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双剣の水術師~その仮想世界で1人の青年は既知感を蓄積させる~【未完】  作者: 銀骨/風音
第4節 W-4 『黎明の再演』-後篇:誰が望む世界へ
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130 最後の意思


 神魔霊ネクロファラルは、既に、死んでいる…………?

 この世界に存在していないという事は死んでるってこと、だよな……?

 ……いや、『この世界』ってのに邪界やら正界が含まれてないのなら、ただこの今いる混沌の世界に居ないってだけなのか? でも、希望的観測過ぎるか。素直に文字通り受け取るしかないか。


 冷静に考えて、この、神魔霊が居ないという情報を俺が知ったところで、どうしろって話だよな。

 共有すべき、できる相手としては、アセヴィルだけ、か後は他の神霊、神炎霊とかか? 神炎霊相手に連絡する手段は無いからアセヴィルだけか。

 で、アセヴィルから神炎霊とかに伝えてもらうぐらいだな。


 あと、神魔霊は、いや、ネクロファラル様はこれで何を伝えようとしているのか。

 勿論、敵味方云々が一番に伝えたいことではあるんだろうけど、それを伝えられたところでどうしたらいいのか。せめてその敵と味方の名前ぐらい書いてほしいところだな。『始原神話』に書いてあった事だけど、たぶんこれが限界ではあったんだろうな。危ない情報を知ったとか書いてあったし。それとこれとで関係あるかどうかさえも分からないけど。


 取り敢えずはアセヴィルに伝えるか。

 これ以上考えるのはその後だな。アセヴィルなら追加で何か知ってるかもだし。


「アセヴィル? ちょっと大丈夫か?」

「あぁ大丈夫だ。どうした?」

「いや、ちょっと色々と本を読んで回った中で最後、今読んだやつだけど、あまりにもな内容だったから、アセヴィルに伝えないとなって思って」

「ほう、成程な。その本っていうのがそれか? 無題の本か?」

「無題っていえば無題だけど、一応『Will』っていう題名はあるっぽい」

「Will、意思か。……まぁ取り敢えず読んではみるか」

「じゃあ、はいこれ」


 意思。

 内容的には遺書な感じもするけど、まぁ意思でも同じか。


「……ふむ、俺含め4人しか読めない理由はまた後で考えるとして、警告か。……ここで言う味方は既に知っているからいいとして、敵は何だ? 誰だ?

 すぐ近く、最近で一番共に行動していると言ったらここの4人だが、イズホは論外で他3人もあまり考えられない。とすると、関係者にまで範囲が広がってしまうな」

「俺は論外なのか」

「ん、? あぁ、まぁな。お前にそういう時間があったとは思えないし、何より、“お前(イズホ)”という存在自体がそのような状況になり得ないからな」

「なる、ほど?」


 んー? つまりどういうことだ?

 俺の運命(すすむみち)は既に定められているとでも言いたいのか?

 言いたい、というよりは、一度は俺の未来を見たかのような言い草か。


 その、運命の真偽が、どうかは分かんないけど少なくとも、アセヴィルからはそう見られてるってことではあるだろうから、まぁ悪いことではないな。

 裏切られる心配はないって言われてるのと同義だろうし。


「あとウスヴァートも同じだな。……いや、まぁ可能性が無いわけでもないか。少しはあり得るか。

 他2人、ウァラエルとアスムーテは……、どうだろうな。この2人だけはどうにも読めない」

「敵っていうのがどういうのを指すか分かんないけど、流石に聖族の王女(ウァラ)は違うと思うな」

「うーん、まぁそうだな。だからと言って、確実にアスムーテが敵というわけではない可能性もあるからな」


 まぁそれもそう。

 ネクロファラル様の本にはただ、近くに敵が居るって書いてあるだけだから、一番の身近にいるとも限らないのがなぁ。

 この近くがどこまで近くなのか。それが問題だな。


「この敵の問題についてはまぁ、実際に出てきたときに考えるでいいだろう。理想は先に見つけ出せることであるのは間違いないがな。

 ……あと、はそうだな、思いもしないところに存在してるらしい味方だな。改めて考えたが、この書き方では俺の思ってる味方とも限らないよな」

「思いもしないところって言うからには、味方になる前、つまり今は敵の状態とか?」

「その可能性が高そうだな。ただ、思いもしないという言葉からして、そう簡単な話でもなさそうではある」

「あー、じゃあ敵が後から味方になるってわけでもないのか?」


 思いもしないところって何なんだろうな。

 簡単に思いつくのが、敵が味方になるっていうやつなだけあってそれ以外が思いつかないな。

 若しくはそもそも知り合いじゃないというか、……いや、でもそれじゃ思いもしないところじゃなくて、新たな味方って書き方になるか。

 うーん、分かんないな。


「結局今ここで考えても仕方のないことだな。

 話は変わるが、ここの本を読んでどうだった? 何か収穫はあったか?」

「収穫ってほど収穫はないけど、まぁなるほどなぁって感想ではあるな。『始原神話』と『邪神話』と、あと術の構成っていうか発動する仕組みが書かれた本ぐらいだな。読んだのは。その3つ読んだ後にさっきの『Will』を見つけて読んで、アセヴィルを呼んだ感じだな」

「なるほどな、まぁ楽しめているようでよかったよ」


 なんだろう、今聞いたからその言葉が出てきたんじゃなくて、ずっと前から知ってるみたいな感じの言葉だったな。いや、当たり前か? ん? どうなんだ?

 正解が分かんないや。


お読みいただきありがとうございます。

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よろしくお願いします。

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