、服装も気品漂うお嬢様スタイルに変貌。


・羽黒 宗助 (はぐろそうすけ)

乙名専攻学科卒業後、官人を束ねる官人所役となって活躍。黒の燕尾服に白のウィングシャツに黒のリボンにシューズを履いて如何にも紳士的な服装。


・冴島 五郎 (さえじまごろう)

乙名専攻学科卒業。日輪在住。時が経ち、宗助と同じ官人所役・日輪支部にて活躍。正義感が強く人道的だが応用の利かないところもある。今はスーツにネクタイ、シューズという姿で、祖柄樫山の闇の事件を追う。


・福本 惣之助 (ふくもとそうのすけ)

置田村の南地区・日輪の刀禰。日輪の刑務長。出世欲が強く、豊倉の力で刑務長になる。武道にも精通しているが、自分が出向くのは最後という考え。


■ ▢ ■ ▢

違法宝石の流通を探る華は、次々と暗殺されていく重要参考人を保護することを考える。

華と宗助は、手に入れた顧客名簿に載る人物を追うも、❝宝石箱❞の顧客たちは、次々と暗殺されていくのだった…

華と宗助は、桐谷医院で死体と密書を見つけると、浦路と水本(貴婦人)が宿屋・波にいる事が発覚。

急ぎ、保護へ向かい、受付前で張り込んでいた。

華が外へ見に行くと、暫くして雪平と忌部が入ってくる。

不覚にも睡眠薬を混ぜたお茶で眠らされる宗助。

一方、外へ探しに行った華は、暫くして浦路を発見、話しかけ、保護する旨を伝える。

宿へと戻ると、眠らされた宗助から暗殺者・雪平若子と断定する。

急ぎ部屋へと向かう華と浦路は、惨殺された水本とその愛人を前に、憎悪と悲しみの気持ちを抱く。

浦路から、【宝石箱】の正体を聞くと、その一人【薔薇】は、祖母屋だった。

そして浦路が違法宝石を取引していたのは南蛮人で、その者の名はロベルト・ロマノ。

翌日、赤島の死体が上がり、宿は混乱する。

華は外へ冴島と合流し、宗助の元へと急ぐと、福本も現れる。

赤島は宿の女中・岬と心中したと処理されていた・・・



「見たままって…」

「では聞くが?この状況で心中ではないという、何か不自然な点があるかね?」

華の憤怒にも慢心の姿勢を崩さない福本。

「そうだとしても、調査するのは我々官人の責務の筈です。」

冴島は負けじと正論を通す。

「冴島か…日輪の官人所役になったからと、調子にのり過ぎないことだ。日輪の官人を束ねるのは私、君は知恵袋に過ぎない。」

「知恵袋なりの進言です。」

「…フン。」

冴島の気持ちを、福本はバカにする表情で返すと、引き上げていく。

「福本さん!」

呼び止める華。

「なんだ?君は確か…」

「監査人・三ツ谷華です。」

「監査人…」

「逆に、これが擬装ではない証拠はあるのでしょうか?1人の女中といきなり心中するなどと…」

「いきなり?バカな。赤島はこの女中を前回この宿を使ったときもお気に入りだったそうだ。」

「それだけの理由ですか?お店でお気に入りの女中がいたら、心中するのですか?」

「そりゃ、死んじまったんだ。文字通り、死人にクチナシ…だろ。」

「ならば、こちらで勝手に調べます。」

「…なに?」

「監査人を御存知ですよね?権限はあります。」

「…」

「返答がありませんが?何か御都合が悪いですか?赤島は兎も角、私はこの一人の女中が、偶然にも巻き込まれただけであれば、その無念は計り知れません。そして、それを許すことも出来ません。」

華は凛とした姿勢で、福本の目を見つめる。

女中(小娘)一人にムキになりやがって…)

福本は譲歩しつつも手を打たなくては考えを巡らせる。

「…ちっ…冴島、ちょっと来い。」

「え?はい。」

{止めさせろ。}

福本は耳打ちする。

{ああなった華は、もう…}

{調べれば殺されかねない。とりあえず収めておけ。これは私からの善意だ。}

{脅すつもりですか?}

{バカが...この件は上からの案件だ。正義を通せば消される。それくらいの権力だよ。}

{…消される?…わかりました。せめてその権力を示していただければ、俺も引き下がります。}

{食えないやつだ。わかった、九狼党だ。}

{!}

{約束だぞ?お前も殺されかねないぞ?}

{…}


冴島は驚きを隠し、華らの元へと戻る。

「どうしたの?冴島君。」

この件(赤島)からは手を引く。」

華の問いに答える冴島。

「え?いきなりどうしたの?」

「…察しの通り、赤島は暗殺されたとは思う。ただ、この件を企てたのは予想以上に危険な相手、と言うことだ。」

「…冴島君、その相手を聞いたのね?」

「いやー」

「ー嘘。」

華は、言い訳する冴島を遮る。

「何も聞かないで、危険だからと言われ、はい、そうですか、と引き下がったとは思えない。違う?」

「三ツ谷さん…君ってヤツは…」

「冴島君の意思とメンツは尊重するつもり。引き下がるなら、今はそれでもいいわ。ただ、背後に誰がいたのかは聞かせて?」

華は優しく諭す。


「…九狼党。」


華と宗助は驚愕する。

次回2026/2/11(水) 18:00~「第二十五話 薔薇の正体」を配信予定です。

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