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健康・メンタルの鍛練編

「批判」と「誹謗中傷」のボーダーライン

作者: 中将

筆者:

 本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。


 今回はSNSやこうしたエッセイで欠かせない「批判」「指摘」「意見」などの表現が「誹謗中傷」にあたらないためにはどうしたら良いのか?

 について個人的な意見を述べていこうと思います。



質問者:

 筆者さんは政治家の方に対してもを果敢な批判をしているような印象を受けますね……。

 痛烈に言われていることもあるので、大丈夫なのか心配になるのですか……。



筆者:

 たまに踏み外しかけている感じは「無きにしも非ず」だと思うのですが(笑)、


 基本的には問題ないと思います。



◇「誹謗中傷」の定義



質問者:

 どうしてそう言い切れるのでしょうか?



筆者:

 まず、裁判判例として認められた「誹謗中傷の要件」について見ていこうと思います。


 裁判での「誹謗中傷の要件」は

1 公然的である(不特定多数に知られる可能性のある状態)


2 具体的な事実の摘示がある(真偽はともかく本当であるかのように伝えている)


3 社会的名誉に関る(信用や評価が傷つき損害が出る)


 の3つになります。


 しかし一方で、阻却された(誹謗中傷に認められない)3要素があります。


1 公共性がある(公にされていること 例:5大紙の記事にある) 


2 公益性がある(知ることで多くの人の利益になる 例:政治家の裏金)


3 真実性に基づいている(科学的データがあるなど)


 の3つがあれば問題ないとされています。


 政治家への批判の場合は、新聞に基づいた情報や、専門家の引用をして政策を指摘すれば、「誹謗中傷」からは外れるのです。



質問者:

 確かに筆者さんのお話は大抵はマイナーとは言え専門家さんのお話や、

 あまり話題にならないとはいえ新聞記事からのお話ですよね……。



筆者:

 僕の取り上げている話題は大抵メジャーな話題では無いですからね(笑)。

 ニュースで普通に取り上げられていることはニュースを見てくださいという感じなので(笑)。


 ただ、「誹謗中傷阻却の3つ」にあたったとしても「表現次第」や「文脈次第」では「誹謗中傷に該当」してしまう事があります。



質問者:

 え……表現や文脈次第でダメなら誹謗中傷として訴訟などに常に怯えなくてはいけないんですか?



筆者:

 そういう事は無いと思います。


 ただし、汚らしい言葉で罵ったり、「タヒね!」などの人格攻撃を行ってしまうと例え阻却要件を満たしていたとしてもダメになります。


 直線的に罵倒・攻撃したほうが恐らくはアテンションエコノミーの突発的な数字だけは伸びると思うんです(いわゆる炎上商法)。

 ですが、長期的に活動したいのであれば、なるべく丁寧な口調で書いた方が無難だという事です。


 「ホワイト社会」が進行しつつあり、一度の大きな失敗が「デジタルタトゥー」として半永久的に記録できるような状況になっているために一度の失敗が取り返しのつかないことになってしまう事があるんですね。



質問者:

 近視眼的なモノの見方では駄目という事ですね……。


 でも普段は注意していても、思わず議論がヒートアップしてしまったり、真逆の意見を言われてしまった時にはどうしたら良いのでしょうか?



筆者:

 僕がそう言ったことになった際には、まず深呼吸をしてから飲み物を取りに行きます(笑)。


 また、花や自分の好きな香水など気分の良くなる匂いを嗅ぐことによって、

 気分転換が出来ると言ったデータもあります。


 そうやって一呼吸置いてから議論をしたり返信をすることで、

 頭に血が上った状態になることは無くなります。



質問者:

 なるほど、落ち着いた状態で応答することによって「突発的に誤る可能性」を減らせるという事なんですね?



筆者:

 そういうことになります。


 基本的には相手も建設的な議論や批判、意見交換を行いたいと思っているはずなので、

 相手の意見や立場を尊重し、それを理解しようと努めることが大事だと思います。


 初めから攻撃を目的に話しかけてきている方は適当に相槌を打って相手を満足させて返してあげるぐらいで良いと思いますね。



◇議論をする上で大事なこと



質問者:

 でも、お互いに意見を言い合うだけだと、何だかすれ違う事ってありませんか?



筆者:

 基本的に僕は相手を説得しようという考えでは無いです。

 価値観は十人十色で多様化しているので、万能な考え方は存在しないと思っています。


「こういう考え方の方が楽かもよ?」程度のノリで書いているので基本的に相手の考えは尊重しつつ、僕の現時点での考え方を述べているに過ぎません。


 僕は相手の考えを全面的に尊重しますよ。真逆のご意見がありましたら「そうお考えになるんですね」と書くだけなんですけど(笑)。


 僕もずっと同じ考えでいるわけでは無いので、僕の考えを上回る理屈を提示していただけたのであれば、そちらの意見に転換する可能性もあるという事です。



質問者:

 今でこそ、筆者さんは国債を発行して減税・社会保障減免派ですけど、昔は緊縮財政派だったんですよね……。

 凄く信じられないんですけど……。



筆者:

 かつてはテレビも新聞も見ていたような家庭でしたからね……。

 今はどちらも無いんですけど(笑)。


 

◇「誹謗中傷にならない」テクニック



質問者:

 でも何だか、言いたいことを言えないって辛い世の中になりましたよね……。



筆者:

 実を言いますと昔から本音ばかりで話せていたわけじゃないと思いますよ。


 かつては言いたい放題言ったら「村八分」にされてコミュニティから事実上の追放がなされていました。

 その世界観がSNSにある種「広がっただけ」とも取れるわけです。


 昔から「口は禍の元」であることには変わりないと思いますよ。



質問者:

 確かに世界がちょっと拡大しただけで状況としてはあまり変わっていないのかもしれませんね……。


 何かいい感じの表現方法って無いんですかね?



筆者:

 これ書いちゃうと「この表現の時はコイツはこう思っている」と思われちゃうんであんまり書きたくないんですけど(笑)。


 いくつか技術はあります。


 まず、「丁寧語」や「ですます調」で書くことによってそんなに過激な感じにはならなくなります。

 例えば、「あの野郎」を「方」や「さん」にすることによって、マイルドな感じに変わります。

 僕は男女共に呼ぶときは大抵は○○氏としていますけどね。



質問者:

 なるほど、そういう意図があったわけですか……。



筆者:

 次に「語尾次第」で「書いている人が言っていると思わせない」ことが可能になります。


 例えば、「ふざけるな! 大臣やめろ! 国賊! 売国奴!」と書きたかったとします。

これだけだとちょっと「グレーゾーン」まで来ているので、後に「と皆から思われても仕方ない」とか「と評価されるでしょう」などを加えると途端に「皆が言っている」感じになって「僕が言っていない雰囲気」に変貌します(笑)。



質問者:

 確かに……ちょっとズルいですけど誹謗中傷だと言われるぐらいなら交わした方が良いですね……。



筆者:

 大抵僕が内心キレるほど思っていることはネットで必ず多くの人が賛同してくれるので、こういった表現は使いやすい感じがあります。


 有名人であればあるほどお金を持っているために「訴訟」をチラつかせて来るんで、有名な方や政治家の方を批判する際には「安牌」を切った方が良いです。


 ちょっと僕の表現はそのために「対策」を講じているという事で、「物足りない」と思われる方もいらっしゃると思うんです。


 でも、何回も僕の作品を読まれている方に対してお伝えしたいことは「内心はきっと同じように過激に思っている」と捉えていただければと思います(笑)。

 


質問者:

 なるほど(笑)。



筆者:

 どうしても「安牌な表現」にならないのであれば、「紙に書いて捨てる」ことをお勧めします。


 流石にアナログな情報までは誰も追うことが出来ないので――ただし、誰かに拾われないようにするために捨てる際には徹底的に破くかシュレッダーにかけて証拠を隠滅しましょう(笑)。



質問者:

 いずれにせよ、ネットに公開する際には注意した方が良さそうですね……。



筆者:

 「表現の自由」が保障されている一方で、その発信には責任も一緒に伴うという事を忘れてはいけないですね。


 という事でここまでご覧いただきありがとうございました。


 今回は「誹謗中傷」とその他の表現は情報源の正確性や公益性が重要であること。

 表現の仕方次第では「どうにかなることもある」という事をお伝えしました。


 今後もこう言った表現方法について個人的な考察をしていきますのでどうぞご覧ください。

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